2024/03/30 更新

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ヤマト レイコ
大和 礼子
YAMATO,Reiko
所属
社会学部 教授
職名
教授
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メールアドレス
外部リンク

学位

  • 博士(人間科学) ( 2008年5月 )

  • Master of Aarts in Gender, Culture and Society ( 1999年5月   University of Essex, the UK )

  • 修士(学術) ( 1989年3月 )

研究キーワード

  • 家族

  • 家族;ジェンダー;世代

  • 世代

  • ジェンダー

研究分野

  • 人文・社会 / 社会学

学歴

  • University of Essex   Department of Sociology   社会学

    1999年

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    国名: グレートブリテン・北アイルランド連合王国(英国)

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  • 大阪大学   人間科学研究科   社会学

    - 1989年

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  • 東京大学   文学部   社会学

    - 1984年

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    国名: 日本国

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  • 大阪大学   人間科学研究科   社会学

    1989年

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    国名: 日本国

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所属学協会

委員歴

  • 日本社会学会   専門委員  

    2010年   

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  • 日本家族社会学会   理事  

    2010年   

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  • 編集委員会委員  

    2007年   

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  • 社会学教育委員会委員  

    2002年 - 2003年   

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  • 編集委員会委員  

    2001年 - 2003年   

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  • 編集委員会委員  

    1992年 - 1997年   

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論文

  • 「親・義親との援助関係における“ 夫婦の個人化” ?―第3 回全国家族調査(NFRJ08)の分析から」

    大和礼子

    『人口問題研究』   73(1), 58-77.   2017年

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  • 「「”父系”と”性別分業型双系”の並存」から新しい世代関係へ―少子高齢化とグローバル化による世代関係の変化」

    大和礼子

    『ソシオロジ』   58(2), 116-118   2013年10月

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    [ISSN 0584-1380]

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  • "Do full-time housewives and their husbands have higher social status identification than working wives and their husbands in present-day Japan?"

    大和礼子

    『関西大学社会学部紀要』   44(1), 1-21   2012年10月

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    [ISSN 0287-6817]

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  • 「“夫婦の絆”の過去・現在・未来――〈生活の共同〉と〈愛情〉の視点から」

    大和礼子

    『関西大学社会学部紀要』   43(1), 1-20. ( 1 )   1 - 20   2011年11月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学社会学部  

    This study explores how marital bonds are maintained during the low-economic growth period since the mid-1970s in Japan. The author conceptualizes marital bonds as shared responsibilities and outcomes of paid work (breadwinning) and unpaid work (housework and caring) for family members. Data obtained from the National Family Research of Japan conducted in 1999 are analyzed. Results are as follows. First, during the low-economic growth period, the wives' responsibility and actual contribution to breadwinning for the family has increased while the husbands' contribution in the housework and caring work has not. The institutional support for facilitating men's work-family balance has not developed either. Second, with husbands' low contribution in the housework on the one hand and poor institutional support for it on the other, wives with high-income husbands but no small children have the highest marital satisfaction, whereas the other wives such as those with small children or those with a low-income husband have lower marital satisfaction. Third, for the latter wives, it is only the husbands' personal efforts of frequently expressing their affection to the wives that increase those wives' marital satisfaction. In conclusion, it is discussed that in order to tackle the problem of youth low marriage rates and low fertility, public measures for facilitating work-family balance are needed. 本研究では日本における夫婦関係を、1970年代半ばの低成長期以降に焦点をあてて分析する。分析枠組みとして「夫婦の絆」を、〈生活の共同〉と〈愛情〉(情緒的側面)の2側面に分け、さらに前者の〈生活の共同〉は配偶者が稼ぐ〈お金〉を共有することと、配偶者が行う〈家事〉(育児・介護も含む)の成果を共有することという2つの要素からなるという枠組みを採用する。 まず第2次大戦後~高度成長期において、〈生活の共同〉と〈愛情〉がどのようなものだったかについて先行研究をもとに述べる。次に低成長期~現在に焦点を当て、〈生活の共同〉と〈愛情〉、そして両者の関係がどう変化したかについて、「家族についての全国調査」(NFRJ98) のデータを用いて分析する。その結果、次のような知見を得た。①低成長期以降、男性1人の収入で生活できる家族と、妻による補助的就労を必要とする家族の2つに分化した。②女性の家計収入への貢献は増したが、男性の家事への貢献はそれほど増えていない。またそれを支援する制度も発達していない。つまり低成長期以降の〈生活の共同〉とは、女性の家計収入への貢献が期待され実際に貢献が高まっているにもかかわらず、男性の家事への貢献はそれほど進まずそれを支える制度もないというものである。③このような〈生活の共同〉の中で、結婚満足感が高いのは「乳幼児なし、かつ、夫が高収入」という夫婦であり、「乳幼児あり」あるいは「夫の収入があまり高くない」という夫婦の結婚満足感は高くない。④しかし夫からの〈愛情〉表現は妻の結婚満足感を高める効果が高い。つまり男性の中で〈愛情〉表現を頻繁にする人は、家事分担が難しいという現行制度の不備を、〈愛情〉を示すという個人的努力によって補っているといえる。最後に以上の結果をふまえて、若者の非正規化とその結果としての結婚難・出産難が進む中で、彼らの〈生活の共同〉面を支える制度の必要性について論じる。

