2024/05/03 更新

写真a

ナカザワ ツトム
中澤 務
NAKAZAWA,Tsutomu
所属
文学部 教授
職名
教授
連絡先
メールアドレス
外部リンク

学位

  • 博士(文学) ( 2004年9月 )

  • 文学修士 ( 1990年3月 )

研究キーワード

  • 古代ギリシア

  • プラトン

  • ソクラテス

  • ソフィスト

  • アリストテレス

  • 生命倫理

  • 哲学

  • 倫理学

  • 医療倫理

研究分野

  • 人文・社会 / 哲学、倫理学

学歴

  • 北海道大学   文学研究科   哲学専攻

    - 1992年

      詳細を見る

  • 北海道大学   文学部   哲学科

    - 1988年

      詳細を見る

    国名: 日本国

    researchmap

  • 北海道大学   文学研究科   哲学専攻

    1992年

      詳細を見る

    国名: 日本国

    researchmap

経歴

  • 関西大学   文学部   教授

    2009年4月 - 現在

      詳細を見る

  • 関西大学   文学部   助教授

    2002年4月 - 2008年3月

      詳細を見る

  • 北海道大学 助手

    1992年 - 2002年

      詳細を見る

所属学協会

▼全件表示

論文

  • クセノファネスと知

    中澤 務

    関西大学 『文学論集』   73 ( 3 )   57 - 79   2023年12月

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

    researchmap

  • ヒッピアスの法思想

    中澤 務

    関西大学『文学論集』   72 ( 1 )   105 - 130   2022年9月

     詳細を見る

  • ヒッピアスの美と存在の理論-『ヒッピアス(大)』研究

    中澤 務

    関西大学『文学論集』   71 ( 4 )   109 - 135   2022年3月

     詳細を見る

  • 「シシュフォス断片」研究

    中澤 務

    関西大学『文学論集』   70(4)   2021年3月

     詳細を見る

  • 古代ギリシャの真理概念ーその歴史的変遷をめぐってー

    中澤 務

    井上克人教授退職記念論文集   2020年2月

     詳細を見る

  • 古代ギリシャの民主制と理性-都市の思想の源流-

    中澤 務

    木岡伸夫編『〈縁〉と〈出会い〉の空間へ 都市の風土学12講』、萌書房   137-149   2019年10月

     詳細を見る

  • トラシュマコスと正義

    中澤 務

    関西大学『文学論集』   69-1   2019年7月

     詳細を見る

  • 書く力の育成とライティングセンター

    中澤 務

    東信堂、『大学におけるライティング支援』   3-20頁   2019年3月

     詳細を見る

  • 関西大学ライティングラボ

    中澤 務, 多田泰弘, 岩崎千晶

    東信堂、『大学におけるライティング支援』   27-59頁   2019年3月

     詳細を見る

  • アノニュムス・イアンブリキ研究

    中澤 務

    関西大学文学論集   68巻2号57-89頁   2018年9月

     詳細を見る

  • プロタゴラスの人間尺度説―その歴史的実像をめぐって―

    中澤 務

    関西大学文学論集   第66巻4号、87-113頁 ( 4 )   87 - 113   2017年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:關西大學文學會  

    Essays and StudiesJSPS科研費25370036

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/10968

  • 古代ギリシアにおける異文化理解の諸相(3)-ヘロドトスとエジプト-

    中澤 務

    The Journal of Center for the Global Study of Cultural Heritage and Culture   4巻143-158頁   2017年3月

     詳細を見る

  • ソフィスト・プロディコスの宗教思想

    中澤 務

    関西大学文学論集   67-3, 95-123   2017年3月

     詳細を見る

  • 古代ギリシアにおける異文化理解の諸相(2)-ヘロドトスとスキュティア-

    中澤 務

    The Journal of Center for the Global Study of Cultural Heritage and Culture   3, 223-236   2016年3月

     詳細を見る

  • ソフィスト文書『ディッソイ・ロゴイ』研究(二)

    中澤 務

    関西大学『文学論集』   65-2, 73-90頁 ( 2 )   73 - 90   2015年10月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:關西大學文學會  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/9418

  • ソフィスト文書『ディッソイ・ロゴイ』研究(一)

    中澤務

    関西大学『文学論集』   65-1   2015年8月

     詳細を見る

  • 古代ギリシアにおける異文化理解の諸相(1) -ノモスとピュシス-

    中澤 務

    The Journal of Center for the Grobal Study of Cultural Heritage and Culture   Volume2, 127-139   127 - 139   2015年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学国際文化財・文化研究センター  

    The points of "nomos" and "physis" played an important role in the cross-cultural understanding of the ancient Greeks. As to the origin and historical role played by these notions, F.Heinimann's view is still influential. His view is as follows: (1) The origin of these notions stems from ethnological studies of the various cultures of the time. (2) However, the antithetical way of thought of philosophers at that time (e.g. 'name vs reality' or 'seeming vs being') changed the notions of "nomos" and "physis" into sharp antithetical notions. (3) The Sophists used these notions to oppose 'law and convention' (nomos) to 'human nature' (physis) and accepted the lattter and rejected the former. In this paper, I reexamine his view and propose a new interpretation. The outline of my interpretation is as follows: (1) The origin of these notions was not only derived from the ethnological studies, but also from the thoughts of Protagoras, the Sophist. (2) Protagoras presupposed close interrelations between "nomos" and "physis." (3) This presupposition was shared by many Sophists of the day including Antiphon (whom Heinimann regarede the champion of anti-nomos thought). In my view, ancient Greeks had consistently used these twin notions as effective tools for cultural understanding.

    CiNii Books

    researchmap

  • ソフィスト・プロタゴラスにおける共同体と倫理

    中澤 務

    関西大学『文学論集』   第64巻第1号、55-78頁 ( 1 )   55 - 78   2014年7月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:關西大學文學會  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/9407

  • プロタゴラスの相対主義再考

    中澤 務

    アルケー   22号、40-52頁 ( 22 )   40 - 52   2014年7月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西哲学会 ; 1993-  

    CiNii Books

    researchmap

  • 学ぶ力を身につける「知のナヴィゲーター」の授業デザインとライティングラボの活用

    中澤務

    関西大学出版部『大学生の学びを育む学習環境のデザイン』   2014年3月

     詳細を見る

  • エジプト・ギリシア・近代ヨーロッパ―『黒いアテナ』論争のこれから―

    中澤 務

    The Journal of Center for the Global Study of Cultural Heritage and Culture   1巻125-133頁   125 - 133   2014年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学国際文化財・文化研究センター  

    In this essay I further discuss the 'Black Athena Debate' which has been carried on since the publication of Martin Bernal's first volume of Black Ahena (1987). This debate is mainly concerned with problems formation in 19th century Europe regarding ancient Greek civilization and th influence of Egypt and the Near East. To investigate new possivilities in this debate, I discuss a new study, the African Athena: New Agendas (2011), and examine new points of view developed in this book that show how history has been revised to ignore African (and Semitic) contributions to Greek culture.

    CiNii Books

    researchmap

  • ゴルギアスにおけるロゴスと弁論術-『ヘレネへの賛辞』研究-

    中澤務

    関西大学『文学論集』   63-3, 23-51 ( 3 )   23 - 51   2013年11月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:關西大學文學會  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/9410

  • 歴史記述とパラダイム-『黒いアテナ』論争をめぐって-

    中澤務

    Semawy Menu   4巻、105-115   105 - 115   2013年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学文化財保存修復研究拠点  

    In this essay I discusss the academic debate called the Black Athena Debate. This debate was initiated by the publication of Martin Bernal's Black Athena in 1987. This book rejects the orthodox model that Aryans founded ancient Greek civilization and proposes a new model. Bernal agrgues that the orthodox model had been formulated through the many prejudices of modern Europe. I examine the debate in detail and conclude that Bernal's model has as many flaws and problems as his rival's model making both models untenable. However, Bernal's contention that the images of ancient civilization have been biased by many prejucices of modern Europe is Basically correct.この論文では、古代文明に対する歴史的なイメージ形成の問題の一環として、20世紀後半から繰り広げられている、いわゆる「『黒いアテナ』戦争」を追い、その意義を考察する。1987年に刊行が開始されたマーティン・バナールの『黒いアテナ』は、古代ギリシア文明の成立に関する学会の定説を覆し、その源泉は古代エジプトにあったとする新しいモデルを提示するだけでなく、現代の学説が信奉するモデルが、ヨーロッパの近代化の中でのアフリカや中近東地域に対する様々な偏見に基づくバイアスによって捏造されたものであると主張した。このバーナルの主張をめぐって、その妥協性を否定しようとする批判的議論が沸き起こった。たしかに、バナールの提示するモデルにも多くの問題があり、モデルをめぐる問題には決着が付けられない。しかし、この論争が持つ意義は、むしろ、過去の文明に対するイメージがいかに時代のバイアスを受けながら成立するかを浮き彫りにしたところにあり、この点にこそ、この論争の真の意義がある。

