
文化史(ドイツ語圏、英語圏、日本語圏を中心とする)が専門。単著に『動物園・その歴史と冒険』(中央公論新社、2021)、『水族館の文化史』(勉誠出版、2018)、『動物園の文化史』(勉誠出版、2014)、『ファウスト伝説』(文理閣、2009)がある。ほか編著『グリムと民間伝承』、共編著『想起する帝国: ナチス・ドイツ「記憶」の文化史』、共著『ドイツ奇人街道』など。
2024/03/30 更新
文化史(ドイツ語圏、英語圏、日本語圏を中心とする)が専門。単著に『動物園・その歴史と冒険』(中央公論新社、2021)、『水族館の文化史』(勉誠出版、2018)、『動物園の文化史』(勉誠出版、2014)、『ファウスト伝説』(文理閣、2009)がある。ほか編著『グリムと民間伝承』、共編著『想起する帝国: ナチス・ドイツ「記憶」の文化史』、共著『ドイツ奇人街道』など。
博士(文学) ( 2008年3月 )
その他 / その他 / 文化史(ドイツ語圏、英語圏、日本語圏を中心に)
人文・社会 / 文化人類学、民俗学
関西大学 文学研究科
- 2008年
関西大学 文学部 ドイツ語ドイツ文学科
- 2003年
Rise of Lost Worlds. A Cultural History of the Dinosaur Park, Part 3: Walt Disney’s Creatures at the ‘Magic Skyway’ Ride.
溝井裕一
関西大学文学論集 73 ( 3 ) 135 - 170 2023年12月
Rise of Lost Worlds. A Cultural History of the Dinosaur Park, Part 2: Carl Hagenbeck’s Extinct Monsters.
溝井裕一
関西大学文学論集 72.4. 51-86 2023年3月
Rise of Lost Worlds. A Cultural History of the Dinosaur Park, Part 1: The Geological Exhibition at the Crystal Palace Park, Sydenham.(この論文(Rise of Lost Worlds第1部)は、『ヴィクトリア朝文化研究』第19号所収の「水晶宮の「ロスト・ワールド」:ヴィクトリア朝時代の古生物展示について」を加筆修正のうえ英訳したものである)
溝井裕一
関西大学『文学論集』第71巻第4号 73-107 2022年3月
水晶宮の「ロスト・ワールド」—ヴィクトリア朝時代の古生物展示について
溝井裕一
ヴィクトリア朝文化研究 179-208 2021年11月
The Exhibition of Oceans: A History of the ʻImmersive Exhibitionʼ at Public Aquariums from the 19th to the 21st Century
Mizoi Yuichi
關西大學文學論集 66 ( 3 ) 79 - 122 2016年12月
Sea Currents in Nineteenth-Century Art Science and Culture (edited by Kathleen Davidson & Molly Duggins).
溝井裕一( 担当: 分担執筆 範囲: 191-207 (11. Aquariums under the Rising Sun: A Cultural History of Early Public Aquariums in Japan, 1882-1903). 本章は勉誠出版の許諾を得て、拙著『水族館の文化史』の第3章の一部を翻訳・修正のうえ掲載したものである。)
Bloomsbury 2023年 ( ISBN:9781501352782 )
恐竜、帝国に出現すー植民地時代の「ジュラシック・パーク」
溝井裕一( 担当: 単著)
ゲンロン 2022年10月
動物園・水族館と「肉食」―歴史でたどる「見ること」と「食べること」のかかわり
溝井裕一( 担当: 単著)
現代思想2022年6月号 特集=肉食主義を考える 2022年6月
動物園・水族館と戦争―その複雑な関係
溝井裕一( 担当: 単著)
博物館研究 2021年7月
『動物園・その歴史と冒険』
溝井裕一( 担当: 単著)
中央公論新社 2021年
「1608年の『伊勢物語』とその17世紀日本における版本挿絵への影響」 (山本登朗編 『日本を愛したドイツ人 フリッツ・ルンプと伊勢物語版本』)
溝井裕一, 山本登朗
関西大学出版部 3-73頁 2013年3月
「魔術師ファウスト―悪魔と旅するドイツ」
溝井裕一
2009年12月
[シンポジウム報告] 「文化的記憶」とメディアとしての文学
酒井 友里, 齊藤 公輔, 溝井 裕一, 今本 幸平
独逸文学 51 283 - 286 2007年3月
異界が口を開けるとき--「ハーメルンの笛吹き男伝説」と夏至にまつわる民間信仰について
溝井 裕一
ドイツ文学 6 ( 1 ) 216 - 218 2007年
異界が口を開けるとき:「ハーメルンの笛吹き男伝説」と夏至にまつわる民間信仰について
溝井 裕一
ドイツ文学 133 ( 0 ) 209 - 218 2007年
ヨーロッパの水族館―その過去と未来 招待
溝井裕一
第10回水族館シンポジウム「水族館とは?日本の水族館を考える」 2023年12月
水槽のなかに広がる宇宙ー水族館の誕生・発展とその文化的背景について 招待
溝井裕一
日本箱庭療法学会第 35 回大会 2022年10月
帝都に響きわたる咆哮―近代ヨーロッパの動物園・水族館文化 招待
溝井裕一
日本ヴィクトリア朝文化研究学会 2020年11月
水族館の文化史―歴史をとおして考えるその過去と未来 招待
溝井裕一
北海道大学学芸員リカレント教育プログラム 2020年2月
水族館の文化史―展示とともに歩む人と魚の物語 招待
溝井裕一
説話・伝承学会 2019年度春季大会 2019年4月
サントリー学芸賞(社会・風俗)
2018年12月 サントリー文化財団