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    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/7994

  • 「“日常的援助における性別分業にもとづく双系”と“系譜における父系”の並存――現代日本における高齢者-成人子関係についての文献レビューから」

    大和礼子

    『関西大学社会学部紀要』   42(1), 35-76. ( 1 )   35 - 76   2010年11月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学社会学部  

    The present study,on the basis of literature review on intergenerational relationships between elderly parents and their adult children,proposes the followwing hypotheses for future empirical researches. First,in addition to the modernization,cultural-norm,and demographic-factor approaches that were mainly used by previous Japanese studies,the institutional-factor approach is useful for understanding elderly parents-adult children relationships in contemporary Japan. Second,the welfare system with strong male-breadwinner characteristics is identified as the major institutional factor that affects Japanese elderly parents-adult children relationships. Third,intergenerational relationships in contemporary Japan can beformalized as the coexistence of gendered-bilateral relationships for everyday support and patrilateral relationship for activities relevant to lineage keeping,such as inheritance.ln the final section,future research agendas are discussed. 本稿では、高齢者一成人子の世代関係について、理論枠組みと実証的研究のレビューを行い、それをもとに以下のような仮説を提案する。第1に、現代日本における家族内の高齢者一成人子関係を説明するための理論枠組みとして、「近代化論」「文化的規範論」「人口学的要因論」に加えて、「政策・制度論」が有効である。そして現代日本における政策・制度は「男性稼ぎ主」型と特徴づけることができる。第2に、現代日本における家族内の高齢者一成人子関係は、「"日常的援助における性別分業にもとづく双系"と"系譜における父系"の並存」としてとらえられる。そして男性稼ぎ主型の政策・制度はこのような世代関係のあり方と適合的である。最後に今後の研究課題として、"日常的援助における性別分業にもとづく双系"と"系譜における父系"という2つの原理を、人々はどのように調整し使い分けているのかを実証研究で明らかにすることの必要性を指摘する。

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    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/4837

