2024/03/30 更新

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ニシ タイラ
西 平等
NISHI,Taira
所属
法学部 教授
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学位

  • 博士(法学) ( 2018年3月   東京大学 )

  • 修士(法学) ( 1997年3月   東京大学 )

研究分野

  • 人文・社会 / 国際法学

学歴

  • 東京大学   大学院法学政治学研究科博士課程

    1997年4月 - 2000年3月

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  • 東京大学   大学院法学政治学研究科修士課程

    1995年4月 - 1997年3月

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  • 東京大学   法学部

    1991年4月 - 1995年3月

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所属学協会

論文

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書籍等出版物

  • グローバル・ヘルス法 : 理念と歴史

    西, 平等

    名古屋大学出版会  2022年2月  ( ISBN:9784815810566

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    総ページ数:iv, 343p   記述言語:日本語  

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  • 法と力 : 戦間期国際秩序思想の系譜 = Recht und Macht : zur Genealogie der internationalen Politologie

    西, 平等

    名古屋大学出版会  2018年9月  ( ISBN:9784815809195

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    総ページ数:vi, 297, 92p   記述言語:日本語  

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  • 『ウェストファリア史観を脱構築する:歴史記述として国際関係論

    山下範久ほか編( 担当: 分担執筆 範囲: 第8章『ポスト・ウェストファリア』の理論家としてのモーゲンソー pp.186-210)

    ナカニシヤ出版  2016年7月 

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  • ソーシャル・アジアへの道 : 市民社会と歴史認識から見据える

    竹内,常善, 斉藤, 日出治 編( 担当: 分担執筆 範囲: 第6章 「『アジア・モンロー主義』の誘惑」156-182頁)

    ナカニシヤ出版  2012年3月  ( ISBN:9784779506420

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    総ページ数:xii, 186p   記述言語:日本語  

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  • 差異と共同 : 「マイノリティ」という視角

    孝忠, 延夫, 関西大学法学研究所( 担当: 分担執筆 範囲: 第16章「戦間期日本のマイノリティの権利論-田畑茂二郎の少数民族保護条約理解について」399-435頁)

    関西大学出版部  2011年11月  ( ISBN:9784873545301

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    総ページ数:v, 460p   記述言語:日本語  

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  • 国際政治哲学

    小田川, 大典, 五野井, 郁夫, 高橋, 良輔, 上原, 賢司, 清水, 耕介, 多湖, 淳, 芝崎, 厚士, 春名, 展生, 西, 平等( 担当: 分担執筆 範囲: 「第8章 国際秩序の法的構想――国際政治哲学を学ぶ人のための国際法思想入門」262-282頁)

    ナカニシヤ出版  2011年5月  ( ISBN:9784779505607

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    総ページ数:xxvi, 314p   記述言語:日本語  

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  • 国際立法の最前線 : 藤田久一先生古稀記念

    坂元, 茂樹( 担当: 分担執筆 範囲: 「実証主義者ラウターパクト――国際法学説における実証主義の意義の適切な理解のために」71-97頁)

    有信堂高文社  2009年7月  ( ISBN:9784842040578

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    総ページ数:x, 472p, 図版 [1] 枚   記述言語:日本語  

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MISC

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講演・口頭発表等

  • 隠された結論──カール・シュミットのグロースラウム理論について

    西平等

    国際法学会研究大会  2022年9月 

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    開催年月日: 2022年9月

    会議種別:口頭発表(一般)  

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  • 「政治理論とインテレクチュアル・ヒストリー――西平等『法と力:戦 間期国際秩序思想の系譜』(名古屋大学出版会、2018 年)を読む」

    小田川大典, 高橋良輔, 三牧聖子, 西村邦行, 西 平等

    社会思想史学会大会  2020年10月 

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    開催年月日: 2020年10月

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  • 戦間期国際法学における社会法モデルの思想史的意義

