2025/05/16 更新

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ヒラデ キヨエ
平出 喜代恵
HIRADE,Kiyoe
所属
文学部 准教授
職名
准教授
外部リンク

研究キーワード

  • 人間の尊厳

  • 人間性

  • 倫理学

  • 道徳哲学

  • カント

学歴

  • 関西大学   文学研究科   総合人文学専攻 哲学専修

    2012年4月 - 2017年3月

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    備考: 博士課程後期課程

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  • 関西大学   文学研究科   総合人文学専攻 哲学専修

    2010年4月 - 2012年3月

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    備考: 博士課程前期課程

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  • 関西大学   文学部   総合人文学科 哲学倫理学専修

    2006年4月 - 2010年3月

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経歴

  • 東京医療保健大学   非常勤講師(生活環境科学)

    2022年4月 - 現在

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  • 関西大学   文学部 総合人文学科 哲学倫理学専修   准教授

    2021年4月 - 現在

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  • 関西大学   文学部 総合人文学科 哲学倫理学専修   助教

    2020年4月 - 2021年3月

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  • 京都府立医科大学   非常勤講師(哲学)

    2019年4月 - 2021年3月

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  • 独立行政法人日本学術振興会   特別研究員(PD)

    2019年4月 - 2020年3月

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  • 京都府立医科大学   医学生命倫理学 人文社会科学教室   特別研究補助員

    2018年8月 - 2019年3月

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  • 和歌山県立なぎ看護学校   非常勤講師(倫理学)

    2018年4月 - 現在

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  • 東京医療保健大学   非常勤講師(生命倫理学)

    2018年4月 - 現在

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  • 日高看護専門学校   非常勤講師(倫理学)

    2018年4月 - 2024年3月

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  • 関西大学   非常勤講師(倫理学概論)

    2017年4月 - 2019年3月

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  • 関西大学   非常勤講師(知のナヴィゲーター)

    2016年4月 - 2019年3月

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  • 独立行政法人日本学術振興会   特別研究員(DC)

    2014年4月 - 2016年3月

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所属学協会

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委員歴

  • 関西倫理学会   編集委員  

    2023年10月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 関西倫理学会   委員  

    2023年10月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 関西哲学会   委嘱委員  

    2022年12月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 日本カント協会   委員  

    2022年4月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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論文

  • 『人生の意味の哲学入門』(春秋社、2023年)第7章へのコメント

    平出喜代恵

    豊田工業大学ディスカッション・ペーパー   34   8 - 15   2024年10月

  • 倫理学はELSIといかにかかわりうるか――カントからのアプローチ

    平出 喜代恵

    倫理学研究   ( 54 )   17 - 28   2024年6月

  • 専門教育としてカントをどう教えるか―『基礎づけ』演習における試み

    平出喜代恵

    日本カント研究   24   85 - 90   2023年9月

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  • 書評:永守伸年『カント 未成熟な人間のための思想 想像力の哲学』

    倫理学研究   ( 51 )   97 - 102   2021年

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  • 大西祝に見られるカント哲学受容のありよう 査読

    東アジア文化交渉研究   ( 13 )   349 - 362   2020年

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  • 書評Allen Wood, Formulas of the Moral Law.(Cambridge UP, 2017)

    日本カント研究   ( 20 )   119 - 121   2019年

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  • カントにおける自己への信頼 査読

    倫理学研究   ( 48 )   67 - 78   2018年

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  • カントにおける人間の尊厳と人間性の尊厳 査読

    日本カント研究   ( 19 )   153 - 169   2018年

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  • カントにおける道徳的理想としての人間性概念 査読

    倫理学年報   ( 67 )   119 - 133   2018年

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  • カント実践哲学の可能性――カントの人間の尊厳概念を法哲学の視座から整理するための研究ノート――

