2024/04/02 更新

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イヌイ ヨシヒコ
乾 善彦
INUI,Yoshihiko
所属
文学部 教授
職名
教授
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外部リンク

学位

  • 文学修士

  • 博士(文学)

研究キーワード

  • 国語学・国語史

  • 文字・表記

研究分野

  • 人文・社会 / 日本語学

学歴

  • 大阪市立大学   文学研究科   国文学

    1987年

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    国名: 日本国

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  • 大阪市立大学   文学部   国文中文学科 国語国文学専攻

    - 1979年

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    国名: 日本国

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所属学協会

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委員歴

  • 評議員  

    2019年   

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  • 代表  

    2017年4月 - 2022年3月   

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  • 日本語学会   評議員  

    2015年   

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  • 日本語学会   編集委員  

    2010年6月 - 2013年5月   

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  • 上代文学会   理事  

    2009年   

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  • 評議員  

    2006年 - 2009年   

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  • 日本語学会   大会企画運営委員  

    2000年 - 2004年   

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  • 万葉学会   編集長  

    1998年 - 2000年   

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  • 万葉学会   編集委員  

    1992年   

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論文

  • 漢字を捨てられない日本語

    乾 善彦

    ことばと文字   15   2022年4月

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  • かぐや姫はなぜ「読み書き」ができたのか―「手習」と和歌をかくこと― 査読

    乾 善彦

    『国語語彙史の研究』(和泉書院) 『国語語彙史の研究』第41集(和泉書院)   41   2022年3月

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  • 近世国学者たちのいとなみ-古典籍デジタルアーカイブズ化と国学者書入集成の試みから

    乾 善彦

    関西大学アジア・オープン・リサーチセンター編『KU-ORCASが開くデジタル時代の東アジア文化研究-オープン・プラットフォームで浮かび上がる、新たな東アジアの姿』(関西大学アジア・オープン・リサーチセンター)   2022年3月

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  • 平安時代の真仮名

    乾 善彦

    加藤重弘・岡牆裕剛編『日本語文字論の挑戦』(勉誠出版)   2021年3月

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  • 古事記と「仮名」

    『言語接触研究の最前線』   71 - 82   2020年2月

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    記述言語:日本語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

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  • 字余り研究の課題と表記研究

    乾 善彦

    上野誠・大浦誠士・村田右富実編『万葉をヨム 方法論の今とこれから』(笠間書院)   2019年5月

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  • 万葉集と「仮名」 査読

    美夫君志   ( 98 )   1 - 12   2019年4月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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  • 「大伴家持用字圏」その後

    乾 善彦

    高岡市万葉歴史館論集19『大伴家持歌をよむⅡ』(笠間書院)   2019年3月

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  • 『日本書紀』と「仮名」 招待

    大美和   ( 136 )   17 - 22   2019年1月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

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  • 「万葉仮名」と『秋萩帖』

    『秋萩帖の総合的研究』   63 - 80   2018年10月

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    記述言語:日本語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

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  • 万葉集巻十六と漢語

    萬葉語文研究   ( 特別集 )   1 - 13   2018年5月

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    記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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  • 万葉集のテキストと注釈―仙覚と契沖の場合― 査読

    乾 善彦

    日本文学研究ジャーナル   5   2018年3月

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  • 『画はなし当時梅』のオノマトペと片仮名表記 査読

    乾 善彦

    国語語彙史の研究(和泉書院)   36   2017年3月

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  • 「文字と絵」研究序説 査読

    乾 善彦

    国文学   101   2017年3月

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  • 表記体から文体へ

    乾 善彦

    『周縁アプローチによる東西言語文化接触の研究とアーカイヴスの構築』(関西大学東西学術研究所研究叢書 創刊号 言語接触班)   2017年1月

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  • 古代日本語書記史の可能性

    乾 善彦

    『日本語史叙述の方法』(ひつじ書房)   2016年10月

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  • 漢文訓読という言語接触

    乾 善彦

    『文化交渉学のパースペクティブ―ICIS国際シンポジウム論文集』(関西大学出版部)   2016年8月

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  • 借用語の歴史と外来語研究―「漢語」と「翻訳語」をめぐって―

    乾 善彦

    日本語学   35-7   2016年7月

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  • 「和漢混淆文」と和漢の混淆 査読

    乾 善彦

    国語と国文学   93-7   2016年7月

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  • テキストとしての廣瀬本万葉集

    乾 善彦

    『高岡市万葉歴史館叢書 28 古写本の魅力』(高岡市万葉歴史館)   2016年3月

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  • 画咄作品群の資料性―「文字と絵」の研究にむけて― 査読

    乾 善彦

    『国語語彙史の研究』(和泉書院)   35集   2016年3月

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  • 万葉集仮名書歌巻の位置 査読

    乾 善彦

    萬葉   218   2014年12月

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  • 古代における書きことばと話しことば

    乾 善彦

    『話し言葉と書き言葉の接点』(ひつじ書房)   2014年9月

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  • 古事記の文章法と表記 査読

    乾 善彦

    萬葉語文研究   第9集   2013年10月

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  • 仮名の用途からみた万葉仮名とひらがな

    乾 善彦

    日本語学   32-11   2013年9月

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  • 誰が主役か脇役か―日本語表記における漢字と仮名の機能分担―