  • 「年金・介護制度が高齢者‐成人子関係におよぼす影響ついてのインタビュー調査の報告」

    大和礼子

    『関西大学社会学部紀要』   40(3), 61-78. ( 3 )   61 - 78   2009年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    Intergenerational relations between older parents and their adult children has become one of the major policy interests in contemporary Japan. There are 4 theoretical frameworks for studying these relations. They are a modernization perspective, a demographic perspective, a policy-and-institution perspective, and a cultural-norm perspective. Among these, the policy-and- institution perspective has been influential perspectives for European studies, but not for Japanese studies. However, some recent Japanese work has shown that social and institutions have large impacts on the intergenerational relations. Following this perspective, the author of the present paper conducted a preliminary interview survey on the effects of public-pension and pubic-care systems on relations between older parents and their adult children. This paper reports some preliminary information obtained from the survey.寿命の延びや、高齢者の人口比率の増加を背景に、高齢者と成人子の世代関係についての関心が高まっている。これまで高齢者-成人子関係については、近代化論、人口学的要因説、政策・制度説、文化的規範説という4つの枠組みによって研究されてきた。これらのうち欧米においては、近代化論・人口学的要因説 対 対策・制度説という構図で議論が行われてきたのに対し、日本では、近代化論・人口学的要因説 対 文化的規範説という構図で論じられることが多く、政策・制度説はあまり重視されてこなかった。しかしながら近年、日本においても、政策・制度が、高齢者-成人子の世代関係に大きな影響を及ぼすことを示す研究がされるようになった。著者らも政策・制度説の枠組みのもと、現代日本において、公的年金・介護制度が、高齢者-成人子関係にどのような影響を与えてるかについて、インタビュー調査を行った。本稿では今後のより詳しい分析のための資料として、調査結果の一部を報告する。

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    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/900

  • 「社会学の導入教育における授業連携に関する予備的調査研究」

    大和 礼子, 杉野 昭博, 永井 良和, 間淵 領吾

    『関西大学社会学部紀要』[ISSN 0287-6817]   39(3), 63-102 ( 3 )   63 - 102   2008年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    近年、社会学教育に関する研究がいくつかおこなわれてはいるが、授業間の連携について研究調査したものは見あたらない。各教員の個別の指導内容にまで踏み込んで、調査研究したものはこれまでおこなわれていない。そこで、本研究では、研究代表者および分担者の全員が、それぞれ担当する社会学の導入科目における指導内容について詳細に報告し、これを相互に評価しあうことから始めた。その結果、「社会学の基礎概念」の指導と「データの読み方・集め方・提示の仕方」に関する指導において、授業連携がとくに必要であるという認識にいたった。一方、学生がこれらの科目間の連携をどのように認識しているのか調べるために、質問紙調査をおこない、これを分析した。この結果、学生たちは、導入科目間の連携を意識してはいるものの、個別の内容に関しては漠然とした意識しかもっておらず、指導内容に関してやや満足していない様子もうかがえた。このことから、社会学の導入教育における授業連携については、今後も充分に改善の余地があることがわかるとともに、授業連携を強化していくことによって教育効果が高まる可能性が大いにあることが示唆された。

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    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/1546

  • 「介護する意識とされる意識――男女差が大きいのはどちらの意識か」

    大和 礼子

    『関西大学社会学部紀要』[ISSN 0287-6817]   39(3), 103-121 ( 3 )   103 - 121   2008年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    日本においては従来、高齢者の介護は家族の役割と考えられてきた。しかし1980年代から1990年代にかけて、家族外の専門家による介護サービスを利用したいと考える人がじょじょに増えていき、その増加は特に女性で顕著であった。これに対する「通常の解釈」は、「家族を介護することは負担の大きいことなので、介護を担うことが多い女性が、専門家による介護を求める」といったものである。つまり「専門家によるサービスを利用したい」という女性の意識を、介護する立場の意識と暗黙のうちに想定し、「家族を介護することを避けようとする女性」というイメージで解釈している。本稿では公表されているマクロ・データをもとに、3種類の介護意識、つまり「自分の介護」(介護される立場)、「親や配偶者の介護」(介護する立場)、そして「一般論」としての介護意識を比較した。その結果、(1)「自分の介護」つまり介護される立場としての意識においては、それを専門家に頼るか家族に頼るかに関して、男女で差があり、専門家を頼るという人は女性により多く、家族を頼るという人は男性により多かった。(2)それに対して「親や配偶者の介護」つまり介護する立場としての意識には、ほとんど男女差はなかった。(3)「一般論」としての意識は、「自分の介護」つまり介護される立場としての意識により近いものだった。これらの結果から、「専門家による介護を利用したいという人は、女性により多い」という事実は、「自分の介護」つまり介護される立場の意識として解釈されるべきであり、それを介護する立場の意識と想定した「通常の解釈」は適切ではないことがわかった。この結果をもとに、女性にとって介護は「労働」であるだけでなく「アイデンティティ」との結びつきが強いこと、また「通常の解釈」は、介護を「労働」ととらえる男性の視点に近いことを論じた。