    西 平等

    世界法学会  2016年5月 

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    開催年月日: 2016年5月

    開催地:専修大学  

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  • 勢力変動の下での平和の構想

    西 平等

    翰林科学院学術大会「‘平和’概念の期待地平と東アジア」  2016年4月 

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    開催年月日: 2016年4月

    開催地:韓国・翰林大学  

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  • 秩序の閾――非地政学的思考としてのカール・シュミットの圏域理論

    西 平等

    政治思想学会研究大会  2014年5月 

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    開催年月日: 2014年5月

    開催地:関西大学  

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  • 「処罰による平和、赦免による平和――古典的国際法におけるamnesty条項の意義」

    西 平等

    日本平和学会全国キャラバン  2012年12月 

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    開催年月日: 2012年12月

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  • 「正義に対抗する中立という法的思考について」

    西 平等

    日本法哲学会学術大会、ワークショップ「国際法哲学の可能性――国際法学との対話」  2012年11月 

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    開催年月日: 2012年11月

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  • “hostis and inimicus: Who deserves the legal protection?” 招待

    Taira Nishi

    Drittes Rechtswissenschaftliches Symposium Göttingen-Kansai  2012年9月 

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    開催年月日: 2012年9月

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  • “Internationalization of Criminal Law and Criminalization in International Law” 招待

    Taira Nishi

    5.Trilaterales deutsch-japanisch-koreanisches Seminar, Die Rolle des Rechts bei der Bewältigung von Katastrophen, 3-5. Juli 2012, Konstanz Universität, Deutschland.  2012年7月 

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    開催年月日: 2012年7月

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  • “Enemy in the Civil Society, Criminal in the International Community—A Historical Analysis of the Legal Status of Terrorists“

    Taira Nishi

    Viertes-Koreanisch-deutsch-japanisches Symposion über “Die gegenwärtigen Aufgaben des Rechts in sich ändernden Sozialsystemen” , 12. und 13. März 2010, Kansai-Universität, Osaka, Japan.  2010年3月 

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    開催年月日: 2010年3月

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  • “Die völkerrechtliche Stellung des Individuums vor dem innerstaatlichen Gericht---Theorie und Praxis in Japan” 招待

    Taira Nishi

    Trilaterales deutsch-japanisch-koreanisches Symposium, 4-5 August 2008, Hanyang University, College of Law, Seoul, Korea.  2008年8月 

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    開催年月日: 2008年8月

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  • 20世紀正戦論における血讐モデルと十字軍モデル

    西 平等

    国際法学会春季大会  2005年5月 

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    開催年月日: 2005年5月

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  • 敵の地位とその秩序論的構造―カール・シュミット国際法論の基礎 招待

    西平等

    日本法哲学会 学術大会  2019年11月 

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 専門的国際組織の活動に即したグローバル法規範の分野別体系化の試み

    研究課題/領域番号:23K17281  2023年6月 - 2028年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的研究(開拓)

    西 平等

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    配分額:18590000円 ( 直接経費:14300000円 、 間接経費:4290000円 )

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  • 国際連盟期の国際紛争解決に関する思想と実践

    研究課題/領域番号:22H00785  2022年4月 - 2026年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    西 平等

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    配分額:15340000円 ( 直接経費:11800000円 、 間接経費:3540000円 )

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  • グローバル・ヘルス法の体系構築の試み

    研究課題/領域番号:21K18415  2021年7月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)  挑戦的研究(萌芽)

    西 平等

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    配分額:6110000円 ( 直接経費:4700000円 、 間接経費:1410000円 )