    CiNii Books

    researchmap

  • ゴルギアスの認識・言語批判

    中澤務

    関西大学『文学論集』   62-2 ( 2 )   35 - 59   2012年9月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:關西大學文學會  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/9416

  • 水晶宮の中のエジプト―19世紀イギリスにおけるエジプトイメージの形成―

    中澤 務

    Semawy Menu   3, 21-30   21 - 30   2012年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学文化財保存修復研究拠点  

    In this essay I survey the historical process of the formation of the image of Egypt in 19th Century Britain. Following Foucault's and Said's of view, I analyze the following social phenomena in the 19th Cuntury : (1)The popular shows of Panorama and Diorama of Egypt, (2)The so-called "Egyptian Hall", (3)"The Great Exhibition of the Works of Industry of All Nations" in 1851, (4)The Importance of the "Crystal Palace," (5)Modern turism by Thomas Cook. In conclusion, I maintain that these social phenomena, which are deeply related to each other, created the modern image of Egypt.この論文の目的は、19世紀イギリスにおけるエジプトイメージの形成のあり方を歴史的に分析し、その特徴を明らかにすることにある。そのために、ミシェル・フーコーとエドワード・サイードの視点に立ち、次のような19世紀イギリスにおける多様な文化的現象を分析した。(1)パノラマ、ディオラマなどの見世物文化において、エジプトがどのように描写されているか。(2)いわゆる「エジプシャン・ホール」がエジプトイメージの形成に果たした役割。(3)1851年のロンドン万博博覧会の近代的特徴と、異文化イメージの取り扱い。(4)万博会場である「水晶宮」の果たした歴史的役割。(5)トマス・マックによる近代ツーリズムが、エジプトイメージ形成に果たした役割。以上の分析を通して、これらの社会現象が互いに密接に影響を与え合うことによって、近代的なエジプトイメージが形成されていったことが明らかになった。

    CiNii Books

    researchmap

  • エッセの起源―ギリシア語be動詞をめぐる花井教授の考察―

    中澤 務

    北海道大学哲学会編『哲学』   47, 15-34   15 - 34   2011年12月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道大学哲学会  

    CiNii Books

    researchmap

  • ソフィスト・アンティフォンの倫理思想(3)

    中澤 務

    『関西大学文学論集』   61-3, 1-26 ( 3 )   1 - 26   2011年12月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:關西大學文學會  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/9415

  • ソフィスト・アンティフォンの倫理思想(2)

    中澤 務

    関西大学文学論集   61-2, 1-28 ( 2 )   1 - 28   2011年9月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:關西大學文學會  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/9413

  • ソフィスト・アンティフォンの倫理思想(1)

    中澤 務

    関西大学文学論集   61-1, 17-37 ( 1 )   17 - 37   2011年7月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:關西大學文學會  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/9412

  • 『プロタゴラス』翻訳ノート

    中澤 務

    関西大学文学論集   第60巻第2号55-83頁 ( 2 )   55 - 83   2010年9月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:關西大學文學會  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/9414

  • 徳倫理学と行為の正しさ

    中澤 務

    北海道哲学会『哲学年報』   56号, 1-17頁 ( 56 )   1 - 17   2009年9月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道哲学会  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/988

  • 『プロタゴラス』と『ゴルギアス』における快楽説

    中澤 務

    ギリシャ哲学セミナー論集   6巻、15-30   15 - 30   2009年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:ギリシャ哲学セミナー  

    researchmap

  • 〈原型〉としての古代都市-〈自然〉から〈秩序〉へ

    中澤 務

    ミネルヴァ書房『都市の風土学』   34-50   2009年2月

     詳細を見る

  • アーサー・エヴァンズ卿とクノッソス宮殿-古代遺跡とそのイメージ形成をめぐる考察-

    中澤 務

    Semawy Menu   第1巻   2009年

     詳細を見る

  • グラウコンとアデイマントスの問い―『国家』第II巻における”Why be moral?”の問い― 査読

    中澤 務

    関西大学『哲学』   第26号、203-222頁   203 - 222   2008年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    科研費基盤研究

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/984

  • 近代日本における優生学の形成と雑誌『人性』

    中澤 務

    関西大学文学論集   第57巻第4号、69-86頁 ( 4 )   69 - 86   2008年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    学術研究助成基金

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/969

  • 魂の正義と行為の正義―プラトン『国家』における二つの正義概念をめぐって

    中澤 務

    北海道大学哲学会編『哲学』   44号, 27-46頁   右27 - 右46   2008年2月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道大学  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/2115/35050

  • The Structure of Plato's Progatoras

    中澤 務

    関西大学『文学論集』   第57巻第1号、45-68頁 ( 1 )   45 - 68   2007年7月

     詳細を見る

    記述言語:英語   出版者・発行元:関西大学  

    科研費基盤研究

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/975

  • プラトン『パイドン』における想起説

    中澤 務

    関西大学文学論集   第56巻第4号、93-107ページ ( 4 )   93 - 107   2007年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/978

  • 初年次導入教育テクスト『知のナヴィゲーター』作成の試み―文学部スタディ・スキルズ養成授業にもとづいて―

    中澤 務, 品川哲彦, 田中俊也, 本村康哲, 森貴史, 森部豊, 渡邊智山

    関西大学文学論集   第56巻第4号 ( 4 )   109 - 137   2007年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    重点領域研究助成

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/987

  • 「人種改良の論理―明治・大正期における優生学の展開―」

    中澤 務

    ミネルヴァ書房『技術と身体 日本「近代化」の思想』(木岡伸夫・鈴木貞美編著)   253-266   2006年3月

     詳細を見る

  • 古代ギリシアの技術概念-プロメテウス神話の変容とプラトン- 査読

    中澤 務

    関西大学哲学会『哲学』   25号、143-164頁   143 - 164   2005年10月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/991

  • 「法を変えればいい」という挑戦とダフ・ガイドライン

    中澤 務, 須長一幸

    メディカ出版『新生児医療現場の生命倫理―「話し合いのガイドライン」をめぐって』   144-153   2005年7月

     詳細を見る

  • ギリシア哲学の立場から見た風土学の諸概念

    中澤 務

    国際シンポジウム報告書『風土と技術の近代』   116-125   2005年2月

     詳細を見る

    科研費基盤研究

    researchmap

  • プラトン初期対話篇はいかに読まれるべきか

    中澤 務

    科研費成果報告書『行為と認知の統合理論の基礎』   3-16   2005年

     詳細を見る

    科研費基盤研究

    researchmap

  • ヒト胚研究の倫理的妥当性をめぐる哲学的一考察

    中澤 務

    東信堂『バイオエシックスの展望』   59-72   2004年6月

     詳細を見る

    出版者・発行元:東信社  

    researchmap

  • プラトン『ラケス』における勇気と知

    中澤 務

    関西大学文学論集   53-4, 63-90 ( 4 )   63 - 90   2004年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/999

  • ソクラテスにおける「無知の知」と「愛智」 査読

    中澤 務

    関西大学哲学会『哲学』   235-251   235 - 251   2004年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/992

  • ソクラテスはなぜ脱獄を拒否したのか―『クリトン』研究― 査読

    中澤 務

    関西大学哲学会『哲学』   161-185   161 - 185   2003年9月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/989

  • プラトン『ゴルギアス』における〈節制〉と〈正義〉

    中澤 務

    関西大学『文学論集』   57-86 ( 1 )   57 - 86   2003年7月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/996

  • ヒト胚の道徳的地位と研究利用―生命の尊重とは何か?