    乾 善彦

    日本語学   32-5   2013年4月

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  • 日本における内乱の記録と表現―戦乱を記録する文体―

    乾 善彦

    『戦争の記録と表象―日本・アジア・ヨーロッパ―』(関西大学東西学術研究所国際共同研究シリーズ10)   2013年3月

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    戦乱を記録した資料を並べることで、戦争を記録する文体の変遷をたどるもの。

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  • 古事記の固有名表記―地名の場合― 査読

    乾 善彦

    『国語文字史の研究』   13集   2012年12月

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  • 古代の仮名使用と万葉歌木簡(韓国語) 査読

    乾 善彦

    口訣研究   第29輯   2012年8月

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  • 古事記の固有名表記をめぐって―神名、人名における「高」をめぐって― 査読

    乾 善彦

    古代学(奈良女子大学古代学学術研究センター)   4号   2012年3月

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  • 古代語における文字とことばの一断章 査読

    乾 善彦

    『国語文字史の研究十二』(和泉書院)   37-50頁   2011年3月

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  • 正倉院文書請暇解の訓読語と字音語 査読

    乾 善彦

    『国語語彙史の研究三十』(和泉書院)   33-47   2011年3月

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  • 『三宝絵』の三伝本と和漢混淆文

    乾 善彦

    『言語変化の分析と理論』(おうふう)   89-101頁   2011年3月

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  • 日本語と中国語の接触がもたらしたもの

    乾 善彦

    日本語学(明治書院)   29巻14号 45-54頁   2010年11月

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  • 地名起源説話と地名表記―『播磨国風土記』「安相里」をめぐって― 査読

    乾 善彦

    『国語語彙史の研究 二十九』(和泉書院) 53-65頁   53-65頁   2010年3月

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  • 「歌木簡」の射程 査読

    乾 善彦

    文学・語学196 81-89頁   196号 81-89頁   2010年3月

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  • 幕末国学者の漢文理解―関大本播磨国風土記から考えられること―

    乾 善彦

    アジア文化交流研究   第5号 69-76頁   2010年2月

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  • 表記体の変換と和漢混淆文

    乾 善彦

    『古典語研究の焦点』(武蔵野書院)   71-90頁   2010年1月

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  • 犬飼隆著, 『漢字を飼い慣らす-日本語の文字の成立史-』, 2008年9月10日発行, 人文書館刊, B6判, 256ページ, 2,300円+税

    乾 善彦

    日本語の研究   6 ( 1 )   34 - 39   2010年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語学会  

    DOI: 10.20666/nihongonokenkyu.6.1_34

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  • 歌表記と仮名使用―木簡の仮名書歌と万葉集の仮名書歌― 査読

    乾 善彦

    木簡研究   31号 235-244頁   2009年11月

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  • 仮名の位相差―宮町遺跡出土木簡をめぐって― 査読

    乾 善彦

    『万葉集の今を考える』(新典社)   2009年7月

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  • 文字をめぐる思弁から ―文章と文字との対応関係についての覚書―

    乾 義彦

    関西大学『国文学』   93号107-122頁(16)   2009年3月

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  • 難波津木簡再検討

    乾 義彦

    国文学4月臨時増刊号(学燈社)   38-49頁(12)   2009年3月

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  • 仮名の位相と万葉集仮名書歌巻

    乾 義彦

    『万葉集研究 第29集』(塙書房)   185-203頁(19)   2007年12月

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  • 略書再考

    乾 義彦

    『国語文学史の研究 第10集』(和泉書院)   41-52頁(12)   2007年12月

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  • 「仮借」から「仮名」へ ―日本語と中国語とのひとつの交渉史―

    乾 義彦

    彭飛編『日中対照言語学研究論文集 中国語からみた日本語の特徴 日本語からみた中国語の特徴』(和泉書院)   19-33頁(15)   2007年3月

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  • 犬飼隆著, 『木簡による日本語書記史』, 2005年12月1日発行, 笠間書院刊, A5判, 248ページ, 4,500円+税

    乾 善彦

    日本語の研究   3 ( 3 )   59 - 65   2007年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語学会  

    DOI: 10.20666/nihongonokenkyu.3.3_59

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  • 古代ウタ表記の一展開 ―漢文中のウタの記載方法をめぐって―

    乾 義彦

    言語文化学研究 日本語日本文学編(大阪府立大学)   第1号55-66頁(12)   2006年3月

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  • 記紀のウタと木簡の仮名

    乾 義彦

    国文学(学燈社)   51卷1号86-93頁(8)   2006年1月

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  • 辛島美絵著, 『仮名文書の国語学的研究』, 2003年10月30日発行, 清文堂出版刊, A5判, 486ページ, 12,000円+税