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    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/8825

  • “Impact of fathers’ support and activities on mothers’ marital satisfaction by income contribution during economic recession in Japan” 査読

    YAMATO Reiko

    Fathering: A Journal of Theory, Research, and Practice about Men as Fathers [ISSN: 1537-6680]   6(2), 149-168   2008年

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  • 「研究動向:イギリスの高齢者研究――高齢者と世代関係についての理論を中心に」

    大和 礼子

    『家族社会学研究』 [ISSN: 0916328X]   19(1), 55-61   2007年

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  • “The impact of knowledge-based economy on families in Japan”

    YAMATO Reiko

    Bulletin of the Faculty of Sociology, Kansai University (ISSN0287-6817)   37(1), 1-24   2006年10月

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  • “Changing Attitudes towards Elderly Dependence in Postwar Japan”

    YAMATO Reiko

    Current Sociology(ISSN 0011-3921)   54 ( 2 )   273 - 291   2006年3月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1177/0011392106056746

    Scopus

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  • 「女性は職業経歴と家族経歴をどう調整してきたか?――子育て後に再就職するか家庭にとどまるかをめぐって」

    大和 礼子

    『関西大学社会学部紀要』( ISSN 0287-6817)   37(1), 57-78 ( 1 )   57 - 78   2005年10月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    本稿では1995年SSM調査のデータを用いて、子育て後の女性の再就職のしかたとそれに影響を与える要因が、調査時点で50-60歳台、40歳台、30歳台の人でどう変化したかについて分析した。その結果、次のことがわかった。50-60歳台の女性においては、再就職のタイミング・再就職後の就業形態・再就職した女性の階層的背景において多様性が見られた。しかし40歳台の女性では、階層的地位によって再就職する/しないが分かれるという2極化が見られ、また再就職する人においては「末子が8歳前後」に「パートタイマー」として再就職するという画一的パターンが見られるようになった。最後に30歳台の人では、上記の画一的パターンが崩れ、夫の収入が少ない人やパートタイマー以外で再就職する人では、再就職の時期がより早期化している可能性が示唆された。

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    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/1532

  • 「ケアと『公共領域/家内領域』―ジェンダー・アイデンティティの視点から」

    大和 礼子

    『季刊家計経済研究』(ISSN09144609)   No.56 (2002, Autumn), 11-21.   2002年10月

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  • 「『家事』はどのようにとらえられてきたか?―『公共/家内領域の分離』という社会認識との関連から」

    大和 礼子

    『関西大学社会学部紀要』(ISSN0287-6817)   33(3): 75-135. ( 3 )   75 - 135   2002年3月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:関西大学  

    The purpose of this paper is to critically examine two widely accepted concepts: houseworks as "unpaid reproductive labor performed by women for her family within the household", on the one hand, and moderun society as "separated between the public and private spherese", on the other. Firstly, it is shown that how the accepted concept of housework has developed, and has been deeply affected by the image of society consisting of the two separate spheres. Secondly, it is revealed using historical and contemporary studies that the orthodox concept of housework can not capture people's varied experiences of houseowrk, and that the boundary between the public and the private is being socially constructed, and consequently always shifting adn ambiguous. And finally, new frameworks are presented for understanding varied cases of housework, on the one hand, and the relationship between the so-called "public" and "private", on the other.本稿の目的は、第一に、今日広く用いられている家事概念、つまり「家内領域において、家族のために、女性が行なう無償の、労働力再生産のための労働」を批判的に検討し、その限界を示し、これに代わる家事をとらえるための視点を提案することである。第2に、近代社会科学において暗黙の前提となっている「公共領域と家内領域の分離」という社会認識についても、同様のことを行なう。これらの目的のために、まず、「家事は労働ではない」と考えられていた段階から、どのような段階をだどって、「家内領域において、家族のために、女性が行なう無償の、労働力再生産のための労働」という家事概念が形成されてきたのかを見る。そしてこの家事概念が、「公共領域と家内領域の分離」を自明視する、近代社会科学の社会認識のあり方と密接に関わってきたことを示す。次に、この家事概念によってはとらえられない家事が、実際には多く存在すること、また公共領域(とされるもの)と家内領域(とされるもの)の境界は、その本質として、様々な社会的行為者による社会的構築の過程にある流動的なものであることを、歴史的な事例を中心にして示す。最後に、家事を実証的に把握・分析するための視点、および公共領域(とされるもの)と家内領域(とされるもの)の関連をとらえるための視点を提案する。