    中澤 務

    千葉大学『生命・環境・科学技術倫理研究VIII』   49-62   2003年2月

     詳細を見る

  • 対話と想起―ソクラテスの方法をめぐって

    中澤 務

    科研費成果報告書『西洋古代中世思想における思惟的範疇と言語的範疇の解明のためのデータ整理と分析』   4-19   2003年

     詳細を見る

    科研費基盤研究

    researchmap

  • プラトンはなぜ詩人を批判したか(1) - ソクラテスと吟誦詩人 -

    中澤 務

    北海道大学文学研究科紀要   1-19 ( 105 )   1 - 19   2001年11月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道大学文学研究科= The Faculty of Letters, Hokkaido University  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/2115/34006

  • ヒト・クローン作成禁止の倫理的根拠とリプロダクティブ・ライツ 査読

    中澤 務

    医学哲学 医学倫理   19巻31-41頁 ( 19 )   31 - 41   2001年10月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本医学哲学・倫理学会  

    (1)ヒト・クローンの作製を禁止するための倫理的根拠を提示し、かつ、(2)不妊治療の一環として主張されるヒト・クローン作製の要求の是非を、(1)の議論の成果をもとに考察した論文。

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/985

  • 『メノン』における「真なる信念」 査読

    中澤 務

    北海道大学哲学会『哲学』   37, 39-55 ( 37 )   39 - 55   2001年7月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道大学哲学会  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/2115/48014

  • ソクラテスにおける徳と幸福

    中澤 務

    北海道大学文学研究科紀要   104, 1-21 ( 104 )   1 - 21   2001年6月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道大学文学研究科= The Faculty of Letters, Hokkaido University  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/2115/33994

  • ロングフル・ライフ訴訟と非同一性問題

    中澤 務

    『現代倫理学論集』(北海道大学大学院文学研究科哲学倫理学研究室)   31-41   2001年

     詳細を見る

  • プラトン『ピレボス』における快楽主義批判

    中澤 務

    北海道大学文学部紀要   100, 1-39 ( 3 )   1 - 39   2000年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道大學文學部 = The Faculty of Letters, Hokkaido University  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/2115/33755

  • 『テアイテトス』におけるプロタゴラス批判の構造 査読

    中澤 務

    北海道哲学会会報   45, 1-13   1 - 13   1998年7月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道哲学会  

    researchmap

  • プロタゴラスと人間尺度説 査読

    中澤 務

    日本倫理学界『倫理学年報』   5-18頁   5 - 18   1998年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本倫理学会  

    ソフィスト・プラタゴラスの有名な「人間尺度説」の意味を再検討し、彼の政治思想に関する新しい解釈を提示した論文。プロタゴラスは人間中心主義的な民主主義者であり、人間尺度説はその表明にほかならないという一般的な見方に対し、むしろかれは大衆支配の技術を求めたエリート主義者であったということを明らかにした。 まず、プラトンの『テアイテトス』の分析により、人間尺度説は単なる相対主義的真理観の表明ではなく、その背後には包括的な客観的知(たとえば、味覚の相対性を統御する医術)の存在が想定されていること、そして、政治的レベルにおけるそうした包括的知(大衆の考えを操作し統御する技術)としてソフィストの術が主張されており、それゆえ、プロタゴラスは民主主義者ではなく、むしろエリート主義者と見なされることを明らかにした。続いて、『プロタゴラス』篇を検討し、そこではプロタゴラスのこうした政治思想の具体的内実が示されているということを明らかにした。

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/1058

  • プラトン初期対話篇における「徳の一性」

    中澤 務

    北海道大学文学部紀要   46-1, 1-27 ( 1 )   1 - 27   1997年9月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道大學文學部 = The Faculty of Letters, Hokkaido University  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/2115/33695

  • プラトン『プロタゴラス』における勇気と知恵

    中澤 務

    北海道大学文学部紀要   43-3, 81-108 ( 3 )   p81 - 108   1995年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道大學文學部 = The Faculty of Letters, Hokkaido University  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/2115/33645

  • プラトンの『クラテュロス』における「名前の正しさ」 査読

    中澤 務

    日本哲学会『哲学』   44巻166-175頁 ( 44 )   p166 - 175   1994年4月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本哲学会  

    プラトンの言語理解(特に「名前の指示」に冠する)の基本構造を、対話篇『クラテュロス』の分析を通して考察した論文。従来、「名前の正しさ」に対するプラトンの見解は、対話篇の中で提示されている「規約説」か「本性説」のいずれかであると考えられてきた。しかし両説は、名前とその指示対象との関係について誤った発想(「関係ф」)を共有しており、プラトンはこの点を指摘・批判することを通して自らの説を提示しているのである。彼は、コミュニケーション(思想の伝達)に使用される道具としての名前の機能に注目しており、この機能を十全に果たせるか否かという観点から「名前の正しさ」の条件を考えている。そしてその条件とは、従来プラトンに帰されてきたようなものではなく、むしろ、名前の使用者の側の十分な対象理解なのである。それゆえ、この問題はソクラテスの方法論である「問答法」と密接な関連を持っていることが確認される。

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/980

  • プラトン『テアイテトス』第二部における虚偽不可能論

    中澤 務

    北海道大学文学部紀要   42-2, 49-72 ( 2 )   p49 - 72   1994年1月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道大學文學部 = The Faculty of Letters, Hokkaido University  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/2115/33623

  • プラトンの初期対話篇におけるテクネー・アナロジー

    中澤 務

    科研費研究成果報告書認知主体における「こころ」「信念体系」「行為」の相互連関に関する綜合的研究』   50-54   1993年

     詳細を見る

    科研費基盤研究

    researchmap

  • プラトンの『カルミデス』における「知識の知識」と「思慮」

    中澤 務

    北海道大学哲学会『哲学』   27, 1-20 ( 27 )   p1 - 20   1991年7月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:北海道大学哲学会  

    CiNii Books

    researchmap

▼全件表示

書籍等出版物

  • 法廷という「もう一つの戦場」(木曽明子著『弁論の世紀』)

    中澤 務( 担当: 単著)

    週刊読書人  2023年1月 

     詳細を見る

  • アヴェロエス(イブン・ルシュド)『霊魂論註解』

    中澤 務, 花井一典( 担当: 共著)

    平凡社『中世思想原典集成精選4 ラテン中世の興隆2』  2019年5月 

     詳細を見る

  • 哲学を学ぶ

    中澤 務( 担当: 単著)

    晃洋書房  2017年3月 

     詳細を見る

  • セネカ『人生の短さについて』

    中澤 務( 担当: 単著)

    光文社  2017年3月 

     詳細を見る

  • 南イタリアの風土が育てた異端思想家の肖像(『評伝カンパネッラ』澤井繁男著)

    中澤 務( 担当: 単著)

    『書評』(関西大学生協)  2015年4月 

     詳細を見る

  • プラトン『饗宴』

    中澤務( 担当: 単著)

    光文社  2013年9月 

     詳細を見る

  • プロタゴラス-あるソフィストとの対話

    中澤 務( 担当: 単著)

    光文社  2010年12月 

     詳細を見る

  • 知のナヴィゲーター

    中澤 務, 森貴史, 本村康哲, 品川哲彦, 田中俊也, 森部豊, 渡邊智山( 担当: 共著)

    くろしお出版  2007年4月 

     詳細を見る

  • ソクラテスとフィロソフィア―初期プラトン哲学の展開―

    中澤 務( 担当: 単著)

    ミネルヴァ書房  2007年2月 

     詳細を見る

    ソクラテスは主知主義的幸福主義者か、それとも、正義を重んじる敬虔な神の使途か?「フィロソフィア」の概念を手がかりにプラトン初期対話篇を読み解き、統合的なソクラテス像を解明する。

    researchmap

  • オギュスタン・ベルク「サイボーグの住まいの機械学」

    中澤 務

    ミネルヴァ書房『技術と身体 日本「近代化」の思想』(木岡伸夫・鈴木貞美編著)  2006年3月 

     詳細を見る

  • アウグスティヌス『詩篇注解』

    中澤 務( 担当: 共著)

    教文館『アウグスティヌス著作集 第18巻II』  2006年3月 

     詳細を見る

  • ソールズベリのヨハネス「メタロギコン」

    中澤 務, 甚野尚志, F・ペレス( 担当: 共著)

    平凡社『中世思想原典集成8 シャルトル学派』  2002年9月 

     詳細を見る

  • アヴェロエス(イブン・ルシュド)「霊魂論註解」

    中澤 務, 花井一典( 担当: 共著)

    平凡社『中世思想原典集成11 イスラーム哲学』  2000年12月 

     詳細を見る

  • フランシスコ・デ・トレド「アリストテレス霊魂論註解」

    中澤 務, 三浦洋( 担当: 共著)

    平凡社『中世思想原典集成20 近世のスコラ学』  2000年8月 

     詳細を見る

▼全件表示

MISC

  • 正課外講習会と個別指導が学生アスリート初年次生の文書作成能力に及ぼす効果

    多田 泰紘, 岩﨑 千晶, 中澤 務

    関西大学高等教育研究   ( 11 )   103 - 108   2020年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学教育開発支援センター  

    本研究はJSPS科研費JP19K14273、JP19K03040の助成を受けたものです。

    CiNii Books

    researchmap

  • 高等教育におけるアカデミック・ライティング力の育成を目指した教育システムのデザイン

    岩﨑 千晶, 多田 泰紘, 寺島 紀衣, 佐々木 楓, 古川 智樹, 山田 嘉徳, 池田 佳子, 倉田 純一, 久保田 賢一, 中澤 務

    関西大学高等教育研究   ( 10 )   91 - 98   2019年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学教育開発支援センター  