    乾 善彦

    日本語の研究   2 ( 2 )   144 - 149   2006年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語学会  

    DOI: 10.20666/nihongonokenkyu.2.2_144

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  • 万葉集仮名書き歌巻論序説

    乾 義彦

    女子大文学国文篇   56号1-10頁(10)   2005年3月

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  • 書簡用語集としての『世話早学文』の語彙

    乾 義彦

    『国語語彙史の研究 二十四』(和泉書院)   85-98頁(14)   2005年3月

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  • 擬似漢文の展相

    乾 義彦

    『国語文学史の研究 八』(和泉書院)   111-125頁(15)   2005年3月

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  • 万葉集巻十八補修説の行方

    乾 義彦

    高岡市万葉歴史館紀要   14号1-11頁(11)   2004年3月

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  • 擬似漢文成立の一方向 ―『御堂関白記』の書き換えをめぐって―

    乾 義彦

    文学史研究(大阪市立大学国文学会)   44号96-105頁(10)   2004年3月

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  • 仮名書歌巻成立のある場所 ―万葉集巻十九の書き様をめぐって―

    乾 義彦

    『論集上代文学』26冊(笠間書院)   97-117頁(21)   2004年3月

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  • 部分的宣命書きと和漢混淆文

    乾 義彦

    女子大文学国文篇   54号25-35頁(11)   2003年3月

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  • 他田日奉部直神護解をめぐって ―非分節要素の表記と宣命書き―

    乾 義彦

    『日本語の文字・表記―研究会報告論集』(国立国語研究所)   1-14頁(14)   2002年3月

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  • 古事記の文章と文体 ―音訓交用と会話引用形式をめぐって―

    乾 義彦

    国文学(学燈社)   47巻4号92-99頁(8)   2002年3月

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  • 『平安遺文』の宣命書き資料

    乾 善彦

    女子大文学国文篇   53号12-24頁(13)   2002年3月

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  • 古代造仏銘寸考 査読

    乾 善彦

    国語と国文学   78巻11号23-32頁(10)   2001年11月

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  • 語彙史の時代区分・文字史の時代区分

    乾 善彦

    『国語語彙史の研究 二十』(和泉書院)   23-36頁(14)   2001年3月

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  • 宣長の見た浪華の学僧契沖

    乾 善彦

    大阪女子大学上方文化研究センター研究年報   2号25-35頁(11)   2001年3月

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  • 部分的宣命書きから見た『東大寺諷誦文稿』

    乾 善彦

    女子大文学国分篇   52号1-13頁(13)   2001年3月

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  • 日本語書記史と人麻呂歌集略体歌の「書き様」 査読

    乾 善彦

    万葉(万葉学会)   175号1-13頁(13)   2000年11月

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  • 古事記の書き様と部分的宣命書き

    乾 善彦

    『上代語と表記』(おうふう)   332-347頁(16)   2000年10月

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  • 子等を思ふ歌一首

    乾 善彦

    『セミナー万葉の歌人と作品』(和泉書院)   第五巻66-79頁(14)   2000年9月

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  • 対漢字・仮名混合標記産生的再認識 ―対日語標記伝統的思考(中国語)

    乾 義彦

    『伝統文化与中日両国社会経済発展』(北京大学出版社)   39-46頁(8)   2000年3月

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  • 部分的宣命書きの機能

    乾 善彦

    国語語彙史の研究十九(和泉書院)   79-98頁(20)   2000年3月

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  • 「具書・略書」考 査読

    乾 善彦

    美夫君志(美夫君志会)   60号1-10頁(10)   2000年3月

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  • 書体と規範-近世の漢字字体意識の-側面- 査読

    乾 善彦

    国語学(国語学会)   199集55-67頁(13)   1999年12月

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  • 長奥麻呂の物名の歌

    乾 義彦

    『セミナー万葉の歌人と作品』(和泉書院)   第三巻230-239頁(10)   1999年12月

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  • 戯書の定位-漢字で書くことの-側面-

    乾 善彦

    井手至先生古稀記念論文集 国語国文学藻(和泉書院)   124-141頁(18)   1999年12月

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  • 書くことの位相 ―宣命書き資料の再検討として―

    乾 義彦

    国文学(学燈社)   44巻11号29-35頁(7)   1999年9月

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  • 宣命書きの成立をめぐって

    乾 善彦

    大阪市立大学文学部創立五十周年記念 国語国文学論集(和泉書院)   659-675頁(17)   1999年6月

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  • 万葉用字法体系研究史の残したもの-「仮名」の定位と国語文字史研究の方向-

    乾 善彦

    文学史研究(大阪市立大学国文学会)   39号1-10頁(10)   1998年12月

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  • 辞書の編纂と部首分類

    乾 義彦

    日本語学 明治書院   17巻10号 34-41頁(8)   1998年10月

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  • 言語における書記の位置付けに関する覚え書き-『国語文字史原論』のために-

