2024/03/30 更新

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ニシヤマ テツオ
西山 哲郎
NISHIYAMA,Tetsuo
所属
人間健康学部 教授
職名
教授
連絡先
メールアドレス
外部リンク

学位

  • 博士(人間科学) ( 2009年10月 )

  • 修士(人間科学) ( 1992年3月 )

  • 社会学士 ( 1989年3月 )

研究キーワード

  • 科学知識

  • スポーツ;身体

  • スポーツ

  • 身体

研究分野

  • 人文・社会 / 社会学

学歴

  • 大阪大学   人間科学研究科

    - 1994年

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  • 大阪大学   人間科学部

    - 1989年

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  • 大阪大学   人間科学研究科

    1994年

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経歴

  • 関西大学人間健康学部 教授

    2010年4月

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  • 中京大学現代社会学部 准教授

    2007年4月 - 2010年3月

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  • 中京大学社会学部 助教授

    2001年4月 - 2007年3月

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  • 中京大学社会学部 専任講師

    1996年4月 - 2001年3月

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  • 大阪大学人間科学部 助手

    1994年4月 - 1996年3月

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所属学協会

委員歴

  • 日本スポーツ社会学会   理事  

    2023年4月 - 2025年3月   

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  • 日本スポーツ社会学会   理事長  

    2019年4月 - 2021年3月   

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  • 日本スポーツ社会学会   理事  

    2017年4月 - 2021年3月   

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    団体区分:学協会

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論文

  • スポーツでの体罰指導を支える「感情の共同体」

    西山哲郎

    子ども未来・スポーツ社会文化研究所季刊誌   8号, pp.18-25   2023年4月

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  • 近未来の〈健康〉と〈エンハンスメント〉

    西山哲郎

    子ども未来・スポーツ社会文化研究所季刊誌   3号, pp.3-11   2021年9月

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  • 競技スポーツ文化の行方を競技ルールから考える

    西山哲郎

    未完のオリンピック:変わるスポーツと変わらない社会   pp.211-234   2020年7月

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  • メディア経験としてのスポーツ観戦:パブリック・ビューイングの社会性と公共性

    西山哲郎

    続・市民マラソンがスポーツ文化を変えた   pp.95-106   2020年3月

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  • 21世紀の大阪にふさわしい国際博覧会とは

    西山哲郎

    セミナー年報 2018   vol.30, pp.17-24   2019年3月

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  • オリンピック・パラリンピック大会のレガシー

    西山哲郎

    セミナー年報 2016   vol.28, pp.51-60   2017年3月

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  • 範例的メディアイベントとしての2020東京オリンピック・パラリンピック大会の行方について

    西山哲郎

    マス・コミュニケーション研究   86号, pp.3-17   2015年1月

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  • 体罰容認論を支えるものを日本の身体教育文化から考える 査読

    西山哲郎

    スポーツ社会学研究   22巻1号, pp.51-60 ( 1 )   51 - 60   2014年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本スポーツ社会学会  

    本稿では、日本のスポーツの場に根強く残る体罰の問題について、直接的な批判ではなく、体罰容認論からアプローチして解決の糸口を考えてみる。世界的に人権意識が高まり、日本でも教育の場で体罰容認論を主張することはほぼ不可能となっているのに、スポーツの場ではコーチ側だけでなく、選手やその保護者の側にも許容論がなくならない。その理由は、ここ日本でスポーツ活動を通じて達成が期待されている「人間の成長」や「社会化」が、諸外国とは違った発展を遂げてきたからではないだろうか。<br> 日本のスポーツの場で、体罰が容認される際によく見られる言説は2種類に分類できる。ひとつは「礼儀作法や上下関係を守るため」で、もうひとつは「選手個人では乗り越えられない壁をコーチとの共生関係を利用して乗り越えるため」である。両者に共通するのは、競技スポーツでの業績達成より組織の維持を優先する〈集団主義〉と、自他の境界を曖昧にして、言語より身体的コミュニケーションを発達させる〈心身一元論〉であった。<br> 日本の体罰容認論は単に伝統的なものではなく、平成時代に入ってからの高校や大学受験におけるスポーツ推薦入試枠の拡大の影響でむしろ強化されてきた。しかし、グローバル化の深化などによって、社会で求められる人材像に変化が見られる今、日本のスポーツ界も体罰を許容しない育成制度を模索し始めている。