    本研究ではライティングセンターによる個別チュータリング、eラーニング教材の開発、オンラインチュータリングを実施することで、アカデミック・ライティング力を育むための教育システムの開発とそのデザイン原則の導出を目指した。個別チュータリングに関しては授業連携による利用が約65%を占め、なかでも初年次教育の利用が多く、教員による利用指示の背景にはライティングセンター教職員との意見交換の機会が影響していることを示した。eラーニング教材に関しては、アカデミック・ライティング力を育むための一定の効果が見受けられた。またオンラインチュータリングに関しては、対面と同様であると感じている学生がいる一方で、構成を考える際に図式化することで理解が深まると考える学生もおり、相談内容に応じて対面が望ましい傾向が指摘された。加えて、学生のコミュニケーションスタイルにより対面とオンラインチュータリングに対する心理的距離が異なるため、両方の環境を整備する必要性が示された。平成28年度関西大学教育研究高度化促進費「アカデミック・ライティング力を育むための教育システム開発とデザイン原則の導出」の一部である。

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/16898

  • ライティングセンターに寄せられた個別学習相談の分析 : 学生のニーズと課題の可視化

    多田 泰紘, 岩﨑 千晶, 中澤 務

    関西大学高等教育研究   ( 9 )   37 - 42   2018年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学教育開発支援センター  

    関西大学ライティングセンターに寄せられたアカデミック・ライティングに関する個別相談データをもとに、学習支援に対する学部学生のニーズと課題を分析した。分析の結果、特定の時期に特定の文章の相談が寄せられる傾向が見られた。また、一回限り利用者は授業期間後半にレポートの書き方に関する相談を行う傾向にあり、この段階で学生はレポートをある程度書き進めていることが示された。教員によるセンターの利用指示は春学期のレポート課題の相談を促す効果があるものの、授業で扱わない志望理由書や卒業論文の相談は自発的な来室に委ねられることも明らかとなった。学生の相談傾向の分析から、1) 提出直前の利用、2) 自発的な「添削」の依頼、の2点が課題として見出された。今後,センターの活動内容の周知徹底とともに、教員との連携を強化することで、提出直前の一回限りの相談ではなく、早い段階から複数回の利用を促す工夫が必要と考えられる。また、ライティング指導に携わる教員に対しセンターの活動内容を伝えたうえで連携を行うことで、ライティングプロセスを重視した指導・支援につながると期待される。本研究は2016年度関西大学教育研究高度化促進費課題研究「アカデミック・ライティング力を育むための教育システム開発とデザイン原則の導出」の一部である。

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/13282

  • 哲学者としてのソフィスト―ゴルギアスの場合―

    中澤 務

    関西大学『哲学』   30, 99-105   99 - 105   2012年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    CiNii Books

    researchmap

  • 幹細胞研究の倫理 : ES細胞からiPS細胞へ

    中澤 務

    關西大學文學論集   58 ( 4 )   23 - 50   2009年3月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    CiNii Books

    researchmap

    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/977

  • 関西大学の初年次教育―文学部「知のナヴィゲーター」を中心に―

    中澤 務

    2008年6月

     詳細を見る

  • シンポジウム報告「多様化する初年次教育―教師の関わり方についての可能性を探る―」

    中澤 務

    平成18年度関西大学重点領域研究(B-7)「大学における教育と研究」研究成果報告書『初年次教育に関する総合的研究―学びのスキル獲得と情報リテラシーの同時獲得・形成を目指して』   48-71   2007年3月

     詳細を見る

    重点領域研究助成

    researchmap

  • 初年次教育と専門教育―関西大学文学部の事例をもとに―

    中澤 務

    2006年12月

     詳細を見る

  • 日本優生学の形成過程

    中澤 務

    2005年6月

     詳細を見る

  • ギリシア哲学の視点から見た風土学の諸概念

    中澤 務

    2004年10月

     詳細を見る

    科研費基盤研究

    researchmap

  • ヒト胚研究と生命の尊厳―哲学・倫理学的観点から―

    中澤 務

    2003年7月

     詳細を見る

  • 『ゴルギアス』における節制概念

    中澤 務

    2003年3月

     詳細を見る

  • ヒト胚研究をめぐる倫理的諸問題 ─ 最近の状況を中心に ─

    中澤 務

    2001年9月

     詳細を見る

▼全件表示

講演・口頭発表等

  • プロタゴラスの相対主義再考

    中澤務

    関西哲学会  2013年10月 

     詳細を見る

    開催地:大阪大学  

    researchmap

  • ソクラテスとフィロソフィア-岩田氏に答えて

    中澤 務

    古代哲学研究  2010年5月 

     詳細を見る

  • 関西大学文学部における初年次教育の実情と問題点

    中澤務, 森貴史

    初年次教育学会  2009年9月 

     詳細を見る

    開催地:関西国際大学  

    researchmap

  • 徳倫理学と行為の正しさ

    中澤 務

    北海道大学哲学会  2008年12月 

     詳細を見る

  • iPS細胞研究をめぐる倫理的諸問題

    中澤 務

    日本生命倫理学会  2008年11月 

     詳細を見る

  • 『プロタゴラス』と『ゴルギアス』における快楽説

    中澤 務

    第12回ギリシャ哲学セミナー  2008年9月 

     詳細を見る

    科研費基盤研究

    researchmap

  • リベラル優生学の哲学的再検討

    中澤 務

    日本医学哲学・倫理学会  2007年10月 

     詳細を見る

  • 関西大学文学部における導入教育

    中澤 務

    2007年度第1回『言語と平和』研修会(京都外国語大学)  2007年9月 

     詳細を見る

  • 文系講義科目におけるCEAS活用-「西洋古代・中世哲学a」-

    中澤 務

    平成18年度「関西大学現代GP成果報告書」  2007年3月 

     詳細を見る

  • 対話と想起 ― ソクラテスの方法をめぐって

    中澤 務

    関西大学哲学会  2002年7月 

     詳細を見る

  • ヒト胚研究の倫理性-余剰胚と研究胚の区別の問題を中心に-

    中澤 務

    日本生命倫理学会  2001年10月 

     詳細を見る

  • ハーストハウス「徳の理論と人工妊娠中絶」

    中澤 務

    『現代倫理学論集』(北海道大学大学院文学研究科哲学倫理学研究室)  2001年 

     詳細を見る

  • ヒト・クローン作成禁止の倫理的根拠とリプロダクティブ・ライツ

    中澤 務

    日本医学哲学・倫理学会  2000年10月 

     詳細を見る

  • プロタゴラスと人間尺度説

    中澤 務

    北海道哲学会  1997年7月 

     詳細を見る

  • 「自然の権利」をめぐって

    中澤 務

    科研費研究成果報告書『自然と人間-エコロジーの哲学的基礎の再検討-』  1995年 

     詳細を見る

    科研費基盤研究

    researchmap

  • プラトンの『クラテュロス』における「名前の正しさ」について

    中澤 務

    日本哲学会  1993年5月 

     詳細を見る

  • プラトンの『カルミデス』における思慮ある医者のパラドクス

    中澤 務

    北海道大学哲学会  1990年7月 

     詳細を見る

▼全件表示

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 古代ギリシアにおける「人間学」の形成と発展をめぐる総合的研究

    研究課題/領域番号:23K00043  2023年4月 - 2028年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    中澤 務

      詳細を見る

    配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

    researchmap

  • 紀元前5世紀ギリシアにおける哲学倫理思想の総合的解明-ソフィスト思想とその影響-

    研究課題/領域番号:17K02196  2017年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    中澤 務

      詳細を見る

    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    本研究では、古代ギリシア文明の黄金期である紀元前5世紀における哲学・倫理思想の総合的解明をおこなった。この時代には、ソフィストと呼ばれる思想家たちが多数登場し活躍した。これまで、彼らは否定的な評価をされることが多かったが、本研究では、彼らの思想を再検討し、彼らが知的伝統のなかで新しい哲学倫理思想を構築していった思想家たちであり、彼らを中心とした論争を通して、さまざまな新しい世界観と価値観が普及していったことを、その思想の具体的な解明を通して明らかにした。

    researchmap

  • 相対主義の歴史的起源の解明-新視点からのアプローチ-

    研究課題/領域番号:25370036  2013年4月 - 2017年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    中澤 務

      詳細を見る

    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    相対主義の歴史的起源とその現代的意義の解明のために、紀元前5世紀ギリシアのソフィスト・プロタゴラスの思想と、彼の影響下に形成された同時代の相対主義的思潮を総合的に分析した。(1)プロタゴラスの人間尺度説をめぐるテキストの分析と解釈の再検討、(2)人間尺度説から形成される彼の社会・政治思想の全体像の解明、(3)プロタゴラスの影響下で展開されたノモスとピュシスをめぐる論争の総合的な解明等を通して、相対主義の起源としてのプロタゴラスの意義を明らかにした。

    researchmap

  • プラトン対話篇におけるミュートス(神話)の哲学的機能と意味をめぐる総合的研究

    研究課題/領域番号:19520034  2007年 - 2009年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    中澤 務