    乾 善彦

    女子大文学国文篇   48号1-14頁(14)   1997年3月

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  • 字注にみる易林本節用集の同字認識

    乾 善彦

    国語語彙史の研究十六(和泉書院)   237-251頁(15)   1996年10月

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  • 「山下風」小考 査読

    乾 善彦

    万葉(万葉学会)   156号31-45頁(15)   1996年1月

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  • 近世幼学書一つ-『世話早学文』について-

    乾 善彦

    帝塚山学院大学 日本文学研究   26号54-63頁   1995年2月

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  • 日本における部首引き漢字辞典の部首配列をめぐって

    乾 善彦

    東方学術論壇 上集(北京、中国婦女出版社)   274-288頁(15)   1994年8月

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  • 日本霊異記上巻の書式について-金剛三昧院本の誤写から- 査読

    乾 善彦

    萬葉(万葉学会)   148号1-15頁(15)   1993年10月

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  • 同形異字小考-西本願寺本万葉集を資料として-

    乾 善彦

    『国語文字史研究』 第一集(和泉書院)   67-84頁(16)   1992年10月

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  • 『小野篁歌字尽』覚書

    乾 善彦

    帝塚山学院大学研究論集   26集1-13頁(13)   1992年

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  • 文字の異同あるいは通用-万葉集の校訂をめぐって- 査読

    乾 善彦

    萬葉(万葉学会)   140号52-66頁(15)   1991年10月

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  • 古注釈の文章にみえる漢字の一用法-顕昭『古今集注』を中心に-

    乾 善彦

    『日本古典の眺望』(桜楓社)   287-303頁(17)   1991年7月

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  • 仙覚『万葉集註釈』の文字意識

    乾 善彦

    帝塚山学院大学日本文学研究   21号55-67頁(13)   1990年2月

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  • 国訓成立のある場合-偏旁添加字をめぐって- 査読

    乾 善彦

    国語学 (国語学会)159輯   1-14頁(14) ( 159 )   p1 - 14   1989年12月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本語学会  

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  • 元禄九年版新撰万葉集の文字意識-寛文七年版との比較を通して-

    乾 善彦

    帝塚山学院大学日本文学研究   20号33-43頁(11)   1989年2月

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  • 国訓「栫(こしらふ)」の周辺-文字使用の歴史の一視座-

    乾 善彦

    帝塚山学院大学日本文学研究   19号45-60頁(16)   1988年2月

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  • 契沖と新撰万葉集-付・寛文七年版新撰万葉集について-

    乾 善彦

    帝塚山学院大学研究論集 22集   16-27頁(12)   1987年12月

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  • 国訓「宛(あてる)」の成立をめぐって-誤用が国訓となる一つの場合- 査読

    乾 善彦

    国語学 147輯   1-13頁(13)   1986年12月

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  • 新撰万葉集の和歌表記とその用字の一特徴-表記史の一視点から-

    乾 善彦

    文学史研究(大阪市立大学国文学会)   24号1-15頁(15)   1983年12月

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書籍等出版物

  • 1.2.1 文字 1.2.2 発音 1.2.3 通訳 1.2.7 仮名

    乾 善彦( 担当: 単著)

    『郷土史大系 情報文化』(朝倉書店)  2020年8月 

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  • 『万葉仮名と平仮名 その連続・不連続』

    ( 担当: 共編者(共編著者))

    三省堂  2019年3月 

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  • 「音訓」「宣命書き」「神代文字」「文字史」

    乾 善彦( 担当: 単著)

    日本語学会『日本語学大辞典』(東京堂出版)  2018年10月 

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  • 日本語書記用文体の成立基盤

    乾 善彦( 担当: 単著)

    2017年3月 

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  • 中国語と日本語の言語接触がもたらしたもの

    乾 善彦( 担当: 単著)

    『歴史言語社会学入門』(高田博行、渋谷勝己、家入葉子編、大修館)  2015年3月 

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  • 「歌木簡」「字余り」「字足らず」「万葉仮名」

    乾 善彦( 担当: 単著)

    『和歌文学大辞典』( 古典ライブラリー)  2014年12月 

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  • 「文字」「文字史」ほか全26項目

    乾 善彦( 担当: 単著)

    『日本語大事典』(朝倉書店)  2014年11月 

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  • 絵抄本『小野篁歌字尽』影印と解題 査読

    乾 善彦( 担当: 単著)

    『国語文字史の研究』(和泉書院)  2012年12月 

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  • 今野真二『大山祇神社連歌の国語学的研究』

    乾 善彦( 担当: 単著)

    国文学研究(早稲田大学)  2010年6月 

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  • 犬飼隆著『漢字を飼い慣らす―日本語の文字の成立史―』 査読

    乾 善彦( 担当: 単著)

    日本語の研究(日本語学会)  2010年1月 

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  • シリーズ日本語史4日本語史のインタフェース

    金水敏, 乾善彦, 渋谷勝己( 担当: 共著)

    岩波書店  2008年7月 

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    第2章 言語資料のインタフェース第3章 日本語書記の史的展開