    第4回大阪哲学ゼミナール報告集   71 - 80   2017年

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  • カントにおける理性信仰の意義 査読

    南木 喜代恵

    アルケー   ( 23 )   140 - 151   2015年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西哲学会 ; 1993-  

    CiNii Books

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  • カントにおける理性信仰概念の変遷 査読

    哲学   1 ( 18 )   2015年

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  • 「悪への性癖」によってカントの道徳哲学の何がどう変容したか 査読

    南木 喜代恵

    倫理学研究   ( 44 )   70 - 81   2014年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西倫理学会 ; 1971-  

    CiNii Books

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  • カントにおいて自律と信仰はいかに関わるか――『実践理性批判』から『たんなる理性の限界内の宗教』へ 査読

    南木 喜代恵

    哲学   32 ( 32 )   1 - 22   2014年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

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  • 「医療化された」兵器の開発に医師や医療従事者が参加することに関する論文の紹介――Michael L. Gross, "Medicalized Weapons and Modern War"

    倫理学論究   1 ( 2 )   96 - 105   2014年

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  • 持続的な深い鎮静後の死を『自然』な死と呼称することに関する論文の紹介――Kasper Raus, Sigrid Sterckx and Freddy Mortier, " Continuous Deep Sedation at End of Life and the ' Natural Death' Hypothesis"

    倫理学論究   1 ( 1 )   37 - 46   2014年

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  • 「理性の事実」ということで何が言えたのか 査読

    南木 喜代恵

    哲学   ( 31 )   1 - 27   2013年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学哲学会  

    CiNii Books

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  • ホスピスと医師による死の幇助に関する論文紹介――Coutney S. Campbell and Jessica C. Cox, “Hospice and Physician-Assisted Death: Collaboration, Compliance, and Complicity”

    『生命倫理研究資料集』Ⅵ(平成23年度科学研究費基盤研究(B)(一般)(課題番号23320001)「世界における終末期の意思決定に関する原理・法・文献の批判的研究とガイドライン作成」報告書)   39 - 47   2012年

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書籍等出版物

  • 家族と互助・共助の哲学 (未来世界を哲学する 4巻)

    ( 担当: 共著 範囲: 第4章)

    丸善出版  2025年2月  ( ISBN:4621309870

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    総ページ数:200  

    ASIN

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  • カントと人権

    Mosayebi, Reza, 高畑, 菜子, 田原, 彰太郎, 平出, 喜代恵, 石田, 京子, 舟場, 保之

    法政大学出版局  2022年8月  ( ISBN:9784588011474

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    総ページ数:vi, 455, 8p   記述言語:日本語  

    CiNii Books

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  • 自由の哲学: カントの実践理性批判 (叢書・ウニベルシタス)

    品川 哲彦, 竹山 重光, 平出 喜代恵, 平出, 喜代恵( 原著者: オトフリート ヘッフェ ,  範囲: 397-518頁(総頁数554頁))

    法政大学出版局  2020年6月  ( ISBN:4588011146

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    総ページ数:554   記述言語:日本語  

    CiNii Books

    ASIN

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講演・口頭発表等

  • 身体観をめぐる東西交流と発展

    東アジア文化交渉学会第17回年次大会  2025年5月 

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    開催年月日: 2025年5月

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  • 恩寵は自由をどのように描き出すか(シンポジウム「自由による原因性――カント哲学と自由の問題」)

    平出喜代恵

    日本カント協会 第49回(2024年度)カント生誕300年記念大会  2024年11月 

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    開催年月日: 2024年11月

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  • 人間のよいありよう( well - being )の検討

    平出喜代恵

    東アジア文化交渉学会第16回年次大会  2024年5月 

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    開催年月日: 2024年5月

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  • 倫理学は ELSI といかにかかわりうるか――カントからのアプローチ――(シンポジウム「ELSIと倫理学」) 招待

    平出喜代恵

    関西倫理学会2023年度大会  2023年10月 

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    開催年月日: 2023年10月

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  • ローマン論文の紹介とそれをめぐる問題提起(特集「カントと人権」)