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    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/1547

  • 夫の家事参加は妻の結婚満足感を高めるか?-妻の世帯収入貢献度による比較」 査読

    大和 礼子

    『ソシオロジ』   46(1) pp.3-20 ( 1 )   3 - 20   2001年5月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:学術雑誌目次速報データベース由来  

    Precedent researches have suggested that it depends on situations where couples are placed how far husbands' sharing of housework increases wives' marital satisfaction. The present study focuses on wives' income contribution to the household, and examines whether the effect of husbands' sharing of housework on wives' marital satisfaction differs according to the extent to which wives financially contribute to the household. Japanese nationally representative data collected in 1999 are analyzed. The results are as follows. For couples with small children, husbands' sharing of housework always increases wives' marital satisfaction despite the level of wives' contributions to the household income. For couples without such small children, however, the effect of husbands' housework performance differs between wives with higher income contributions and those with no or smaller contributions. Our data shows that, for wives who earn more than 30% of their household income, husbands' performance of housework has positive effects on wives' marital satisfaction, whereas for wives who earn less than 30% of the household income, husbands' sharing of housework has no effect on wives' marital satisfaction. On the basis of these results, it is discussed that the gendered division of housework, where wives perform almost all household tasks, brings about different consequences to individuals depending on gender and whether or not husbands play the role of a sole breadwinner.<br><br>Key words: housework, marital satisfaction,<br> wife's contribution to the household income

    DOI: 10.14959/soshioroji.46.1_3

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    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/1309

  • ”社会階層と社会的ネットワーク”再考-〈交際のネットワーク〉と〈ケアのネットワーク〉の比較から 査読

    大和 礼子

    『社会学論評』   第51巻、第2号 pp.235-250 ( 2 )   235 - 250   2000年9月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本社会学会  

    コープこうべ・生協研究機構の助成金 1994-1996

    DOI: 10.4057/jsr.51.235

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    その他リンク: http://hdl.handle.net/10112/1903

  • ”Preferences for Personal Care in Japan : The Influence of Gender and Socioeconomic Status” 査読

    YAMATO Reiko

    The International Scope Review   Vol.2, Issue 4   2000年

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    &lt;http://www.internationalscope.com/journal/synopsis.htm&gt;

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  • 「家事労働」概念の再検討

    大和 礼子

    家族社会学研究   11号 pp.113-118   1999年7月

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    関西大学在外研究員(学術研究員) 1997-1998

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  • 「集団」としての家族・「組織」としての家族・「ネットワーク」としての家族

    大和 礼子

    『組織とネットワークの研究』 関西大学経済・政治研究所研究双書   第112冊、11-56   1999年3月

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    関西大学経済・政治研究所の研究員として 1995-1998

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  • 現代の家族とサポートネットワーク

    大和 礼子

    産業セミナー年報1997、関西大学経済・政治研究所   59-82   1997年12月

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    関西大学経済・政治研究所の研究員として 1995-1998

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  • 中高年男性におけるサポート・ネットワークと「結びつき志向」役割との関係-ジェンダー・ロールの視点から- 査読

    大和 礼子

    社会学評論   第47巻、第3号 pp.350-365   1996年12月

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  • 性別役割分業意識の二つの次元-「性による役割振り分け」と「愛による再生産役割」- 査読