    新型コロナウィルス感染症が蔓延する中で、できる限り速やかに研究成果を公表することに努めたこともあって、総論的研究・各論的研究のいずれにおいても大きな進展があった。
    本研究の中心的な課題、すなわち、「私的アクターをその規制対象に含むだけでなく、国家・国際組織のほか、NGO・民間財団・企業など多様な担い手によって定立され、実現される規範群」としてのグローバルヘルス法を体系的に把握するための理論枠組みの探索という課題については大きな進展があり、西平等『グローバル・ヘルス法:理念と歴史』(名古屋大学出版会、2022年、343頁)を公刊した。本書では、グローバル・ヘルス法を、「ヘルスという規範的理念を、現にある世界において実現することを目的とする制度」として定義し、そこにおいて中核をなす「ヘルス」の理念をめぐる理論的な対抗を基軸として、国境を越えた保健協力に関する規範群を歴史動態的な体系において把握しうることを示した。
    各論的研究としては、濵本正太郎を編集責任者とする『国際法外交雑誌』「COVID-19」特集号(120巻1・2合併号)が公刊され、この感染症への対応に関わる多様な問題について、国際法・国際私法・国際政治学の観点から検討している。
    さらに、この萌芽的研究から得られた知見をさらに一般化することを見据え、西平等が企画責任者となって『法律時報』(2022年4月号)誌上において「グローバル法VS国際法」と題する特集を組み、グローバル法の理論的可能性を追究した。この特集の一部として、西は、「企画趣旨」のほか、「国際法史におけるグローバル法理論の可能性」を執筆している。なお、この特集に結実する研究を遂行するにあたっては、2021年8月から2022年4月にかけて8回の研究会を開催し、10名の執筆者による報告と、それに関する討論を行った。

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  • 「対外的脅威」の政治思想史の試み

    研究課題/領域番号:21K01313  2021年4月 - 2025年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    安武 真隆, 鹿子生 浩輝, 大津留 智恵子, 五十嵐 元道, 苅谷 千尋, 豊田 哲也, 西 平等, 柄谷 利恵子

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    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    2021年度の共同研究では、1)研究テーマに関連する研究会を複数回(a-e)開催するとともに、2)前年度までの予備的共同研究作業も踏まえた暫定的成果の取りまとめを行なった。具体的には以下の通りである。
    1)研究会の開催 a)5月29日(土)に、池嵜航一(日本学術振興会特別研究員(DC1))を招聘し「レイモン・アロン全体主義論の原型形成 1930-40年 -『歴史哲学序説』との思想的連関を中心に-」と題した報告を踏まえた意見交換を実施。b)2022年3月2日(水)に、清水展(関西大学)に報告「地域研究と国際政治:中村哲医師の活動と発信から国際政治・人道支援を考える」を依頼、討論者として井上実佳(東洋学園大学・准教授)を招聘、c)2022年3月21日(月)に、C. H. アレクサンドロヴィッチ著『グローバル・ヒストリーと国際法』合評会を開催し、報告者として大中真(桜美林大学)と中井愛子(大阪市立大学)を招聘し、当該研究員の豊田哲也、西平等、苅谷千尋も討論者となった。
    この他、関連する研究会への関与や企画として、d)2021年9月22日(水)に岩井淳・竹澤祐丈編著『ヨーロッパ複合国家論の可能性』ミネルヴァ書房、2021年の公刊を記念した合評会に執筆者の一人安武が、報告者、討論者として参加。e)10月31日(日)に第46回社会思想史学会研究大会のセッションの形で 「井上弘貴『アメリカ保守主義の思想史』を読む」 を企画し、報告者として宇野重規(東京大学)、小田川大典(岡山大学)、石川敬史(帝京大学)を、討論者として井上弘貴(神戸大学)を招聘した(司会:安武)。
    2)12月に、当該共同研究の準備段階での中間的成果を取りまとめた『続・戦争と統治のあいだ』を公刊した。

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  • グローバル関係論の時間論的基礎付けのための比較理論研究

    研究課題/領域番号:21H00690  2021年4月 - 2025年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    芝崎 厚士, 西海 洋志, 前田 幸男, 佐藤 史郎, 西 平等, 末近 浩太, 山下 範久, 安高 啓朗

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    配分額:14170000円 ( 直接経費:10900000円 、 間接経費:3270000円 )

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  • 日本および日本の国際法学が国際法の発展に与えた影響の総合的研究