    平出喜代恵

    第14回大阪哲学ゼミナール  2023年9月 

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    開催年月日: 2023年9月

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  • 貝原益軒『養生訓』にみられる中国思想からの影響とそこからの変容

    平出喜代恵

    東アジア文化交渉学会第15回年次大会  2023年5月 

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    開催年月日: 2023年5月

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  • 「健康」ということばの創始と普及

    平出喜代恵

    東アジア文化交渉学会 第14回年次大会  2022年5月 

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    開催年月日: 2022年5月

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  • 難民支援とカント

    カントの応用可能性(北大カントワークショップ2025)  2025年2月 

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  • カント倫理学における恩寵の位置づけ

    感情を巡るカント(北大カントワークショップ2025)  2025年2月 

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  • 「人生の意味と自己実現」への書評(『人生の意味の哲学入門』合評会)

    平出喜代恵

    京都生命倫理研究会  2024年6月 

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  • カントとELSI 招待

    平出喜代恵

    CHAIN 学生主体セミナー「カントをどのようにしてELSIにつなげるか」  2023年11月 

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  • 人間の尊厳に人間性という理念は必要か(ワークショップ「カントと理性の問題―徳、尊厳、そして宗教―」 ) 招待

    平出喜代恵

    第212回philethセミナー  2023年11月 

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  • 専門教育としてカントをどう教えるか ―― 『基礎づけ』演習における試み(共同討議「カントをどう教えるか?—— 初学者向け哲学講義をデザインする」) 招待

    平出喜代恵

    日本カント協会 第47回学会  2022年11月 

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  • 人間の尊厳を人間性に基づける意義――法概念としての「人間の尊厳」――保障をめぐる解釈の変遷を手がかかりにして――

    第10回大阪哲学ゼミナール  2021年8月 

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  • カントに基づく人間の尊厳概念とその現代的意義 招待

    臨床死生学・倫理学研究会  2020年1月 

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  • 認知症患者の自殺はカントによって義務づけられるか 招待

    第201回Philethセミナー  2019年11月 

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  • カントにおける自己への信頼 招待

    第200回Philethセミナー  2019年11月 

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  • カントにおいて、重大な罪を犯した人間もなお尊重に値するのか 招待

    第197回Philethセミナー  2019年11月 

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  • 大西祝に見られるカント哲学受容のありよう

    第11回東アジア文化交渉学会  2019年5月 

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  • 日本におけるカント『永遠平和のために』受容

    第10回東アジア文化交渉学会  2018年5月 

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  • カントにおける自己への信頼

    第70回関西倫理学会  2017年11月 

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  • 人間性の尊厳とのかかわりのうちで人間の尊厳概念はどう捉えられるか

    日本カント協会第40回学会  2015年11月 

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  • カントにおける人間性概念の解釈

    日本倫理学会第66回大会  2015年10月 

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  • カントにおける理性信仰の意義

    関西哲学会第67回大会  2014年10月 

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  • 理性信仰の何が問題か

    第33回関西大学哲学会  2014年7月 

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  • 《論文紹介と問題提起》 Michael L. Gross, “ Medicalized Weapons and Modern War,”(Hastings Center Report, 40, no.1, (2010): pp. 34-43)

    第21回関西大学生命倫理研究会  2013年12月 

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  • 「悪への性癖」によってカントの道徳哲学の何がどう変容したか

    第66回関西倫理学会  2013年11月 

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  • 『実践理性批判』から『宗教』へ――自律と信仰の関係の理解の構築に向けて

    第32回関西大学哲学会  2013年6月 

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  • 認知症患者の自殺はカントによって義務づけられるか

    応用哲学会第5回年次大会  2013年4月 

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  • 持続的な深い鎮静後の死を「自然な」死と呼称することに関する論文の紹介――Kasper Raus,Sigrid Sterckx and Freddy Mortier,“Continuous Deep Sedation at the End of the Life and the ‘Natural Death’ Hypothesis”