      詳細を見る

    配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )

    本研究の目的は、プラトンの対話篇に頻出する表現形式であるミュートスが、プラトン哲学の中で果たしている哲学的機能とその意味を、プラトン哲学全体にわたって総合的に分析することにある。この目的を達成するために、本研究では、ミュートスを大きく「終末論的ミュートス」と「宇宙論的ミュートス」に分類し、それぞれの該当作品におけるミュートスの語りの文脈の個別的分析作業(レベル1)を通して、それぞれのテーマの中でのミュートスの役割を解明し(レベル2)、最終的には、プラトン哲学全体の中でのその位置づけを総合的に明確にした(レベル3)。

    researchmap

  • 初年次導入教育に関する総合的研究 -学びのスキル獲得と情報リテラシーの同時獲得・形成を目指して-

    2006年

      詳細を見る

    資金種別:競争的資金

    researchmap

  • ギリシア哲学における魂論の研究

    研究課題/領域番号:17320004  2005年 - 2007年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    田中 伸司, 千葉 恵, 三浦 洋, 中澤 務, 茶谷 直人

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者  資金種別:競争的資金

    配分額:6480000円 ( 直接経費:6000000円 、 間接経費:480000円 )

    本研究はギリシア哲学とりわけプラトン研究とアリストテレス研究とが交錯する局面として基礎的な「魂論」という場面に狙いを定め、個別領域的な研究の枠を踏まえつつもそれを超えでることを目指した。本研究の参加者が目標としてきたのは、まず、プラトンとアリストテレスにおける魂の定義、魂と身体の関係、魂に帰属される諸機能(たとえば思考、感覚、感情、信念、欲望、表象はいかなるものでありそしてそれは身体器官とどのような仕方で関わるのか)について分析し、共同研究を通じてそれぞれの理解を深めることであった。そのうえで、プラトンとアリストテレスにおける同意点と論争点を、心の哲学や規範性をめぐる倫理学をも参照し、それらの現代的な意義に照らして明確なものとすることを試みた。そのために、平成17〜19年度の各年度において、研究の参加者全員が集まる研究会を行なった(下記「研究活動記録」参照)。とくに、平成17年度および平成18年度の両年度においては、D・チャールズ教授(オクスフォード大学オリエル学寮)をはじめとする海外の研究協力者との共同討議をもつことができた。このことは、私たちの研究に奥行きを与えることとなった。このような魂論についての共同研究を通じて、私たちは魂という捉え方が古代ギリシアの倫理思想を根底において規定していることについて共通の理解に立つことができた。私たちは魂についての捉え方が「徳概念」の理解と分析において決定的であること、同時にそれは「行為」をめぐるさまざまな問題領域を拓き、そして「幸福」という局面へと収斂していく問題系を立ち上げることを確認し、魂論研究からの自然な要請として古代ギリシアの倫理学研究を着想するに至っている。

    researchmap

  • 比較文明史的アプローチにおける技術と自然の変容過程序説

    研究課題/領域番号:16320015  2004年 - 2005年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    木岡 伸夫, 品川 哲彦, 中澤 務, 伊藤 徹, 桑子 敏雄, 鈴木 貞美, 望月 俊孝

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:10500000円 ( 直接経費:10500000円 )

    歴史的社会における技術の発達・浸透とそれによる自然の変容過程を世界の多様な文明地域において追究し、それぞれの過程の共通性と差異を明らかにする比較文明史的研究の「序説」として、幕末から第二次大戦期までの100年にわたる日本の近代化過程を対象として、急激な技術の発達とそれに伴う社会的身体の変化についての概観的理解を得ることが、本研究の目標であった。
    この目的のために、いくつかの研究班を設け、それぞれのテーマに応じた調査活動を行なった。(1)「柳宗悦と民芸運動」研究班は、大正末から昭和期にかけての民芸運動の展開を検討した。(2)「明治政府の内務政策と国土空間再編過程」研究班は、山林や河川への近代技術の導入によって中央集権的空間管理がいかに展開したかを、フィールドワークを中心に基礎的なデータ収集を行なった。(3)「進化論と優生運動の展開」研究班は、明治から昭和初期にかけての進化論など外来思想・技術の導入が日本人の身体観をいかに変容させたかに関する基礎的研究を行なった。(4)「マルクス主義技術論の再評価」は、第二次大戦前期のマルクス主義陣営と京都学派における技術論・技術哲学の台頭に焦点を合わせ、近代化以降の技術と身体の関係について検討した。(5)「建築の思想と実践」研究班は、1920年代以降に大きく展開した建築の思想、とりわけブルーノ・タウトの日本社会への影響を、建築史・文化史・思想史にまたがる問題として検討した。
    平成16年10月29・30日には、海外共同研究者を招聘して、関西大学で国際シンポジウム「技術と身体の歴史性」を開催した。
    平成17年度においては、研究の総括のために、定期的に全体討論のための研究会を開催した。研究発表会は計5回開催され、延べ20名による研究発表がなされた。これらの研究成果は、すべて研究成果報告書にまとめてある。

    researchmap

  • 日本の近代化過程における技術と身体の思想

    2004年

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者  資金種別:競争的資金

    researchmap

  • プラトン哲学における「知識(エピステーメー)」概念の総合的解明

    研究課題/領域番号:14710001  2002年 - 2004年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(B)

    中澤 務

      詳細を見る

    配分額:2900000円 ( 直接経費:2900000円 )

    最終年度である今年度は、平成14年度、15年度の二年間で行なってきた基礎的研究を基盤にして、後期思想を中心としたプラトンの知識論の全体像を提示する作業を行なった。具体的には、研究期間を四ヶ月ごとに三期に分け、それぞれにおいて以下のような作業を行なった。
    まず、第一期においては、過去二年間の研究成果を整理する作業を行なった。『テアイテトス』の内容分析や研究状況の再整理、『ソピステス』・『ポリティコス』において分割法が議論される文脈のテキストを分析し過去の解釈を整理し直す作業、『ピレボス』における存在論を巡る議論の分析と過去の解釈の再整理などを重点的に行ない、プラトンの後期思想における知識概念と存在概念の関係の解明を中心に基礎的な研究を進めた。続いて第二期においては、研究対象を中期対話篇に設定し、そこで展開されているイデア論の構造とその解釈を整理し直すとともに、後期思想との関連を調査した。具体的には、『メノン』における想起説の提示を巡るテキストおよび解釈の分析、『パイドン』におけるイデア論の議論を巡るテキストの分析、『国家』において提示されている、イデア論を中心とした存在論の枠組の詳細な分析などを行なうとともに、これらの思想がいかに後期思想へ展開していったかを、第一期における研究成果をもとにして、具体的に分析していった。これによって、中期思想から後期思想におけるプラトンの存在論の枠組が連続的であり、従来考えられてきたような根本的な断絶は存在しないこと、また、中期から後期におけるプラトンの存在論の議論は、知識(エピステーメー)論どの密接な関連の中で展開されていることを確認することが出来た。第三期では、初年度における初期思想の分析などとも総合して、プラトンの知識概念と存在論との連関の全体像を描き出す作業に従事した。

    researchmap

  • 行為と認知の統合理論の基礎

    研究課題/領域番号:14310001  2002年 - 2004年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    新田 孝彦, 坂井 昭宏, 千葉 恵, 石原 孝二, 中川 大, 中澤 務, 柏葉 武秀, 山田 友幸

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:12400000円 ( 直接経費:12400000円 )

    本研究プロジェクトは、認知と行為の総合理論の基礎を据えることを目的として発足し、行為の合理性の分析を軸として、隣接諸学との関連をも視野に入れた研究を行ってきた。認知と行為の関連は、古くは「知と徳」の問題として、あるいはカントにおいて「理論理性と実践理性」の問題として問われ続けてきたように、哲学の中心的な問いの一つである。
    本研究プロジェクトでは、研究成果報告書第I部に見られるように、プラトンの対話篇を素材としたシンポジウム及びその背景となった研究において、生全体の認知と、そのもとに営まれる行為との関連のありさまを、哲学的思索の根源的な形態において理解しようとした。また、「プラグマティズムと人間学的哲学」シンポジウムにおいては、外国人研究者の協力も得て、日本及び東アジアの思想とヨーロッパにおける合理性概念の検討を行った。ともすれば、近代ヨーロッパに起源をもつ合理性概念にのみ着目してきた従来の哲学研究を、このような形でいったん相対化することは、合理性概念そのものの深化にとって不可欠である。さらに、シャーバー氏のセミナー及びシンポジウムでは、道徳的実在論に焦点を当て、より直接的に行為の合理性理解の可能性を問題にした。
    また、研究成果報告書第II部では、行為の合理性の分析と並んで、本研究プロジェクトのもう一つの柱である、哲学的な合理性概念と隣接諸学との関連にかかわる諸問題が論じられている。それらは社会生物学やフレーゲの論理思想、キリスト教信仰、認知科学、メレオトポロジー、技術者倫理と、一見バラバラな素材を取り扱っているように見えるが、それらはいずれも価値と人間の行為の合理性を軸とした認知と行為の問題の解明に他ならない。
    認知と行為の関連の問題は、さまざまなヴァリエーションをもって問われ続けてきた哲学の根本的な問題群であり、さらにその根底には人間とは何か、あるいは何であるべきかという問いが潜んでいる。これについてはさらに別のプロジェクトによって研究の継続を期することにしたい。

    researchmap

  • 西洋古代中世思想における思惟的範疇と言語的範疇の解明のためのデータ整理と分析

    研究課題/領域番号:13610001  2001年 - 2002年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    花井 一典, 中澤 務