    研究課題/領域番号:21H04385  2021年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

    濱本 正太郎, 柴田 明穂, 竹内 真理, 望月 康恵, 新井 京, 福永 有夏, 齋藤 民徒, 竹村 仁美, 石川 知子, 深町 朋子, 小畑 郁, 王 志安, 豊田 哲也, 福井 康人, 西 平等, 水島 朋則, 石橋 可奈美, 真山 全, 前田 直子, 阿部 達也, 石井 由梨佳, 青木 節子, 鶴田 順

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    配分額:41730000円 ( 直接経費:32100000円 、 間接経費:9630000円 )

    本年度は、先行研究の調査と資料収集とに集中した。とりわけ、日本および日本の国際法学が与えた「影響」について検討するという本研究の主題に鑑み、ある国あるいはその国の国際法学が「影響」を与えるとはどういうことか、につき、先行研究の収集と分析とに当たった。A国の行動が批判ないし称賛の対象となって、それに対処する(あるいはそれを一般化する)ために条約Xが作成され、多くの国の参加を得る、というようなわかりやすい場面は実際にはほとんどなく、種々の国家実行と議論とがないまぜになって次第に慣習法規範が成立していく、という場合においてどのように「影響」を測定するのか、また、特に明確な慣習法規範を想定できないような場合においてそもそも「影響」を議論することができるか、などの課題が明確になりつつある。ただし、現在も収集のプロセスにある先行研究は膨大であり、また、分析が進むにつれてこれまで関連性を予想していなかった種類の文献の関連性に気づくことも少なくなく、今後も先行研究の網羅的な調査と分析とを進める必要がある。
    そのような分野横断的な問題に加えて、それぞれの担当分野において、日本の国家実行と日本の国際法学の先行研究の網羅的な調査を進めている。これまでも日本の国家実行の研究は相当程度なされているが、日本の国家実行が国際法形成に与えた「影響」という観点からの分析は決して多くなく、上で述べた「影響」概念の検討と連動させつつ、どのような実行をどのように評価するかにつき検討を進めている。

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  • 人質による合意保証メカニズムの研究

    研究課題/領域番号:20K20747  2020年7月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)  挑戦的研究(萌芽)

    小浜 祥子, 西 平等, 前田 亮介, 三船 恒裕

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    配分額:6240000円 ( 直接経費:4800000円 、 間接経費:1440000円 )

    本研究課題は、和平等の合意を保障するために供出あるいは交換されていた人質という仕組みの在り方を、中世にまでさかのぼって理論的に検討し、さらにそれが近世から近代にかけて変質した要因を解明することを目的として実施した。二年目となる本年度は、初年度に実施した事例調査をふまえ、年度前半は仮説の構築、年度後半に社会心理学実験による仮説検証に取り組む予定であった。
    今年度は、まず5月にオンライン・ミーティングを実施し、初年度の研究調査の内容を小括し、仮説構築に向けた検討を行った。具体的には、(1)古代から現代まで変質しつつも存続してきた「人質」という仕組みをどのように定義するか、(2)人質の慣行に共通する基本的な性質(人質を出す・取るための資格等)、(3)人質が合意保証に果たしていた機能についての仮説、(4)人質が機能するための前提条件といった論点について議論を行った。
    以上のミーティングの内容をふまえ、8月にもオンライン・ミーティングを実施し、仮説について社会心理学の視点から議論を行った。本研究課題は国際政治学、国際法学、歴史学といったバックグラウンドを異にするメンバーの共同研究であることから、まずは社会心理学における集団間の葛藤に関する理論および実証について理解を深めた上で、集団間の紛争状態の停止において人質が果たしうる役割について示唆的な仮説のいくつかを検討した。今後はこれらの検討結果に基づき、再度、具体的な事例を見直し、仮説を確定していくこととなった。また実験室実験を用いて仮説検証を行う上での潜在的な障壁についても議論を行った。

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  • カール・シュミットの国際秩序思想における基本概念:媒介性・敵・中立

    研究課題/領域番号:17K03399  2017年4月 - 2021年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    西 平等