    第19回関西大学生命倫理研究会  2013年1月 

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  • 人間の善への素質と悪への性癖――カント『宗教』第一篇の解釈――

    2012年度関西大学大学院院生合同学術研究大会  2012年11月 

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  • 「理性の事実」が描き出す人間像

    第31回関西大学哲学会  2012年7月 

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  • Coutney S. CampbellとJessica C. Cox“Hospice and Physician-Assisted Death: Collaboration, Compliance, and Complicity”の書評

    第18回関西大学生命倫理研究会  2012年3月 

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  • カント倫理学における普遍妥当性

    2011年度関西大学大学院院生合同学術研究大会  2011年11月 

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  • カント『道徳形而上学の基礎づけ』における定言命法の解釈

    2010年度関西大学大学院院生合同学術研究大会  2010年11月 

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受賞

  • 優秀論文賞

    2018年11月   関西倫理学会  

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  • 研究奨励賞

    2015年10月   関西哲学会  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 「人間の尊厳」研究を地盤とする「尊厳あるケア」の具体的行為方針の探究

    研究課題/領域番号:22K12969  2022年4月 - 2027年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

    平出 喜代恵

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    配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )

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  • カントに基づく人間の尊厳概念の現代への応用可能性の探究

    研究課題/領域番号:20K21946  2020年9月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

    平出 喜代恵

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    配分額:2860000円 ( 直接経費:2200000円 、 間接経費:660000円 )

    8月に「尊厳概念をめぐって」を主題とする共同討議の提題者として口頭発表を行なった(8月17-19日、第10回大阪哲学ゼミナール、Zoom開催)。本発表では、憲法に相当する法に「人間の尊厳」という概念を盛り込むドイツにおいて、法概念としての「人間の尊厳」保障をめぐる解釈がいかに変容してき、それによってどのような問題が生じてきたかを取り出すことによって、法概念としての「人間の尊厳」が本質とすべき点を指摘した。
    介護・医療従事者を対象に講演を重ね(5月22日、6月26日、7月31日、9月4日、10月28日、12月9日、1月20日、3月11日。いずれもZoom開催)、カントに基づく「人間の尊厳」という理念を介護・医療の実践の場でいかに考えるべきかについて、出席者らと意見を交換してきた。講演では、まず「人間の尊厳」の可能性を否定する「悪への性癖」に言及しつつ、カントの「人間の尊厳」が厳格な規範的理念として成立してきた経緯を略述した。そのうえで、それにもかかわらず、「人間の尊厳」という考え方から介護・医療といったケア実践の場面や、それに影響を与えている法にたいして一定の見解を示すことができ、この理念が多様な問題に応じることのできる柔軟性をもち合わせていることを指摘した。質疑応答をつうじては、介護・医療といったケア実践の場でも「人間の尊厳」は規範的理念として受け取られているものの、ケアされるひとの意思の尊重を強調するものとして理解される傾向にあることを把握した。
    以上、2021年度は、アクチュアルな問題においてカントの「人間の尊厳」はいかなる見解を提示することができるかというテーマに取り組んだ。

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  • カントに基づく人間の尊厳概念の理論的基盤の再構築と現代への応用可能性の探究

    研究課題/領域番号:19J01451  2019年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

    平出 喜代恵

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    配分額:2470000円 ( 直接経費:1900000円 、 間接経費:570000円 )