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  • 堺学から堺・南大阪地域学へ ―地域学の方法と堺・南大阪地域学―

    乾 善彦( 担当: 単著)

    大阪公立大学共同出版会(OMUPブックレット)  2006年8月 

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  • 『新撰万葉集』諸本と解題

    浅見徹(監修), 乾 善彦(共編), 谷本玲大( 担当: 共編者(共編著者))

    和泉書院  2003年9月 

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  • 漢字による日本語書記の史的研究

    乾 善彦( 担当: 単著)

    塙書房  2003年1月 

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    日本学術振興会国文学48-12(2003.10) 屋名池誠国語と国文学81-1(2004.1) 今野真二日本歴史670(2004.3) 沖森卓也国語学55-2(2004.4) 今野真二万葉187(2004.5) 釘貫享

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  • 『世話早学文』影印と翻刻

    乾 善彦( 担当: 編集)

    和泉書院  2000年11月 

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  • 大阪女子大学蔵 洋学資料総目録

    南出康世, 乾 善彦, 前田広幸, 櫻井豪人( 担当: 共編者(共編著者))

    大阪女子大学  2000年7月 

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MISC

講演・口頭発表等

  • 『小野篁歌字尽』とその周辺

    乾 善彦

    関西大学アジア文化研究センターディスカッションペーパー  2015年8月 

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    開催年月日: 2015年8月

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  • 関西大学蔵契沖関係書あれこれ

    乾 善彦

    関西大学アジア文化研究センターディスカッションペーパー  2015年3月 

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    開催年月日: 2015年3月

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  • 日本における新出資料の増加と既存資料の見直し―新出資料から見えてくるもの―

    乾 善彦

    上代文学会秋季大会シンポジウム  2010年10月 

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    開催年月日: 2010年10月

    開催地:お茶の水女子大学  

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  • 木簡の歌と万葉歌―ウタの書記と表記体―

    乾 善彦

    上代文学会秋季大会研究発表会  2009年11月 

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    開催年月日: 2009年11月

    開催地:慶応義塾大学三田キャンパス  

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  • 幕末国学者の漢文理解

    乾 善彦

    CSAC第13回研究集会・第6届日本漢学国際学術検討会  2009年10月 

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    開催年月日: 2009年10月

    開催地:関西大学  

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  • 契沖和歌資料拾遺(続)

    乾 善彦

    2022年3月 

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  • 関西大学図書館蔵契沖和歌資料二軸

    乾 善彦

    2021年3月 

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  • 林原美術館蔵『池田光政公御筆古筆写巻物』所収「万葉集切・綾地切」

    乾 善彦

    2020年3月 

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受賞

  • 上代文学会賞

    2005年5月   上代文学会  

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    受賞国:日本国

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 文字生活史としての近世庶民の漢字意識ー『小野篁歌字尽』周辺資料を中心としてー

    研究課題/領域番号:21K00560  2021年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    乾 善彦

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    配分額:2990000円 ( 直接経費:2300000円 、 間接経費:690000円 )

    1、『小野篁歌字尽』諸本の漢字集成とその索引の作成をおこなった。以前紹介した、行間に遺訓を多数もつ大型本を基本として、増補本をのぞく大型本、中型本、小型本に所収の漢字彙一覧データを作成し、これに音訓を付して索引機能を付与し、検索にたえる基礎データを作成した。全136項目667字。検算、確認作業を行っていないので公開には至らなかったが、2022年度中には公開予定である。
    2、『小野篁歌字尽』の影響下になった資料群の資料総覧を作成して、書誌調査と主な資料については画像の収集をおこなった。Ⅰ小野篁歌字尽の増補、Ⅱ小野篁歌字尽のパロディー、Ⅲ小野篁歌字尽の展開資料、さらにⅢを戯作と艶本とに分類し、全20点の作品を確認し、とくに重要な『廓〓[竹冠に愚]費字尽』『小野〓[竹冠に愚]〓[言篇に虚]字尽』『無筆節用似字尽』については、諸本の校合を済ませて注解作業に入っている。『小野〓[竹冠に愚]〓[言篇に虚]字尽』については、2022年度に論文を公開予定。
    3、浮世絵の文字については、資料の収集が遅れていたが、年度末に着手しはじめ、幕末から明治にかけての戯作者の文章を含む浮世絵資料約30点を収集し、その書誌調査、文字形態の分類を終え、2022年度に研究会を立ち上げ、「浮世絵と文字」と題して口頭発表の準備を進めている。
    4、計画にはなかったが、近世期の和歌資料の文字環境について、資料調査をおこない、未紹介の契沖の和歌資料4点の報告と岡山藩主池田家三代の資料の展示、「岡山藩主池田家三代の手蹟」(2021.12.10~2022.1.19、於関西大学博物館)をおこなった。後者では大名の日常の絵と文字による文筆活動が具体的にうかがうことができ、これらは本研究の中心テーマである「文字生活史」の具体的な事例研究と位置付けることができる。今後、この種の調査と報告も順次進めていく予定である。