    DOI: 10.5987/jjsss.22.1_51

    CiNii Books

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  • バレーボール・堺ブレイザーズの観客意識調査:スペクテイタースポーツを地域生活に生かすために

    生駒義博, 西山哲郎

    人間健康学研究   no.5-6, pp.13-22   2013年3月

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  • 人々にとっての「スポーツ」と「運動」の意味を考える

    西山哲郎

    公衆衛生   vol.76, no.6pp.428-431   2012年6月

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  • プロ野球の観客のもつ球団のイメージ:理想と現実の差と個人差の分析

    西山哲郎

    中京大学現代社会学部紀要   vol.4, no.2, pp.177-196   2011年3月

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  • 現代の身体加工にみる自己アイデンティティ構築のエコノミー

    西山哲郎

    中京大学現代社会学部紀要   vol.1, no.2 pp.121-139   2008年3月

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  • Definition of Modern Sports

    西山哲郎

    中京大学現代社会学部紀要   vol.1, no.1, pp.1-43   2007年12月

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  • スポーツの空間とは何か?:スペクテイタースポーツと都市の関係を再考する

    西山哲郎

    スポーツ社会学研究   15巻、pp.55-69   2007年3月

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  • Demonology, Possession and the Question of Historical Transition

    Tetsuo Nishiyama

    Body &amp; Society   9 ( 2 )   115 - 120   2003年

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  • 差異を乗り越えるものとしてのスポーツ:スポーツにおける文化帝国主義とグローバル文化の可能性 査読

    西山哲郎

    スポーツ社会学研究   9巻、pp.106-118   106 - 118,138   2001年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本スポーツ社会学会  

    時にスポーツは、それを文化産業の一つとして理解する立場から文化帝国主義の道具として批判されることがある。「柔道の国際化・スポーツ化にともなって、武道の精神が失われた」というような言説は、スポーツをめぐる文化帝国主義批判のほんの一例にすぎない。これに対して、スポーツを人類普遍の共有財産と考え、それが文化摩擦を低減し、融和をもたらしてくれることを期待する立場も存在する。これら二つの立場は、ある意味で、同じ一つの現象を別の角度から眺めたことから生じたと考えることができるだろう。その現象とはつまり、現在、我々の生活をミクロなレベルからマクロなレベルまで全面的に変化させようとしているグローバリゼーションのことである。かつてフレデリック・ジェイムソンが述べたように、グローバリゼーションに直面する我々の精神は、我々一人一人がその主体として取り込まれている、多国籍にわたる、脱中心化されたコミュニケーションのネットワークの地図を描くことができないでいる。その困惑がスポーツに関して表明されたものが、先の二つの立場の交錯なのである。筆者はスポーツとグローバリゼーションの関係を考える中で、前者が後者によってその存在を規定されていることを認めるものである。しかしながら、スポーツという文化実践は単にそれだけにはとどまらない。歴史的に見ても、それは端緒から社会システムの全体主義に抵抗する諸主体を形成する「新しい社会運動」の先駆けであった。本稿は、スポーツという文化実践が、人々を分断する様々な差異を乗り越えるきっかけを提供するものでありながら、同時にその多様性を抑圧しないものであるにはどうしたら良いのかを考察するものである。

    DOI: 10.5987/jjsss.9.106

    CiNii Books

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    その他リンク: https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00382154117?from=CiNii

  • スポーツの翻訳:段級制度とその周辺 査読

    西山哲郎

    スポーツ社会学研究   2巻、pp.35-51   1994年3月

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  • 言語市場と物自体:ピエール・ブルデューのディスクール論

    西山哲郎

    年報人間科学   14号、pp.47-66   47 - 66   1993年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:大阪大学  

    DOI: 10.18910/5659

    CiNii Books

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書籍等出版物

  • 2020東京オリンピック・パラリンピックを社会学する:日本のスポーツ文化は変わるのか

    日本スポーツ社会学会編集企画委員会 編( 担当: 共編者(共編著者))

    創文企画  2020年4月  ( ISBN:9784864131315

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  • 身体化するメディア/メディア化する身体

    西山哲郎, 谷本奈穂( 担当: 編集)

    風塵社  2018年10月 

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  • 市民マラソンがスポーツ文化を変えた

    亀井克之, 杉本厚夫, 西山哲郎, 増田明美, 尾久裕紀

    関西大学出版部  2017年3月 

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  • 今どきコトバ事情:現代社会学単語帳

    井上俊, 永井良和, 西山哲郎( 担当: 共著)