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:2700000円 ( 直接経費:2700000円 )

    本研究は、近年とみに充実してきた海外の古典文献データベースを活用しながら、西洋古代中世の思想原典に即して、個々の哲学者、思想家の枠を超えて汎通的な基底構造をなすと見られる西洋的思惟方法を析出することを目指した。縦横自在な検索を可能にする電子図書の開発進展著しい現代では、テキストの細部への精密な読み込みと同時に、個々の問題の背後に伏在する思想構造への巨視的アプローチも比較的容易となっており、またそうした複眼的思考なしには、専門分野という美名を装った迷路に閉じこめられる危険もなしとしないであろう。しかし千年以上もの時を隔ててなお様々な関心から読まれ続ける古典的思想遺産の場合、どんなに偉大な哲学者であろうと、その哲学者の「独創」で片づけられるような問題はもともと一つもないと言ってよい。
    ここではそうした見地からの研究成果の一端として、プラトンの対話篇『メノン』のテキスト分析を通して思想の深層構造へと接近を試み,ソクラテスの念頭にあった問題の何であったかを改めて検討する。哲学と科学とを問わず、「探求」の営みを定義、知識の追求と捉えるかぎり、プラトンの想起説は探求の可能性を保証する有意味な仮説たり得ない。従来の想起説に対する評価はその視点に制約されていたが、探求において問題になるのは「知識」ではなく、「理解」であり、さらには知的活動一般がコミットメントの性格を担うとの洞察あれぱこそプラトンは大胆にも想起説を導入したのである。

    researchmap

  • 現代の生命観と自然観に対する哲学・倫理学的再検討

    研究課題/領域番号:12410001  2000年 - 2001年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    坂井 昭宏, 新田 孝彦, 柏葉 武秀, 石原 孝二, 山田 友幸, 花井 一典, 中澤 務

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:6600000円 ( 直接経費:6600000円 )

    現代における生命観の揺らぎは、自然観の揺らぎとも密接に連動しつつ、様々な深刻な問題を引き起こしている。そういった諸問題のいくつかが、ときに生命倫理あるいは環境倫理という学問分野の課題とも重なり合う。だが、課題の緊急性に対処するに汲々とするあまり、生命倫理・環境倫理として論じられてきた事柄を、ほんとうに哲学者と倫理学者が学としてその作業にコミットできたかが問われているように思われる。すなわち、求められているのは、現代における生命観と自然観とを総合的見地から再検討しつつ、暗黙のうちに機能し、われわれもまた自明としがちな前提を析出すること、さらにはそれらを哲学的あるいは倫理学的に再検討を施すことである。
    本研究ではかかる観点から、現実的諸問題への直接の適用を期待するというよりもむしろ、理論的なアプローチをひろく求め検討してきた。
    なかでも特筆に値するのは、海外の研究者との研究課題に関する共同研究である。ブルクハルト氏(ケルン大学教育学部)を研究協力者に迎え、石原のコーディネートのもとでシンポジウム「責任倫理学と討議倫理学」開催した。このシンポジウムでは、ドイツを中心に展開されている討議倫理が、生命倫理学に形而上学的基礎を与えようとするヨナスの責任倫理学とどのように関係するのかが集中的に論議された。
    認知哲学の知見をも積極的に吸収することも本研究で目指されていた。現時点で生命倫理・環境倫理と認知科学とがいかなる点で関わり合うのか、あるいは相互の溝はどれほど深いのかはあきらかではない。だが、山田論文「理論と背景的条件」(本研究成果報告書)が相互参照のための格好の足場を与えてくれるはずである。
    もちろん、オーソドックスな生命倫理研究をおろそかにしたわけではない。坂井論文「自然の流れと生命の停止-殺すことと死なせること」(本研究成果報告書)は、近年の安楽死是認論をふまえつつ、あらたに「積極的安楽死」の倫理学的正当化を図る試みである。

    researchmap

  • 西洋的思惟の基底範疇解明のためのデータ整理と分析

    研究課題/領域番号:11610002  1999年 - 2000年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    花井 一典, 中澤 務

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:1400000円 ( 直接経費:1400000円 )

    本研究の目的は、西洋的思惟の基底範疇となる基本的概念の総合的な把握のための基礎資料を作成し、さらにはこれに一定の哲学的分析を与えることにあった。三千年来西洋人の思考を律してきた印欧語の中から、時代時代の思想文化の深層にあってその基底として絶えず機能してきた基礎的概念群を対象に選び、そうした概念の基本的用法を、特にわれわれ日本人の死角になりやすい意味側面に重点を置きつつ、西洋古代中世哲学文献のデータベースを駆使して整理・分析することにより、西洋思想の基本的発想を把握することを目指した。
    平成11年度は、テキストの調査ならびに最近の研究状況の調査といった基礎的作業を中心に、作業を進めた。具体的には、問題となる基本概念が西洋古代中世の文献の中でどのように使われているかを、各種データベースを使って整理するとともに、その成立過程を分析した。それらの成果をもとに、平成12年度は、得られた基礎的データを使い、より総合的な見地から考察を進めた。中澤は、西洋文化におけるギリシア哲学の基礎的概念の受容の過程を、全体的な視野に立って、総合的な把握をする試みを行った。特に、倫理的価値を巡る諸概念に焦点を当てその特質を分析した。(その成果は研究成果報告書に掲載される。)花井は、以上の研究成果をもとに、中世哲学の基礎的概念の独自性を総合的にまとめ、また、それが近代に与えた影響とその意義について考察した。また、各分担者の研究成果を比較検討することにより、基底的諸概念の意味と用法に関する全体的な図式を描き出した。

    researchmap

  • ギリシア哲学における存在と知識の相互連関に関する基礎的研究

    研究課題/領域番号:10410002  1998年 - 1999年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    田中 亨英, 田中 伸司, 千葉 恵, 花井 一典, 中澤 務

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:5100000円 ( 直接経費:5100000円 )

    本研究の課題は、古代ギリシア哲学における存在概念を、知識を巡る問題との相互関係を視野に含めつつ総合的な観点から探究し、存在の問題と知識の問題との密接な相互連関を浮かび上がらせることにあった。
    この目的を達成するため、平成10年度においては、各研究分担者は、本研究のテーマに沿った視点から研究成果を整理し直し不足点を補う作業を行なった。すなわち、(1)田中伸司は、ソクラテスにおける知と存在の問題をプラトンの初期対話篇の思想を中心にまとめた。また、ソクラテス的な立場と『国家』篇を中心とするプラトン中期思想の立場を比較し、その継承と発展を姿を明確にする作業をおこなった。(2)中澤は、プラトンにおける存在の問題を中・後期対話篇を中心に考察した。特に『パイドン』と『国家』におけるイデア論と知識の問題、『テアイテトス』『ソピステス』における存在の問題等、プラトン哲学における存在概念と知識の連関について考察した。(3)千葉はアリストテレスの存在概念について考察を進めた。(4)花井は、プラトン・アリストテレスにおける存在と知識の問題を包括的な視点からまとめ、その意味を考察した。(5)田中亨英は、存在と知識の連関を、ソクラテス以前の哲学者、プラトン、アリストテレスについて広い視野から考察した。
    平成11年度前半においては、各研究者はそれぞれの研究テーマを継続的に研究し、後半においては、それぞれの個別的研究を総合し、研究目的である古代ギリシア哲学における存在と知識の相互連関をめぐる統一的視点を提示する作業を進めた。そのために、研究会を随時開き、各研究分担者の個別的研究の成果を報告・検討することにより、より総合的な視点から相互批判をおこなった。
    以上の成果をもとに、各研究分担者は自らの研究の不足点を補い、研究を完成させた。

    researchmap

  • 「環境」・「情報」・「生命」の相互連関をめぐる哲学的基礎研究

    研究課題/領域番号:10410001  1998年 - 1999年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    坂井 昭宏, 花井 一典, 山田 友幸, 田中 亨英, 中川 大, 石原 孝二, 中澤 務