    大和 礼子

    ソシオロジ   第40巻、第1号 pp.109-126   1995年5月

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  • 「選べる」関係と「選べない」関係-夫婦関係の2側面- 査読

    大和 礼子

    家族研究年報   第16号 pp.38-50   1991年3月

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  • 「壮年期における年齢階層移行と役割実現不能感の形成」

    大和 礼子

    『年報人間科学』大阪大学人間科学部社会学1・人間学・人類学研究室   12, 85-102   1991年3月

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  • 『中年の危機』の社会的創出――ライフコース・アプローチに向けて」

    大和 礼子

    『年報人間科学』大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室   11, 119~137   1990年3月

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書籍等出版物

  • Intergenerational Relationships between Married Children and Their Parents in 21st Century Japan: How are Patrilineal Tradition and Marriage Changing?

    大和 礼子

    Leiden/Boston: Brill  2021年7月 

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  • 「高齢期のケア:理論から家族をとらえる(4)」

    大和礼子( 担当: 単著)

    西野理子・米村千代編著『よくわかる家族社会学』ミネルヴァ書房  2019年12月  ( ISBN:4623085511

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  • 『オトナ親子の同居・近居・援助―夫婦の個人化と性別分業の間』

    大和礼子( 担当: 単著)

    学文社  2017年9月  ( ISBN:9784762027376

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  • 「公的介護保険導入にともなう介護期待の変化――自分の介護を誰に頼るか」

    大和礼子( 担当: 単著)

    稲葉昭英・保田時男・田渕六郎・田中重人編『日本の家族 1999-2009 全国家族調査[NFRJ]による計量社会学』東京大学出版会  2016年6月  ( ISBN:9784130501880

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  • The Impact of a Changing Employment System on Women's Employment upon Marriage and after Childbirth in Japan

    Yamato Reiko( 担当: 単著)

    Tarohmaru, Hiroshi (ed.) Labor Markets, Gender and Social Stratification in East Asia: A Global Perspective, Leiden: Brill  2016年  ( ISBN:9789004256101

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  • An Inter Regional Comparison of Occupational Gender Segregation in Japan

    Oda Akiko, Hiroshi Tarohmaru, Reiko Yamato( 担当: 共著)

    Tarohmaru, Hiroshi (ed.) Labor Markets, Gender and Social Stratification in East Asia: A Global Perspective, Leiden: Brill  2016年  ( ISBN:9789004256101

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  • 『問いからはじめる家族社会学――多様化する家族の包摂に向けて』

    岩間暁子, 大和礼子, 田間泰子( 担当: 共編者(共編著者))

    有斐閣  2015年3月  ( ISBN:9784641150164

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  • 「親-成人子関係のゆくえ」

    大和礼子( 担当: 単著)

    岩間暁子・大和礼子・田間泰子『問いからはじめる家族社会学 -- 多様化する家族の包摂に向けて』有斐閣  2015年3月 

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  • 「結婚」

    大和礼子( 担当: 単著)

    岩間暁子・大和礼子・田間泰子『問いからはじめる家族社会学 -- 多様化する家族の包摂に向けて』有斐閣  2015年3月 

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  • 「女性のライフコースと就業パターン――変化する日本型雇用システム」

    大和礼子( 担当: 単著)

    太郎丸博編『東アジアの労働市場と社会階層』京都大学学術出版会  2014年5月  ( ISBN:9784876983797

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  • 「性別職域分離は地域によってどう異なるか―日本における分析」

    織田暁子, 大和礼子, 太郎丸博( 担当: 共著)

    太郎丸博編『東アジアの労働市場と社会階層』京都大学学術出版会  2014年5月  ( ISBN:9784876983797

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  • 『基礎社会学』(新訂第3版)

    永井良和, 間淵領吾, 大和礼子( 担当: 共編者(共編著者))

    世界思想社  2014年3月  ( ISBN:9784790716198

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  • 「年金制度は家族を変えたか?」

    大和礼子( 担当: 単著)