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  • 古代日本語の訓詁と表記体の研究

    研究課題/領域番号:20K00645  2020年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    佐野 宏, 蜂矢 真郷, 尾山 慎, 乾 善彦, 内田 賢徳

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    配分額:3640000円 ( 直接経費:2800000円 、 間接経費:840000円 )

    主として訓点資料(日本書紀古訓を含む)を中心とした訓詁による表記体分析(表記に対応する語彙と語構成の検討)を進めた。訓字表記の傾向を観察し、その固定性や典拠語のあり方を記述する中で思わぬ発見があった。たとえば、「沈」「鎮」はいずれもシヅムと訓じられるが語頭アクセントが異なり、シタ・シモ「下」の語構成とも相俟って「沈」と「鎮」のシヅムは語形成上は別語であるとみられる。この一連の検討の中で、アクセントの表示という観点から表記を観察する視点が得られた。万葉集では音節単位の変字法を含めても、語の仮名表記が二次的表語性を獲得する中で固定的な文字列による「語の表記体」を形成する傾向にある。その場合、アクセントと仮名字母選択が相関するか否かの検証が必要である。とくに日本書紀歌謡で確認できる「仮借」由来の借音仮名群、単音節の借訓仮名群がアクセントとの相関の有無の検証は計画にはなかったが、新視点として今期に得られた結果である。仮にアクセントに対応した仮名表記があれば、より「仮借」的であるといえようし、原音声母と無関係に清濁に両用するのはより「仮名」的であるということになる。加えて、日本書紀、古事記、萬葉集の「語の表記体」を観察すると、借音仮名にあって「妣」のように清濁仮名の両用例が散見される。「妣」は木下正俊(1965)「手火の清濁」(『萬葉』56)の指摘があるが、橋本四郎(1959)「「ことば」と「字音假名」―上代語の清濁を中心に―」(『萬葉』30号)が指摘したように表語性との関わりから課題が多い。アクセントや清濁の表記は語の表記体中の「仮名」であることを示す点で、仮名の用法から仮名の文字への転換の指標になるのかもしれない。今期は学外調査が十分に行えない環境であったが、Zoom、slackを活用して一定の成果を得ることができた。

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  • 万葉集仙覚校訂本の総合的研究―成立過程・校訂の方法・享受の様相の解明―

    研究課題/領域番号:18H00646  2018年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    田中 大士, 乾 善彦, 大石 真由香, 安井 絢子, 杉山 典子, 池原 陽斉, 景井 詳雅, 樋口 百合子, 城崎 陽子

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    配分額:16640000円 ( 直接経費:12800000円 、 間接経費:3840000円 )

    本研究は、万葉集仙覚校訂本について、①生成過程の研究、②仙覚の学問との関連、③後代の享受の様相の三つに分けて研究を行っている。
    ①では、目覚ましい進展があった。研究代表者田中大士は、『衝撃の『万葉集』伝本出現』を刊行し、万葉集仙覚校訂本に至るまでの経緯をまとめて公表した。これは、従来の仙覚校訂本生成の認識を大きく塗り替える成果として評価された。また、仙覚校訂本の伝本の一つである金沢文庫本万葉集の系統上の性格を明らかにした。この成果は、これまで全く不明であった仙覚校訂本の第一次校訂本(寛元本)以降の展開の様相を明らかにするうえで重要な手がかりを与える研究である。寛元本の伝本についても、古筆切研究の観点から、当時の伝本の姿を明らかにした。また、研究分担者の新沢典子が、寛元本系統の複数の伝本の関係を明らかにする研究を行い、寛元本研究に大きな進展をもたらした。
    また、研究分担者大石真由香は、万葉集禁裏御本の研究を続けているが、その過程で、従来ほとんど伝本の存在が知られていなかった文永十年本以前の仙覚校訂本伝本を複数発掘している。
    ②は、仙覚の注釈書『万葉集注釈』と仙覚校訂本との比較により、仙覚の校訂方針、読解の方法をあぶりだす作業を行っている。ただし、コロナ禍の影響で、成果発表ができていない。
    ③は、研究協力者の甲斐温子が、中世の万葉集関係の歌書『万葉類葉抄』を多角的に調査し、学会誌などに発表している。また、江戸期の万葉集平仮名傍訓本については、新出の伝本を購入し(日本女子大学本)、また、獨協大学所蔵の伝本の写真も入手し、調査の範囲を全体7本(従来5本)に拡大し、調査を進展させた。調査対象が増えることにより、平仮名傍訓本全体の様相が明らかになりつつある。成果は、研究協力者の古澤彩子により口頭発表された。なお、全体の調査は、研究協力者の若手研究者複数人によって遂行されている。

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  • 上代日本語の語彙体系と意義記述方法の再構築

    研究課題/領域番号:17K02796  2017年4月 - 2020年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    乾 善彦, 蜂矢 真郷, 尾山 慎, 佐野 宏, 内田 賢徳

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    配分額:3640000円 ( 直接経費:2800000円 、 間接経費:840000円 )