    ミネルヴァ書房  2016年1月 

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  • 21世紀スポーツ大事典

    中村敏雄, 西山哲郎( 担当: 共著)

    大修館書店  2014年12月 

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  • 科学化する日常の社会学

    西山哲郎( 担当: 編集)

    世界思想社  2013年4月  ( ISBN:9784790715924

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  • よくわかるスポーツ文化論

    井上俊, 菊幸一, 西山哲郎( 担当: 共著)

    ミネルヴァ書房  2012年1月 

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  • 現代人にとって健康とはなにか

    竹内洋, 杉本厚夫, 森下伸也, 西山哲郎, 金子絵里乃( 担当: 編集)

    書肆クラルテ  2011年4月  ( ISBN:9784886026422

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  • 文化社会学入門

    井上俊, 長谷正人, 西山哲郎( 担当: 共著)

    ミネルヴァ書房  2010年10月 

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  • コミュニケーション社会学入門

    伊藤公雄, 西山哲郎( 担当: 共著)

    世界思想社  2010年6月 

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  • 「男らしさ」の快楽:ポピュラー文化からみたその実態

    宮台真司, 辻泉, 岡井崇之, 谷本奈穗, 西山哲郎( 担当: 共著)

    勁草書房  2009年10月 

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  • メディア・情報・消費社会(社会学ベーシックス6)

    井上俊, 西山哲郎( 担当: 共著)

    世界思想社  2009年10月 

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  • ほつれゆく文化

    マイク・フェザーストン, 西山哲郎, 時安邦治

    法政大学出版局  2009年2月  ( ISBN:9784588009075

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  • 市民学の挑戦

    松田昇, 小木曽洋司, 西山哲郎, 成元哲( 担当: 編集)

    梓出版社  2008年10月  ( ISBN:9784872622249

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  • トヨティズムを生きる

    鶴本花織, 西山哲郎, 松宮朝( 担当: 編集)

    せりか書房  2008年9月  ( ISBN:9784796702843

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  • 近代スポーツ文化とはなにか

    西山哲郎( 担当: 単著)

    世界思想社  2006年5月  ( ISBN:4790711897

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  • オリンピック標語の考察

    中村敏雄, 西山哲郎( 担当: 単著)

    創文企画  2002年9月 

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  • 文化社会学への招待:「芸術」から「社会学」へ

    亀山佳明, 富永茂樹, 清水学, 西山哲郎( 担当: 単著)

    世界思想社  2002年4月 

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  • 人生儀礼事典

    倉石あつ子, 小松和彦, 宮田登, 西山哲郎( 担当: 共著)

    小学館  2000年4月 

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  • はじめて出会う社会学

    伊藤公雄, 橋本満, 西山哲郎( 担当: 共著)

    有斐閣  1998年4月 

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  • ジェンダーで学ぶ社会学

    伊藤公雄, 牟田和恵, 西山哲郎( 担当: 共著)

    世界思想社  1998年3月 

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  • 近代日本のメディアイベント

    津金澤聰廣, 井上俊, 西山哲郎( 担当: 共著)

    同文館出版  1996年7月 

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講演・口頭発表等

  • 地域のスポーツ文化に資するオリンピアンによる講演会と実技指導に関する報告

    久保賢志, 寺本明日香, 西山哲郎

    関西大学人間健康学部  2023年3月 

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  • 地域のスポーツ文化に資するオリンピアンによるスポーツ教室に関する報告(2)

    久保賢志, 竹澤健介, 西山哲郎

    関西大学人間健康学部  2023年3月 

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  • スポーツでの体罰指導を支える「感情の共同体」:情動・身体・公共性(5)

    西山哲郎

    日本社会学会  2022年11月 

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    開催地:追手門学院大学  

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  • 地域のスポーツ文化に資するオリンピアンによるスポーツ教室に関する報告

    久保賢志, 沖口誠, 西山哲郎

    2021年3月 

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  • Reconsidering Fairness, Handicap and Individual Physical Differences in Competitive Sport

    西山哲郎

    2020横浜スポーツ学術会議  2020年9月 

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    開催地:横浜(オンライン)  

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  • スポーツを社会学する

    西山哲郎

    愛知淑徳大学 ジェンダー・女性研究所  2019年3月 

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    本稿はルールとジェンダーの視点からスポーツを再考したものである。

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  • 社会学(スポーツ社会学)における「体育」と「スポーツ」

    西山哲郎

    日本体育学会体育社会学専門領域  2017年9月 

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  • 「体罰」を容認する日本の教育制度と身体観について

    西山哲郎

    第23回日本スポーツ社会学会大会  2014年3月 

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    開催地:北海道大学  

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  • Intensive Training, Ascetic Practice, Corporeal Punishment and some sort of Human Development in Japan.