ケルンの彫刻家パレンベルクの古生物復元模型と「植民地時代の古生物学」
研究課題/領域番号:23K00450 2023年4月 - 2026年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
溝井 裕一
水族館文化-「水中世界」を表象する施設の研究
研究課題/領域番号:16K16756 2016年4月 - 2019年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
溝井 裕一
配分額:2860000円 ( 直接経費:2200000円 、 間接経費:660000円 )
研究代表者はもっぱら、近代水族館がヨーロッパで誕生し、それがアメリカ、日本へとわたったあと、社会や時代の要請に応じていかに変化していったかを追及した。具体的には、水族館は元来あくまでも水生生物を見せるための場であったが、しだいに没入感を楽しむ場、あるいは植民地支配を表象する場となり、さらに戦後は水中撮影技術の発達や動物の権利運動などの影響を受けて、展示スタイルを変えていったプロセスを、グローバルな視点から明らかにした。これと並行して、古代~近世における日欧の水族「観」や海洋「観」の研究もおこなった。
想起する帝国―ナチス・ドイツにおいて想起された「過去」の研究
研究課題/領域番号:25370388 2013年4月 - 2016年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
溝井 裕一, 細川 裕史, 齊藤 公輔, 浜本 隆志, 森 貴史, 北川 千香子
配分額:3770000円 ( 直接経費:2900000円 、 間接経費:870000円 )
我々は、ナチスによる集合的記憶の乱用の問題について調査を実施した。その結果、ナチスが過去の「アーリア人の遺産」に由来する要素を、建築、祝祭、演説などに織り込み、これによってドイツ人のアイデンティティを変化させ、彼らに人種主義的かつ優生学的な思想を植え付けようとしたことが明らかとなった。ナチスが実施した絶滅動物の復元も、「過去の想起」に関連するものであった。
我々はまた、戦後の大衆文化における「集合的記憶におけるナチスのイメージ」も研究対象とした。そして、ナチスのイメージは現実というよりも我々の期待を反映したものにすぎず、世代交代や社会環境の変化に合わせて変質していくものであることを解明した。
グリム童話を中心とするドイツ伝承文学におけるジェンダー
研究課題/領域番号:24520379 2012年4月 - 2015年3月
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
野口 芳子, 溝井 裕一, 山本 まり子, 大野 寿子, 竹原 威滋, ベルンハルト ラウアー, 金城ハウプトマン 朱美, 大野 寿子
配分額:5070000円 ( 直接経費:3900000円 、 間接経費:1170000円 )
グリム童話出版200年祭、日本ジェンダー学会大会、日本独文学会大会などでシンポジウムを開催し、グリム童話やドイツ伝説集における父親像、母親像、家族像を浮き彫りにした。その成果を9本の学術論文や3冊の著書にして出版した。
ドイツ・カッセルのグリム兄弟協会大会で招待講演を行い、リトアニア国ヴィリニュス大学の国際口承文芸学会で発表した。発表は評価され、国際的学会誌「Fabula」56号への掲載が確約された。日本におけるグリム童話受容は英訳からの重訳により、ビクトリア朝英国のジェンダー観や道徳観の影響を受けていたことを立証した。明治期日本の西洋化は技術だけでなく、道徳にも及んでいたのだ
超域する「異界」-異文化研究・国語教育・エコロジー教育の架け橋として-
研究課題/領域番号:21520383 2009年 - 2011年
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
大野 寿子, 石田 仁志, 河地 修, 木村 一, 千艘 秋男, 高橋 吉文, 竹原 威滋, 中山 尚夫, 野呂 香, 溝井 裕一, 山田 山田, 山本 まり子, 渡辺 学, 早川 芳枝, 藤澤 紫, 池原 陽斉, 松岡 芳恵
配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )
「異界」を、「死後世界」および「時間的空間的に異なった領域」をも指し示す、古来より現代に至る人間の精神生活の「影」、「裏」、「奥」に存在しうる空間領域と定義し、その射程をクロスジャンル的に比較考察した。文字テクストのみならず、音楽・図像における「異界」表現、精神生活内の「異空間」としての「異界」、仮想空間、コミュニケーション上の他者としての「異界」等、「異界」という語と定義の広がりとその広義の「異界」に潜む、何でも「異界」にしてしまう現代日本語の危険性を考察した
現時点では、パワーポイントとレジュメを連携させた授業をおこなっている。これにより、学生は異文化について視覚的に学ぶことが可能となり、モチベーションの向上をもたらすことができる。またレジュメはWebを通じてダウンロード可能となっている。いくつかの講義では、授業の最後に教えたことを書かせるようにした。これにより、学生は授業内容を復習することができる。ゼミにおいては、学生の発表ののち、各テーマに関するレジュメを改めて配布し、概要を述べるスタイルをとったが、これが学生には好評であった。またアンケートを実施した際は、質問や要望にたいし、できるだけレスポンスするよう心がけた。オフィスアワーでは、発表等で行き詰った学生や、将来について相談のある学生が来ると、真摯に対応している。
自分で作成したレジュメを主に活用している。これは講義に関係する図版、キーワード、メモ欄を配したものであり、復習等に活用できる。リレー講義「ヨーロッパのマイノリティ」や「ジェンダー文化論」などでは教科書を使用し、これとレジュメを組み合わせて授業をおこない、ドイツ語の授業では指定教科書を使用した。
特になし。
特になし。