    『時代別国語大辞典 上代編』の全体を逐一見直すことによって、40年前に成立した本資料を現在の水準における基礎資料として利用するために、最新の研究成果に基づいて改訂する方法を提示した。『時代別』は「上代語概説」「辞書部分」「付録」「索引」からなるが、それぞれの逐一の検討と改定案の提示は、最新の上代語の研究方法を構築するための基礎資料のあり方を提示することでもあり、新たに付け加えられるべきことがらが、これからの基礎資料となることを明らかにした。

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  • 表記体と文体からみた変体漢文と和漢混淆文との連続性の研究

    研究課題/領域番号:24520514  2012年4月 - 2015年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    乾 善彦

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    配分額:3250000円 ( 直接経費:2500000円 、 間接経費:750000円 )

    古事記や正倉院文書などの古代語の散文文体は、変体漢文という表記体としてでしか論じることはできない。その点で、平安時代に成立する仮名文学作品は仮名による表記に支えられて文体として論じることができる。両者の間には漢文訓読のことばを媒介として成立するという関係がある。つまり、変体漢文という和漢の混淆と、さらにそれを訓読することによって、カタリのことばと漢文訓読のことばとの混淆とから、仮名の成立を契機に仮名文学作品の文体が成立するが、初期仮名文学作品の実態は、「和漢混淆文」という日本語の書記用文体(散文文体)の成立でもあったことを明らかにした。その先に平安和文と中世和漢混淆文との分離がある。

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  • 仮名成立史から見る万葉集仮名書歌巻の孤立性と平仮名への連続性の研究

    研究課題/領域番号:21520487  2009年 - 2011年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    乾 善彦

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    配分額:2730000円 ( 直接経費:2100000円 、 間接経費:630000円 )

    万葉集における漢字の用法としての仮名は、近年の一次資料の増加によって、古代の文字生活の一部に過ぎず、高度な位相における文学的な側面の強いことが指摘されてきた。本研究では、万葉集における仮名書歌巻の仮名使用の実態を細かく調査し、これと訓字主体歌巻、記紀歌謡、その他の上代文献、そして一次資料を網羅した仮名使用の実態と比較することで、記紀歌謡、万葉集の高度な仮名使用の背後に、基層の仮名とも呼べる、時代差、資料差をこえて汎用性の高い仮名字母群の存在を明らかにした。さらに、それを平安時代初期の仮名資料と比較することで、基層の仮名は、平安時代に成立する平仮名の字母とも共通性が高いことを指摘し、平仮名成立の基盤が、木簡や正倉院文書といった、日常の仮名使用に連続するものの、万葉集仮名書歌巻の仮名使用も、それと基盤を同じくするということを明らかにした。また、漢字の表音用法は朝鮮半島に由来しながら、朝鮮語において仮名文字が成立しなかった背景には、日本語の単純な開音節構造は、一字一音節(一モーラ)の仮名の体系を作り出すのに文字数が少なくて済むのに対して、朝鮮語の閉音節構造は、一字一音節の仮名文字の体系を作り出すには、一音節二文字を必要とする場合が生じて、体系化には不向きであったという、両語の音節構造の違いがあることを指摘した。

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  • 日本語文章史における文字および表記体と文体との相関関係についての記述的研究

    研究課題/領域番号:17520305  2005年 - 2007年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    乾 善彦

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    配分額:2640000円 ( 直接経費:2400000円 、 間接経費:240000円 )

    本研究は、日本語の文章の史的展開の中で、文字および表記体が文体に対してどのように関わってきたかを明らかにするものである。文字については、漢字専用時代の漢字の用法としての仮名が、諸文体の中でどのように機能していたかという点に関して、従来、対立的にとらえられていた記紀万葉集と木簡・正倉院文書との仮名に共通する基盤のあることを指摘し、共通する基盤からそれぞれの位相において、その文体に応じた字母が選択されることを明らかにした。表記体のついては、歌と散文との関係において、散文の表記体と歌の表記とのあいだに、それぞれのテキストに応じた選択意識が働いており、中国の仮借の用法からはじまる日本書紀歌謡の方法と、いわゆる変体漢文と仮名との対立による古事記歌謡の方法、割り書きという注補入形式という風土記歌謡の方法とが、古代において成立していること、その様式は、歌が定型か非定型かによって仮名書きになるか宣命書きになるかという対立へと展開し、やがて、文字としての仮名成立以降は、漢字対かなの対立へと展開する.ことを明らかにした。文字としての仮名(ひらがな・カタカナ)成立以降は、表記体の転換によって、表記体と文体とが微妙な差異を生じせしめる。その様子は、三宝絵、平家物語諸本の分析によって、明らかになった。つまり、三宝絵の場合は、成立時の表記体はひらがなであるが、原資料の漢文的な要素が色濃く出ているが、それでも漢字仮名交じりの伝本と比べると和文的要素が強く、それは真名本との対照によって知られる。また、平家物語の原体は漢字仮名交じりであったと推定されるが、そこには、漢文的要素がそのままの形で混入されることがあり、和漢混清の原初的な様相を示している。それは、表記体がひらがなへと移行しても、保存される傾向にあるが、やはり、和文的要素が入り込んでくることが指摘される。