    西山哲郎

    Japanese Body Cultures and The Human Condition  2013年9月 

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    開催地:ロンドン大学Birkbeck校  

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  • 現代における公衆の科学理解(6):「核文化」の多様性と相互依存について

    西山哲郎

    第82回日本社会学会大会  2009年10月 

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    開催地:立教大学  

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  • 近代スポーツ文化と社会学

    西山哲郎

    第18回日本スポーツ社会学会大会  2009年3月 

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    開催地:関西大学  

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  • 科学化する日常生活(1):科学言説はなぜ復権したのか

    西山哲郎

    第79回日本社会学会大会  2006年10月 

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    開催地:立命館大学  

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  • 名古屋的スポーツ空間とは何か?

    西山哲郎

    第15回日本スポーツ社会学会大会  2006年3月 

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    開催地:奈良教育大学  

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  • Japanese Grading System in Sports and its Global Influence.

    西山哲郎

    2005 Forum of Intercultural Studies  2005年12月 

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    開催地:台湾、高雄市、文藻外語学院  

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  • 民族的対立を超えるものとしてのスポーツ

    西山哲郎

    第9回日本スポーツ社会学会大会  2000年3月 

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    開催地:上智大学  

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  • 段級制度:日本における“sport”の「翻訳」

    西山哲郎

    第2回日本スポーツ社会学会大会  1993年3月 

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    開催地:香川大学  

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  • 社会学的認識とその対象:P. ブルデューからE. デュルケイムへ

    西山哲郎

    第43回関西社会学会大会  1992年5月 

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    開催地:奈良大学  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 情動と身体的コミュニケーションが開く公共性――公共圏の再生に向けて

    研究課題/領域番号:20K02169  2020年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    時安 邦治, 西山 哲郎, 宮本 真也, 関 嘉寛, 谷本 奈穂

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    2022年度には以下の4点の研究成果があった。
    時安邦治(研究代表者)は第94回日本社会学会大会(東京都立大学)において「シティズンシップ教育と3つの政治」と題する研究発表を行った。社会において多様な人々が共同して生活することの価値を子どもが理解することがシティズンシップ教育の目的であり、個人の尊重と社会的目標の両立を求めるゆるやかな共通善の政治が必要だと論じた。
    谷本奈穂(研究分担者)は『現代思想』9月号(青土社)で「ロマンティックラブ・イデオロギーというゾンビ」という論考を発表した。雑誌記事の調査結果などから、結婚が恋愛を正当化するロマンティックラブ・イデオロギーが、恋愛が結婚を正当化するロマンティックマリッジ・イデオロギーに変容したことを論じ、親密な関係性において暴力の作動や多様な関係性が見失われる危険性を指摘した。
    また谷本は福間良明編『昭和五〇年代論』(みずき書林)に「昭和五〇年代の美容言説」を発表した。昭和50年代の美容言説の分析を通して、主として女性の身体に関わる意識を明らかにし、身体か徐々に管理されていく様を明らかにした。
    宮本真也(研究分担者)は高馬京子・松本健太郎編『〈みる/みられるのメディア論〉』(ナカニシヤ出版)に「『見える』/『見えない』の社会理論」を発表した。すでにある偏見、先入観によって、他人のことが社会空間において「きちんと見えなくなる」という状況をとりあげ、それをアクセル・ホネットによる社会的承認論の視座から考察した。そして認識の作用に還元しえない「見えない」ということをめぐる社会的な病理を可視化するために、私たちのコミュケーションにおける「承認」の社会理論の必然性について論じた。

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  • ポピュラー文化の科学像--人々が夢見る科学

    研究課題/領域番号:22653061  2010年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的萌芽研究

    時安 邦治, 平川 秀幸, 西山 哲郎, 宮本 真也, 関 嘉寛, 谷本 奈穂

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    配分額:3210000円 ( 直接経費:2700000円 、 間接経費:510000円 )