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    配分額:3250000円 ( 直接経費:2500000円 、 間接経費:750000円 )

    本年度は、カール・シュミットの主権論を中心に研究を進めた。とりわけ、「主権者とは、例外状態について決断する者である」という、カール・シュミットの主権の定義の意味を明らかにする研究を行った。シュミットは、国家における主権の担い手という問題を回避する「国家主権」論への批判的視座を維持しつつも、規範主義や多元主義から提起された説得的な主権批判論に反論するなかで、この主権の定義を提示した。規範主義や多元主義が、国家を、法規範によって与えられた権限を行使する諸機関の集合体に還元することで、法を超越する主権国家という観念を批判したのに対し、シュミットは、規範なき決定としての「例外状態に関する決定」を主権者の指標とみなすことで、主権概念の再生を図る。このような主権論の背景には、媒介的世界と無媒介的世界の区別という秩序像がある。すなわち、他者の権限領域を尊重する適正な手続を通じてのみ、自らの価値や正義を実現しうる媒介的世界(正常状態)と、そのような制約を度外視して、あらゆる事実的に必要な手段を用いて価値や正義を実現しうる無媒介的世界(例外状態)との区別を基盤とする秩序像である。そして、主権者は、その境界を司る者として定義される。
    この研究成果は、日本政治学会『年報政治学』の編集委員による検討会議(18年9月)において報告され、討議に付された。19年度には、その内容が『年報政治学』において公表される予定である。
    成果公表としては、本研究の成果を含む単著著作『法と力:戦間期国際秩序思想の系譜』(名古屋大学出版会)を出版し、その内容について、関西大学法学研究所特別研究会(18年7月)および北海道大学政治研究会(19年1月)にて報告した。

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  • 公法学の歴史的文脈依存性を踏まえた相互連関の追究―グローバル化時代の比較公法研究

    研究課題/領域番号:17H02450  2017年4月 - 2021年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    高田 篤, 丸山 敦裕, 村西 良太, 松本 和彦, 井上 武史, 片桐 直人, 鈴木 秀美, 毛利 透, 三宅 雄彦, 西 平等, 大西 楠・テア, 福島 涼史, 高田 倫子

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    配分額:15730000円 ( 直接経費:12100000円 、 間接経費:3630000円 )

    「連邦憲法裁判所批判」については、ドイツ国法学の大家による評価をStern教授(ケルン大)、Waldhoff教授(フンボルト大、国法学者協会副会長)から、「反批判」をKaiser教授(フンボルト大)、Kaufhold教授(ミュンヘン大)から、訪問調査を通じて聞き取った。この結果を踏まえ、本研究の最後に予定される「三角シンポジウム」の構成を練り上げ、Kaufhold教授に同シンポの「第二角」に加わるよう要請し、了解を得た。A公法学の方法では、文献研究を通じて、一部に事例研究の方法が進められていることを、また、Bumke教授(ブツェリウス・ロースクール)との研究会などを通じ、ドイツで進行するドグマーティク戦後史再考の内容を検討した(ブムケ教授も「第二角」への参加を了承)。B法治国家と民主制の関係、Cヨーロッパ化では、文献研究と訪問調査から、ヨーロッパにおけるポピュリズムの勃興を契機として、ドイツ連邦憲法裁判所と、欧州司法裁判所、欧州人権裁判所、各国憲法裁判所との「対話」の必要性が強調されていることを確認した。この内容は、「三角シンポジウム」に生かされる。
    「古典の再読」では、ケルゼンとイエッシュの関係、イエッシュ受容の文脈、ケルゼンの研究視点の省察、神学と哲学という観点からのシュミット再把握、「職務」を通じたスメントの再評価などについて研究を進め、成果をあげた。
    オーストリアについては、Lienbach教授(ウイーン経済大、連邦憲法裁判所判事)にインタビューするなどして、ドイツとは異なる裁判所のあり方、裁判所と政治部門の関係、比較的最近にEU加盟したことに伴う独自のヨーロッパ化への対応などを確認した。
    フランスについては、訪問調査等の結果、ドイツの憲法裁判、公法学への関心が増大し、比較法的研究が盛んになっていることが確認され、それについて日本でシンポジウムを行う計画を進めた。