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  • 日本語史の理論的・実証的基盤の再構築

    研究課題/領域番号:16320059  2004年 - 2006年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    金水 敏, 渋谷 勝己, 岡崎 友子, 大鹿 薫久, 高山 倫明, 乾 善彦, 安部 清哉

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    配分額:4600000円 ( 直接経費:4600000円 )

    本研究では、伝統的な日本語史研究の成果と、最新の言語理論の調和を図り、今後の日本語史研究の方向性を見出すことを目的として、研究代表者・分担者・協力者による研究発表と討議を重ねた。またその成果として、『シリーズ日本語史』と題する叢書の企画・構成を行った。『シリーズ日本語史』は「音韻」「語彙」「文法」「日本語史のインタフェース」の4巻構成とすることとし、特に「日本語のインタフェース」では、日本語史資料を言語資料と見る際に、その生成過程に十分な注意を払う必要のあること、日本語史における社会言語学的視点を導入することの重要性、ステレオタイプ的表現と言語の実態を区別する必要のあること等を扱うこととした。
    各研究代表者・分担者の、本研究に関わる成果は以下の通りである。金水およびその協力者は、統語論的観点を導入することにより、格助詞の発達・変化の過程や名詞句の構造変化の過程が鮮明に浮かび上がらせられることを示した。岡崎は、古代語ソ・サ系列の本質は「目に見えない対象を指示する」というものであったが、照応用法を残して他の用法が衰退したため、曖昧指示その他の用法が例外的に見えるということを示した。大鹿は、古代語の連体ナリの本質が「叙述性のない形式に叙述性を与える」ことであるということを示した。高山倫明は、和歌の「字余り」が、和歌の詠唱法に依存する問題であり、言語の本質的な声質には関与しない問題であることを示した。乾は、上代の様々な資料における和歌の表記の変異を整理し、仮名の成立と和歌の関連について考察した。渋谷勝己(大阪大学大学院文学研究科・助教授)は、日本語の可能形式の文法化について考察し、可能形式以外の表現から可能形式化した形式は、可能形式に止まったまま他の可能形式に道を譲る傾向が強いことを示した。安部清哉(学習院大学・文学部・教授)は、酸味を表す語彙の文献および方言資料からの収集・整理から、日本語基礎語彙の基本構造の一端を明らかにした。前田広幸(奈良教育大学・教育学部.助教授)は、生成音韻論、最適性理論等の日本語史における応用の可能性を示すとともに、平家物語譜本の音韻論的解釈について考察した。

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  • 日本語表記の史的展開における宣命書きの機能とその位置付けの研究

    研究課題/領域番号:12610437  2000年 - 2002年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    乾 善彦

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    配分額:2200000円 ( 直接経費:2200000円 )

    正倉院文書にみえる部分的宣命書きの文章から漢字仮名交じり文への展開を史的に位置付ける目的の三ヵ年の本研究では、以下のことを明らかにした。
    <擬似漢文の提唱>
    文書資料の基本的文体であるいわゆる変体漢文は、一つの文体としての規範と個別の文体の多様性との二面性を持っている。これは中国語文を基調として日本語文を書き表わすための文体であり、これを漢文か和文かに分けるのではなく、漢文を目指した、漢文と日本語文との混淆文体という意味で「擬似漢文」とすることを提唱し、その観点から和漢混淆文の成立の基礎に「擬似漢文と宣命書きよる日本語要素の埋め込み」があるという見通しを得た。
    <平安遺文の宣命書きならびに仮名書き資料>
    それを跡付けるための資料として『平安遺文』から宣命書きおよび仮名を含む文書を抽出し、資料として利用できるように整理分類を行い、研究報告の資料編を編纂した。これによって、平安時代文書を通してみた日本語の散文文体の成立を考えることが出来るようになった。
    <日用文書と和漢混淆文>
    文書世界という限られた場面ではあるが、その日常性を考えるならば、平家物語に代表されるような和漢混淆文の成立への視界が広がるものと考えられ、また、今昔物語集に代表されるような説話文体や、江談抄に代表されるような聞き書き資料との関係や、当時の口頭語との関係にまで広げ考える道筋が見通せるものとなった。

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教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

  • 1、大教室にいても、マイクを使わず肉声で講義することによって、学生との対話をこころがけている。国語学概論。 2、パワーポイントによって、重要な資料を画像で提供している。日本語を学ぶ、飛鳥文化遺産学 3、学生の判断を重要視するため、常に考える時間を設けている。大学院の授業

作成した教科書、教材、参考書

  • 授業に応じたプリントを作成して配布している。国語国文学専修研究 「日本語を学ぶ」「飛鳥文化遺産学」のパワーポイントを作成している。

教育方法・教育実践に関する発表、講演等

  •  特になし。

その他教育活動上特記すべき事項

  •  特になし。