    本共同研究のテーマは、人々(特に子どもたち)が日常的に親しむ文化において科学がどのようなものとして描かれ、人々がそれをどう受容して、どのように「科学的なもの」を理解しているかである。子どもたちが接するコンテンツに描かれているのは、科学的な根拠を欠く「非科学」というよりは、科学的には実現されていない、いわば「未科学」である。これらのコンテンツには科学を批判的に見る視点が確かに含まれているが、最終的には科学技術のリスク認知よりもそれへの期待が上回るという分析結果となった。

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  • スペクテイタースポーツが都市コミュニティの再生に及ぼす影響について

    研究課題/領域番号:20500562  2008年 - 2010年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    西山 哲郎, 川田 牧人, 斉藤 尚文, 村上 隆

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    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    1990年代以降の日本におけるグローバル化と少子高齢化の進展は、(東京を除く)大都市圏で地域アイデンティティの希薄化と住民の無力感を助長した。本来、地域アイデンティティは市民活動のインフラを形成するものだが、その弱体化に抗して、プロ野球のように大都市圏の境界と合致する営業圏をもつスペクテイタースポーツがどう貢献できるか、本研究ではその潜在的な可能性を模索した。

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  • 現代における公衆の科学理解について:日英独の事例を通じて

    研究課題/領域番号:19653048  2007年 - 2008年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  萌芽研究

    宮本 真也, 西山 哲郎, 時安 邦治, 谷本 奈穂, 水嶋 陽子, 関 嘉寛

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    配分額:3200000円 ( 直接経費:3200000円 )

    本研究において目標とするのは現代社会における科学のありかたを、公衆の理解、科学的営み、経済的市場のあいだの関係性に着目して模索することである。この目標を達成するために研究会を東京、大阪、静岡で11回開催し、研究の進捗状況を報告し合うとともに、研究情報を交換した。主要テーマは以下の通りである。
    ・宮本真也「承認の忘却としての物象化」・西山哲郎「M. Callonの<co-word analysis>とは何か」
    ・時安邦治「ポピュラー文化とクローン」・谷本奈穂「美容の科学-女性の身体と科学言説」
    ・水嶋陽子「子育て技術の変容と祖母役割の今後」・関嘉寛「安全・安心の科学」
    また、電子メールによって「Theory, Culture & Society」を発行しているTCSセンター(イギリス)、フランクフルト大学社会研究所(ドイツ)と情報交換を行い、海外における研究動向についての知見を深めた。
    さらに12月例会では、明治大学情報コミュニケーション学部・石川幹人教授と大阪大学サイバーメディアセンター・菊池誠教授を招いて講演を依頼し、両氏に「科学と擬似科学の間」や、「ニセ科学」について語っていただき、理解を深めると共に、今後の我々の研究方針について多くの示唆を得ることができた。
    これらの研究活動の結果として、水嶋は育児における知のあり方をめぐって、世代間に起きるコミュニケーション・ギャップの問題について聞き取り調査をし、その成果を論文として発表した。また、本共同研究のメンバーの論文を加筆修正し、年度末には「平成19-20年度科学研究費補助金(萌芽研究)成果報告書」を作成した。

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  • フィットネス・クラブにおけるジェンダー・アイデンティティ構築様式の変容について

    研究課題/領域番号:17510228  2005年 - 2006年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    西山 哲郎, 谷本 奈穂, 関 嘉寛, 高井 昌吏

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    配分額:3500000円 ( 直接経費:3500000円 )