      詳細を見る

    配分額:8000000円 ( 直接経費:8000000円 )

    前編では、研究課題に関する個別の接近法による論考がなされる。新田は、臓器移植問題を素材に、生命倫理学への功利主義的な考え方の適用について、批判的に検討した。石原は、ヒュームの共感論、ユクスキュルの環境世界論、シェーラーの人間学を比較し、環境と人間との関わりについて、原理的な考察を行なった。佐藤・坂井は、性同-性障害と性転換手術という、生命倫理学の問題について、また、溝渕・新田は、自然保護と多様性概念という、環境倫理学の問題について、それぞれ吟味した。三浦は出生前診断の問題を扱い、「生命の尊厳」という概念の再評価を目指した。坪井は、わが国における情報公開法の成立経緯と意義について論じた。中川は、情報とは何かという問題について原理的に研究した、イズレイル&ペリーの論文を紹介した。
    後編では、応用倫理学の基礎をなす倫理学諸問題についての研究が行なわれる。村上は、道徳的責任と決定論との関係という問題について、J・M・フィッシャーの半両立論とD.デイヴィドソンの非法則的一元論を手がかりに考察した。屋良は、二重結果原則の問題について、M・E・ブラットマンの議論を検討することを通じて論じた。大小田は、村上と同じ道徳的責任と決定論の問題をめぐって、H・G・フランクフルトの主要論文を紹介し、フランクフルトの議論に批判的な注釈を加えた。田村・坂井は、屋良の扱った二重結果原則の問題を義務論への批判に結びつけるJ・ベネットの議論を検討した。

    researchmap

  • 西欧諸科学の母胎としてのスコラ学の成立過程をめぐる研究

    研究課題/領域番号:09610001  1997年 - 1998年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    花井 一典, 中澤 務

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:2600000円 ( 直接経費:2600000円 )

    へブライズムによるギリシア哲学の受容・深化の様相を探り出す作業を通して西欧諸科学の母胎としてのスコラ学の成立過程を明らかにするという所期の目的を達成するために、平成9年度にはテキストデータベースの調査や最近の研究状況の調査などの基礎的研究を行ない、平成10年度にはこうした基礎的調査を整理し総合するとともに、具体的なテーマに即した個別的研究をおこなった。また、個別的研究を総合し、近世諸科学に対するスコラ学の概念的な影響に関して一定の見取り図を描き出す作業をおこなった。中澤はギリシア哲学研究の立場から、ギリシア哲学の基本概念がスコラ学の形成過程でどのような変容を受けたのかについて考察した。特に、ギリシア哲学における真理概念を、プラトンの『プロタゴラス』と『テアイテトス』を主なテキストとして分析する作業と、快楽概念をプラトンの『ピレボス』とアリストテレスを中心に分析する作業をおこなうとともに、スコラ学におけるこれらの概念の受容に関して、主要な哲学者のテキストの調査をおこなった。花井は、トマス・アクイナスにおける真理と善の概念を分析してその特徴を明らかにすると共に、その後世への影響について考察した。また、こうした研究成果をもとに、スコラ学の基礎的概念の独自性を総合的にまとめ、また、それが近代諸科学に与えた影響とその意義についてまとめた。その成果は、研究成果報告書に収録されている。

    researchmap

  • 心の概念と言語・行為・身体

    研究課題/領域番号:08451001  1996年 - 1997年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    田中 亨英, 中澤 務, 中川 大, 花井 一典, 坂井 昭宏, 山田 友幸

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:6700000円 ( 直接経費:6700000円 )

    本研究は、「心」の概念を、思想史的な背景を考慮に入れつつ、哲学上の重要な諸概念との関連の中で総合的に把握することを目的として開始された。平成8年度には、主として、心の概念を巡る個々の具体的な問題を巡る個別的研究を、そして、平成9年度には、そうした基礎研究の成果をもとにした総合的研究を行なった。
    研究成果報告書に掲載されている三編の論文は、こうした研究の成果の一端であり、いずれも心の概念の総合的な把握のための新たな知見を提示している。中川の論文は現代の言語哲学の視点から、この問題にアプローチしている。この論文は、ストローソンの前提理論を再検討し、その限界を指摘することにより、言語的コミュニケーションの成立のためには単称名辞に対する知識が必要とされるというフレーゲ的発想を批判しているが、そこで提示されているコミュニケーションと知識との関連を巡る洞察は、心の概念に関して斬新な光を投げかけるものである。中澤の論文は古代ギリシア哲学研究という視点からこの問題へのアプローチを試みている。ソクラテスの幸福主義を巡る論文は、ソクラテスにおける幸福とは一般に考えられているような主知主義的なものではなく、むしろ行為に対する倫理的評価を中心とした人格全体の統合に関わるものであることを論じたものであるが、そこで提示されている徳と幸福との関係を巡る知見は、心の概念の把握の問題と、倫理的な自己の成立という問題との密接な連関を明らかにしている。また、『ゴルギアス』についての論文はプラトンにおける欲求の概念を巡る研究であるが、行為の成立を説明するための欲求概念の複雑さと多様性を指摘している点で、心と行為の関係を巡る一般的な視点を提示しているといえる。

    researchmap

  • ソクラテスにおける幸福主義の研究

    研究課題/領域番号:08710001  1996年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  奨励研究(A)

    中澤 務

      詳細を見る

    担当区分:研究代表者 

    配分額:1000000円 ( 直接経費:1000000円 )

    本研究では、初期プラトン哲学におけるソクラテス的主知主義の内実を明らかにする作業の一環として、ソクラテスの幸福主義の問題に焦点を当て、ソクラテスの幸福概念の内実ならびにその主知主義との関係について、次に挙げるような具体的研究を行った。(1)初期対話篇において、いわゆる「徳の十分性テ-ゼ」が表明される文脈を、『ソクラテスの弁明』、『クリトン』、『ゴルギアス』、『エウテュデモス』、『国家』篇第I巻等整理・検討した。(2)『ゴルギアス』篇を中心に、初期プラトン哲学全体における徳と幸福との関係についてのこれまでの研究成果を、英米圏の研究を中心に調査・整理した。このテーマに関する英米圏の研究、特にVlastosやZeylなどの研究は非常に質の高いものであり、基本的な見方は間違ってはいないが、テキストの詳細な検討の結果、これらの解釈には不十分な点も多く、彼らの解釈をさらに発展されることが可能であることが判明した。(3)『エウテュデモス』篇において提示されているソクラテスの主張を検討した。この対話篇は、従来の解釈の発想の一つの重要な典拠となっているが、この問題を回避するための方策を模索した。以上の作業によって、最初に立てられた予想(すなわち、ソクラテスは楽観的な主知主義を抱いていたから徳と幸福との必然的なつながりを主張したのではなく、むしろ、人間の生の価値と、徳の発揮によって実現される人間の倫理性との密接な結びつきを協調したかったからこそ、パラドクシカルな見解を表明したのだという予想)が的外れなものでないことが明らかとなった。

    researchmap

  • 中世スコラ学におけるヘレニズム・ヘブライズム統合に関する研究

    研究課題/領域番号:08610001  1996年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    花井 一典, 中澤 務

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:2000000円 ( 直接経費:2000000円 )

    中世におけるギリシア哲学の複雑かつ微妙な受容過程を、多少なりとも明確な図式の中に描き出すことが、本研究の目的であった。この目的を達成するために、哲学史上の基本概念(「心」「理性」「本質」「意志」「認識」「言語」など)に焦点を当て、盛期スコラの哲学者達に至るまでの代表的な哲学者達に関して、その概念の理解と用法の変遷を洗い出し、どのような影響関係を持ちながら、問題の概念が受容されていったのかを調査し、このような基礎的研究をもとにして、中世スコラ哲学におけるヘレニズム・ヘブライズム統合の基本的な図式に関する総合的な見方を提示する試みを行った。この目的を実現するために、次のような基本的な作業を主に行った。
    (1)現有の『キリスト教著作家全集』、『アリストテレス全集』、『トマス・アクィナス全集』のテキストをCD-ROM版によって整理し、哲学上の基本概念に関して、その用法を網羅したインデックスを作成した。
    (2)以上の作業によって集められたデータをもとに、各分担者がそれぞれの専門分野から分析を行った。中澤はギリシャ研究の立場からアリストテレス的概念の中世における受容(ないし変容)形態を考察した。また、その後の中世独自の展開過程に関しては、花井が、詳細な調査・分析を試みた。
    本研究は、データベースを活用した、概念の歴史的な受容の姿を明確にする試みであり、研究も大部分は基礎的な調査に終始したが、より総合的な研究への足がかりとしての基盤作りは十分にできたのではないかと考えている。

    researchmap

  • ソクラテスと「意志の弱さ」-初期プラトン哲学におけるソクラテス的主知主義の再検討-

    研究課題/領域番号:07710001  1995年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  奨励研究(A)