    福祉社会学会編『福祉社会学ハンドブック―現代を読み解く98の論点』中央法規  2013年7月 

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  • 「家族社会学の考え方」

    大和礼子( 担当: 単著)

    日本発達心理学会編『発達科学ハンドブック 1 発達心理学と隣接領域の理論・方法論』新曜社  2013年3月 

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  • "Is the generational contract between care and inheritance still alive in Japan? The coexistence of gendered bilateral and patrilineal intergenerational relationships"

    大和礼子( 担当: 単著)

    Tanaka, Shigeto (ed.) A quantitative picture of contemporary Japanese families: Tradition and modernity in the 21st century, Sendai: Tohoku University Press  2013年3月  ( ISBN:9784861632266

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  • 「育児不安/3歳児神話」

    大和礼子( 担当: 単著)

    大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編『現代社会学事典』弘文堂  2012年12月 

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  • 「家内性」

    大和礼子( 担当: 単著)

    大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編『現代社会学事典』弘文堂  2012年12月 

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  • 「母性神話」

    大和礼子( 担当: 単著)

    大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編『現代社会学事典』弘文堂  2012年12月 

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  • 「育児」

    大和礼子( 担当: 単著)

    大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編『現代社会学事典』弘文堂  2012年12月 

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  • 「女性のM字型ライフコースの日韓比較―出産後の再就職に注目して」

    大和礼子( 担当: 単著)

    佐藤嘉倫・尾嶋史章編『現代の階層社会 1 格差と多様性』東京大学出版会  2011年9月 

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  • 「変貌する家族」

    大和礼子( 担当: 単著)

    『基礎社会学(新訂第2版)』世界思想社  2010年4月 

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  • 「ジェンダー論の基礎」

    大和礼子( 担当: 単著)

    『基礎社会学(新訂第2版)』世界思想社  2010年4月 

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  • 「ジェンダー論の基礎」

    大和礼子( 担当: 単著)

    『基礎社会学(新訂第2版)』世界思想社  2010年4月 

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  • 「女性の雇用労働力化」

    大和 礼子, 野々山 久也( 担当: 単著)

    『論点ハンドブック家族社会学』世界思想社  2009年3月  ( ISBN:9784790713968

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  • 「夫婦の役割分業の現実」

    大和 礼子, 野々山 久也( 担当: 単著)

    『論点ハンドブック家族社会学』世界思想社  2009年3月  ( ISBN:9784790713968

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  • 「援助資源としての家族」

    大和 礼子, 藤見 純子, 西野 理子( 担当: 単著)

    『現代日本人の家族――NFRJからみたその姿』有斐閣  2009年2月  ( ISBN:9784641183704

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  • 『生涯ケアラーの誕生――再構築された世代関係/再構築されない世代関係』

    大和 礼子( 担当: 単著)

    学文社  2008年9月  ( ISBN:9784762018596

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  • 「母親は父親にどのような「育児」を期待しているか?」

    大和 礼子, 斧出 節子, 木脇 奈智子( 担当: 単著)

    『男の育児・女の育児――家族社会学からのアプローチ』昭和堂  2008年4月  ( ISBN:9784812208021

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  • 「男の育児・女の育児-家族社会学からのアプローチ」

    大和 礼子, 斧出 節子, 木脇 奈智子( 担当: 共編者(共編著者))

    昭和堂  2008年4月  ( ISBN:9784812208021

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  • 「“世話/しつけ/遊ぶ”父と“母親だけでない自分”を求める母」

    大和 礼子, 斧出 節子, 木脇 奈智子( 担当: 単著)

    『男の育児・女の育児――家族社会学からのアプローチ』 昭和堂  2008年4月  ( ISBN:9784812208021

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  • 「高齢者の扶養・介護からみるシンガポールと日本――「世帯間の連帯」を促すしくみと「世帯間の自立」を促すしくみ」

    大和 礼子, 落合 恵美子, 山根 真里, 宮坂 靖子( 担当: 単著)