    人間の尊厳概念は、その内実が曖昧であるにもかかわらず議論を打ち切る強い力をもち、これによってバイオ研究の可能性が摘まれているのだから、この概念の使用を控えるべきだと非難されることがある(Birnbacher, 1996)。しかしまた、生命技術の猛進に歯止めをかけるのもこの概念であり、現代において手放されるべきではない(松田純、2005年)。こうした批判にたいする従来のカント研究の対応は、人間の尊厳概念を世俗的に理解し、具体的な行為指針を導出しようとするものだった。だが本研究のみるところ、むしろこうした解釈によってこの概念の内実が曖昧さを増し、規範性を失っている。
    以上のような状況を踏まえ、本研究は今年度、「理念的・普遍的な人間の尊厳概念の豊かさの奪還」を目的として研究を遂行してきた。すなわち、(1)過度に世俗的な人間の尊厳解釈がかえって、その本来的な規範性を見失わせていること、(2)カントの人間の尊厳概念は普遍性・理念性を堅持しつつ、 しかしたんなる形式的な普遍性を意味しているのではないことである。(1)の遂行にあたって、現代カント研究の主流をなす人間の尊厳理解の論点の把握に努めた。この観点からカントの議論を検討することで、人間の尊厳概念が本来もっていた規範性が浮き彫りにされた。以上の成果を踏まえて(2)については、一方で人間の尊厳概念とカントの展開する死刑容認論とのかかわりを検討し、他方で生命倫理学上のアクチュアルな問題である重度の認知症患者への処遇についてカントの道徳哲学から引き出しうる示唆について考察を行なった。

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  • 現代社会における人間の尊厳概念の役割

    2019年4月 - 2020年3月

    公益財団法人上廣倫理財団 

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  • 現代社会における人間の尊厳の意義

    2017年4月 - 2019年3月

    公益財団法人上廣倫理財団 

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  • カントの道徳哲学と宗教論の統合的読解に基づく「人間の尊厳」概念の探究

    研究課題/領域番号:14J02781  2014年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

    平出 喜代恵, 南木 喜代恵

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    配分額:900000円 ( 直接経費:900000円 )

    当該年度の研究実績として、主たる論文または口頭発表とその内容を記す。
    「カントにおける理性信仰の意義」(『アルケー』第23号、140-151頁)では、道徳と宗教との交錯点「理性信仰」に着目し、「そもそもなぜカントは世俗的な道徳体系を確立した後にもなお、宗教に言及せざるをえなかったのか」という問題に取り組んだ。本論文は、一方でカントが生身の人間を考察の対象にするからこそ不可避的に宗教に言及することになったことを指摘し、他方で理性信仰は自律に反するどころか、むしろこれこそが道徳法則のみによって人間の意志が直接に規定される事態を指し示すことを明らかにした。本論文は、第三回関西哲学会研究奨励賞を受賞した。
    以上の理性信仰概念に基づいて、「カントにおける人間性概念の解釈」(日本倫理学会、2015年10月3日)では、『実践理性批判』にみられる「人間は少しも神聖ではないが、その人格のうちなる人間性は、人間にとって神聖であらねばならない」という叙述の解明を行なった。人間性の道徳的生の「理想」という性格づけを重視することで、本研究は、みずからの人間性に対する理性信仰がその人間の道徳的生を牽引するという結論を得た。
    以上の新たな人間性の性格づけを手がかりに「人間性の尊厳とのかかわりのうちで人間の尊厳概念はどう捉えられるか」(日本カント協会、2015年11月14日)では、『宗教論』で人間性の尊厳が二つの仕方で換言されていることから、宗教的観点から生身の人間のあり方を考察して初めて、人間性の尊厳が義務との連関のうちで語られる根拠が明確に現れてくることを指摘した。この解釈から本研究は『道徳形而上学』で定式化された人間性の尊厳にかんする義務が人間の自己認識によって基礎づけられており、それによって人間性の尊厳にかんする義務が本体的人間と現象的人間との間の双方向的な関係性として見いだされると結論づけた。

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学術貢献活動

  • カント研究会世話人

    役割:企画立案・運営等

    2022年4月 - 2024年3月

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    種別:学会・研究会等 

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  • 関西大学における人を対象とする研究に関する倫理審査委員

    役割:審査・評価

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