    本研究の目的は、現代日本におけるジェンダー・アイデンティティ(以後GI)構築様式の変容を浮き彫りにすることである。旧来の研究では、それは階層文化や家父長主義がしっけや教育によって意識に植え付けられる、といった風に「社会意識」から説明されたり、場面場面での人間関係や言語活動における「コミュニケーションの権力作用」から分析されることが多かった。しかし本研究では、通俗的には不変の常数と考えられがちな「身体」とGIの関係に注目した。
    我々の研究手法の柱は、(1)フィットネス雑誌等の記事分析、(2)フィットネス・クラブ参加者へのインタビューと、(3)フィットネス・インストラクターや美容整形外科医といった身体実践の専門家からのヒアリングにある。初年度はドイツや韓国との比較調査を中心に行ったが、最終年の二年目は国内での実態調査に焦点を当てた。具体的には、東京、名古屋、大阪といった日本の主要都市をフィールドとした。
    これらの調査から確認されたことは、おおまかに言えば以下のようなことだった。
    (1)現代のGI構築様式は、身体に関わる領域においては、科学的な身体管理法が取り入れられたことによって、男女の性差を強調しない方向に向かっている。(2)フィットネス雑誌の記事分析の知見として、20年前と比べ、昨今はひとつのジェンダー内でも理想とする身体イメージが収束しつつある。(3)フィットネス・クラブ参加者には、ルールの遵守に関する「潔癖症」がみられ、その独特の身体意識との関連が伺われた。(4)しかし、ドイツと比べると日本のフィットネス・クラブでは自己の身体と向き合う者ばかりではなく他者(特にインストラクター)との交流に力を入れる者が目立った。

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社会貢献活動

  • 堺市スポーツ推進審議会 会長

    役割:助言・指導, 企画

    2023年10月 - 2025年6月

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  • 堺市スポーツ推進審議会 委員

    役割:助言・指導, 企画

    2019年7月 - 2023年9月

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  • 高槻市スポーツ推進審議会 会長

    役割:助言・指導, 企画

    2013年5月 - 2025年6月

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教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

  • ①講義科目の成績評価では、もっぱら暗記力を試す穴埋めテストを採用せず、思考力と文章表現力を鍛えるために、試験期間より前に問題を公表し、時には学生が考えて作ってきた解答案を試験前に見せてもらって、何をどう勉強したらよいかを指導している。この工夫により、試験前の復習が効率よく行えるだけでなく、学生は真の意味で自分の意見をもつようになり、「学士力」を育てることができる。 ②演習科目については、学習過程で積極的にディベートを取り入れ、自己満足な自説にこだわりがちな若者の視野に社会性をもたせるよう工夫している。せっかく少人数の演習を用意しても、なかなか自発的な発言が出てこないことはよくある話だが、ディベートならゲーム感覚で勝敗を競うため、学生から積極的な発言が引き出せる。さらに研究成果の発表に際して、旧来のレポートや論文形式だけでなく、新聞記事や広告に似せた書式を使って書かせる方式を導入したことで、楽しみながら学生の思考を深めることができる。新聞記事や広告に似せた報告書は、担当教員だけが見るのではなく、学部の他の教員や学生に公開することにしており、学生が手を抜けない環境づくりに役立っている。また、パワーポイントを使っての意見発表の機会も折にふれもうけることで、文章表現だけでなく口頭の表現力も鍛え、就活などの際にも生かせるように工夫している。 ③教育の場を大学の外にも展開するべく、プロスポーツクラブの協力を得て、実際的なニーズのある社会調査を行い、企業活動に提案させてもらうなど学生のインターンシップにつなげている。

作成した教科書、教材、参考書

  • 1.『メディア・情報・消費社会』(社会学ベーシックス6巻)井上俊・伊藤公雄ほかとの共著、世界思想社、2009年10月(「ライフスタイルの変容:M.フェザーストン『消費文化とポストモダニズム』(1991)」219-228頁を執筆」) 2.『コミュニケ―ション社会学入門』、伊藤公雄ほかとの共著、世界思想社、2010年7月(「身体加工のコミュニケーション」112-137頁を執筆) 3.『文化社会学入門:テーマとツール』、井上俊・長谷正人ほかとの共著、ミネルヴァ書房、2010年10月(「スポーツ文化」64-65頁を執筆) 4.『よくわかるスポーツ文化論』、井上俊・菊幸一ほかとの共著、ミネルヴァ書房、2012年1月(「近代スポーツとは」8-9頁、「近代スポーツのゆくえ」14-15頁、「文化史・文化社会学」180-181頁を執筆)

教育方法・教育実践に関する発表、講演等

  • 1.講演「スポーツは地域の生活に貢献できるか:堺市での可能性を探る」、関西大学堺キャンパス、2011年10月22日 2.講演「大阪マラソンから考える大都市『大阪』の現在」、関西大学天六キャンパス、2013年10月22日

その他教育活動上特記すべき事項

  • バレーボールVプレミアリーグの球団「堺ブレイザーズ」の協力を得て、スポーツ教室やイベント開催などへの協力を通じたアクティブラーニングを実施している。2011年7月~