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  • 戦間期国際法理論の研究

    研究課題/領域番号:26380073  2014年4月 - 2017年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

    西 平等, 齋藤 民徒, 川副 令, 伊藤 一頼

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    国際連盟の時代の国際法学は、一般に、法律の万能を信じ、法の適用によって平和を維持することを目指していたと理解されてきました。それに対する批判として、国際政治学が生まれたというのです。しかし、実際には、当時の国際法学の中では、法の適用によって紛争を解決することの限界を指摘し、法を変更する仕組みを作るべきだという意見が強く主張されていました。そのような批判的な国際法理論の中から、国際政治学的な考え方が形成されてきた、ということを明らかにしたのが、この研究の成果です。

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  • ウェストファリア史観の脱構築:メタディシプリナリ・アプローチ

    研究課題/領域番号:24330059  2012年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    山下 範久, 芝崎 厚士, 與那覇 潤, 遠藤 誠治, 安高 啓朗, 西 平等, 奈良 勝司

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    配分額:15990000円 ( 直接経費:12300000円 、 間接経費:3690000円 )

    本研究は、主として歴史学的立場からの既存のウエストファリア史観批判を越えて、国際関係論に内在的にウエストファリア史観を脱思考するための新しい枠組みの基礎として、ウエストファリア史観の広義と狭義の区別、機能と発生の区別を導入したうえで、歴史の解釈権をめぐる国際関係の構造的過程のなかで言説的閉域としての国際関係論自体を批判的に再構成する分析をしめした。

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  • ドイツ公法学における「ケルゼン・ルネッサンス」の検討

    研究課題/領域番号:24330010  2012年4月 - 2015年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

    高田 篤, 松本 和彦, 毛利 透, 西 平等, 福島 涼史, 近藤 圭介

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    配分額:12480000円 ( 直接経費:9600000円 、 間接経費:2880000円 )

    現在ドイツにおける「ケルゼン・ルネッサンス」の進展・成果の把握と、「ケルゼン」を通じたドイツ公法学の布置の把握を行った。前者について、1)方法論、2)民主制論、3)グローバル化・ヨーロッパ化をめぐってケルゼンが「有用」であるとして「再発見」されていることを確認し、その分析を論文、報告、報告書としてまとめた。後者については、ドイツ公法学転換をめぐる「戦線」が「連邦裁判所批判」をめぐって先鋭化しており、その構図、担い手が「ケルゼン・ルネッサンス」のそれらと重なることから、『越境する司法-ドイツ連邦憲法裁判所の光と影』の翻訳を完成させ、上記1)、2)、3)をめぐって、その意義を分析・解明した。

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  • 現代フランス国際法学の史的展開

    研究課題/領域番号:98J04613  1998年 - 1999年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

    西 平等

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    配分額:1000000円 ( 直接経費:1000000円 )

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教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

  • 講義形式において、なるべく双方向性を採りいれるように努力している。たとえば、重要な問題に関する課題を設問形式で配布し、それについて、教科書等を参照しながら、とりあえずの解答を書かせたうえで、その解答についての問題点を講義の中で論じることで、問題の中心部分を深く考えるように誘導する、という授業形式を採りいれている。このような形式によって、一方向の講義と期末テストという伝統的な形式よりは、主体的な思考の訓練をはじめとする学習効果は上がっているように思われる。ただし、このような形式は、本来、学生がある程度の予習を行ってくることを前提としてのみ、十分に機能するものであるが、現在のところ、その前提は実現できていない。今後の、非常に困難な課題である。

作成した教科書、教材、参考書

  • 導入演習用教材『civis academicus』(共著)

教育方法・教育実践に関する発表、講演等

  • 特になし

その他教育活動上特記すべき事項

  • 特になし