    中澤 務

      詳細を見る

    配分額:1000000円 ( 直接経費:1000000円 )

    本研究の目的は、初期対話篇における「意志の弱さ(アクラシア-)」を巡る議論の文脈の再検討を行い、そこにソクラテスの合理主義的な行為理解が含意されているとする従来の解釈を批判することによって、ソクラテス的主知主義に対するこれまでの公式見解に再検討を加え、初期プラトン哲学における道徳的知識と行為の構造に対して新たな光を当てることにあった。
    この目的の達成のために、『プロタゴラス』篇を主要なテキストとして、この対話篇における「意志の弱さ」を巡る議論を詳細に分析し直し、従来の解釈の批判的な再検討を行った。この作業によって次のことが確認された。(1)この対話篇において、ソクラテスは「意志の弱さ」という現象を否定してはいない。(2)むしろそれを否定しているするのは、ソクラテスの批判対象であるソフィスト・プロタゴラスの背後に存する立場である。(3)それゆえソクラテスは、快楽主義にコミットしてはいない。(4)結局この議論は、ソフィスト的な知識・行為の成立構造(功利主義的な人間理解)に対する批判として企図されていると考えることができる。
    以上によって、『プロタゴラス』篇は、ソフィストの抱く快楽主義的人間観、および、合理主義的人間観に対する批判の書であり、ソクラテスの行為理解は、その批判のいわば背後に求められるべきことが明らかとなった。この新たな知見は、いわゆるソクラテス的な主知主義における信念・欲求・行為の相互連関がこれまで考えられてきたよりも遙かに複雑なものであることを予想させるが、その詳細な検討は今後の研究に譲らなくてはならない。

    researchmap

  • 初期プラトン哲学における「技術(テクネ-)」概念の再検討

    研究課題/領域番号:06710002  1994年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  奨励研究(A)

    中澤 務

      詳細を見る

    配分額:900000円 ( 直接経費:900000円 )

    本研究の目的は、プラトンのテクネ-概念を明確にし、それが彼の哲学、とりわけそのエピステモロジーに与えた影響を明らかにすることにあった。そのために、プラトン初期の個々の対話篇におけるテクネ-・アナロジーの用法を再検討し、その成果をもとにプラトンのテクネ-概念の再検討を行い、その特色を明らかにする作業を行った。そして、そのようなテクネ-概念を知識モデルとすることによって、初期プラトン哲学解釈上のその他の諸問題に対して何らかの解決の糸口を見出すことを模索した。
    以上の作業によって得られた知見は次のようなものである。すなわち、テクネ-・アナロジーの議論において、テクネ-概念は知(ソフィア・エピステ-メ-)のモデルとして機能している。しかし、そのパラレリズムは、従来指摘されてきたような単なる生産性や容観性、あるいは体系性といった点にのみあるのではない。むしろ、テクネ-・アナロジーが重要な光を当てているのは、知識とはそれを持つ人間の外部にいわば情報として成立するものではなく、むしろ、行為者の内部に形成される構造化された信念体系そのものであり、行為者の意思や欲求までも規定して行くような、より豊かな概念だという事実である。

    researchmap

  • 古典期アテナイ文化の総合的把握-哲学と文学、及びその歴史的背景

    研究課題/領域番号:04451094  1992年 - 1993年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  一般研究(B)

    田中 利光, 中澤 務, 千葉 恵, 安西 眞, 田中 亨英, 岩田 拓郎, 田中 伸司

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:4400000円 ( 直接経費:4400000円 )

    「古典期アテナイ文化の総合的把握」という本研究の目的の達成のために、期間内に10回の研究会が開催され、それぞれの研究員の研究が幅広い視点から吟味された。各人の研究の成果として得られた知見は以下のようなものである。
    1.アテナイにおいて行われていた「ディーポリエイア祭」における動物供犠は、狩猟社会の時代に起源を持ち、アテナイ人の宗教的な営みにとって重要な意味を持っていたということ。
    2.『クラテュロス』における、「名前の正しさ」についてのクラテュロス説は、semantic Cratylism,phonetic Cratylism,faultless Cratylism,name-dependent Cratylism,Heraclitean Cratylismの五つの思想から成り立っており、これらは極端で恣意的なものであるということ。
    3.パルメニデスの哲学詩(特に探求論)を理解する鍵がプラトン哲学の中にあるということ。
    4.ヘシオドス『神々の系譜』冒頭(1-35)、特にヘリコーンのムーサ達への呼びかけが、ギリシア文学の歴史が、抒情詩的な「私」の認識へと向かう出発点であるということ。
    5.アリストテレスの三段論法は、弁論術的推論の理論化の中にその起源を有し、比例論の影響を受けて完壁な理論へと成長していったということ。
    6.アリストテレスの自然学における「仮定的必然性」の概念は、物理的必然性と矛盾する概念ではないが、しかし質料と「ロゴス」とは全く別の原理であり、この「ロゴス」が、アリストテレスの自然の目的論を理解する上での鍵概念であるということ。
    7.プラトンの詩人批判の理由は、単にプラトン哲学の特殊な文脈に由来するものではなく、むしろ、「思想の伝達」という普遍的な目的との関わりの中で語られており、ソフィストの台頭という、当時のアテナイの思想的状況を反映したものであること。

    researchmap

  • 認知主体における「こころ」「信念体系」「行為」の相互連関に関する総合的研究

    研究課題/領域番号:03451001  1991年 - 1992年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  一般研究(B)

    加藤 精司, 中澤 務, 吉谷 啓次, 中川 大, 田中 伸司, 山田 友幸, 富松 保文

      詳細を見る

    担当区分:研究分担者 

    配分額:3700000円 ( 直接経費:3700000円 )

    前年度からの継続で、認知科学の成果が提供するさまざまな問題に対して、哲学的考察を加えるという研究のスタイルを維持しつつ、さらに、前年度(平成3年度)の具体的成果を意識しつつ、最終年度は以下のような成果がえられた。
    1「信ずること」をめぐって、「知ること」あるいは思弁理性がどのように実践理性にかかわるのか、あるいはみずから退いて実践理性に道を譲るのか、これに関してカントの『純枠理性批判』の堅実な解読を行った、
    2人間に行為には、複数で行う行為だけではなく、ただひとりで行う行為であっても、一般に共同行為であるという性格が備っているということ、さらにそうした共同行為の基礎をなしているのが、われわれがコミュニケーションに与る存在であるということに他ならないということが確認された、
    3哲学の伝統上しばしば問題にされる<quod sit〉(何であるか?)という問いをめぐって、通常いわれるように、「一と多」、「普遍対個物」という枠組みがまずあって、その上で問われていると理解すべきではなく、この問いそのものを日常的な対話文脈において理解すべきであるという見解が可能であるということ、
    4「知る」と「なす」の関係をめぐって、古来から論じられてきたテクネー・アナロジーの問題を取り上げ、従来理解されてきたように、テクネーとはたんなる技術知ではなく、テクネーを有するものの信念を構造化し、行為するもののあり方を規定していくような、認織と行為の構造そのものであるということが確認された、
    等である。

    researchmap

▼全件表示

社会貢献活動

  • 日本哲学会編集委員

    2019年7月 - 2023年7月

     詳細を見る

  • 北海道大学編集委員

    2014年10月 - 2016年9月

     詳細を見る

  • 大阪府立春日丘高等学校学校協議会委員

    2006年 - 2009年

     詳細を見る

教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

  • ・授業評価を定期的に実施している。 ・「授業支援システム」や「CEAS」を使い、Eラーニングを活用している。 ・オフィスアワーを活用し、学生からの質問や相談に応じている。

作成した教科書、教材、参考書

  • 『学びの扉(哲学倫理学専修)』(2006~2011年) 『知のナヴィゲーター』、中澤務・森貴史・本村康哲編、くろしお出版、2007年

教育方法・教育実践に関する発表、講演等

  • ・講演:「関西大学文学部における導入教育」、2007年度第1回『言語と平和』研修会、京都外国語大学、2007年9月 ・講演:「初年次教育授業における『知のナヴィゲーター』の活用」、神戸学院大学人文学部、2010年1月 ・シンポジウム提題:「関西大学の初年次教育―文学部「知のナヴィゲーター」を中心に―」、大学教育を考える―初年次教育を学士力にいかにつなげるか、朝日新聞社、2008年 6月 ・シンポジウム提題「多様化する初年次教育―教師の関わり方についての可能性を探る」 初年次教育と専門教育―関西大学文学部の事例をもとに―、2006年12月 ・学会発表:「関西大学文学部における初年次教育の実情と問題点」(森貴史と共同発表)、初年次教育学会(関西国際大学)、2009年9月

その他教育活動上特記すべき事項

  • 大阪府立春日丘高等学校 学校協議会委員(2006~2009年度)