    『アジアの家族とジェンダー』勁草書房  2007年2月  ( ISBN:9784326648740

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  • 「孫の世話はしない(台湾)」

    大和 礼子, 落合 恵美子, 上野 加代子( 担当: 単著)

    『21世紀アジア家族』明石書店  2006年12月  ( ISBN:4750324647

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  • 「高齢者のサポート」

    大和 礼子, 落合 恵美子, 上野 加代子( 担当: 単著)

    『21世紀アジア家族』明石書店  2006年12月  ( ISBN:4750324647

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  • 「シンガポール男性の介護意識(シンガポール)」

    大和 礼子, 落合 恵美子, 上野 加代子( 担当: 単著)

    『21世紀アジア家族』明石書店  2006年12月  ( ISBN:4750324647

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  • 「絆を強める社会保障(シンガポール)」

    大和 礼子, 落合 恵美子, 上野 加代子( 担当: 単著)

    『21世紀アジア家族』明石書店  2006年12月  ( ISBN:4750324647

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  • 「変貌する家族」

    大和 礼子, 片桐 新自, 永井 良和, 山本 雄二( 担当: 単著)

    世界思想社『基礎社会学』(新訂第1版)  2006年3月  ( ISBN:4790711765

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  • 「ジェンダー論の基礎」

    大和 礼子, 片桐 新自, 永井 良和, 山本 雄二( 担当: 単著)

    世界思想社『基礎社会学』(新訂第1版)  2006年3月  ( ISBN:4790711765

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  • 「介護ネットワーク・ジェンダー・社会階層」

    大和 礼子, 渡辺 秀樹, 稲葉 昭英, 嶋崎 尚子( 担当: 単著)

    『現代家族の構造と変容―全国家族調査[NFRJ98]による計量分析』東京大学出版会  2004年1月 

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  • 「家族」

    大和 礼子, 片桐 新自, 永井 良和, 山本 雄二( 担当: 単著)

    『基礎社会学』(第3版), 福村出版  2002年4月  ( ISBN:4571410387

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  • 「夫婦関係研究における3つのパースペクティブ」

    大和 礼子, 野々山 久也, 渡辺 秀樹( 担当: 単著)

    社会学研究シリーズ1『家族社会学入門-家族研究の理論と技法-』 文化書房博文社  1999年2月 

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  • 「愛情とお金の間――現代家族再考」

    大和 礼子, 三木英, 藤本憲一( 担当: 単著)

    『社会を視る12の窓』 学術図書出版  1995年7月 

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  • 「家族意識の変容――おんなは家庭をどう変えてきたか」

    大和 礼子, 宮本 孝二, 森下 伸也, 君塚 大学( 担当: 単著)

    『組織とネットワークの社会学』新曜社  1994年4月 

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MISC

  • 「書評:「日本で男性の育休取得率が低いのはなぜか――夫の単独育休を促す制度と、それを阻害する制度(育休延長)の並存が、どのように作られ今日に至っているか、その決定過程を丁寧に分析」(中里英樹著, 2023/3/31, 『男性育休の社会学』さいはて社) 招待

    大和礼子

    『図書新聞』   ( 3610 )   2023年10月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

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  • 「書評」(筒井淳也著, 2015, 『仕事と家族――日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか』中央公論新社)

    大和礼子

    2016年10月

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    出版者・発行元:ソシオロジ  

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  • 「書評」 (森川美絵著, 2015, 『介護はいかにして「労働」となったのか――制度としての承認と評価のメカニズム』ミネルヴァ書房)

    大和 礼子

    福祉社会学研究 = Journal of welfare sociology   ( 13 )   187 - 191   2016年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:福祉社会学会  

    CiNii Books

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  • 「書評」(中西泰子著, 2009, 『若者の介護意識――親子関係とジェンダー不均衡』勁草書房)

    大和 礼子

    家族社会学研究   22 ( 1 )   102 - 103   2010年

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    出版者・発行元:Japan Society of Family Sociology  

    DOI: 10.4234/jjoffamilysociology.22.102

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  • 「書評に応えて」(大和礼子著, 2008『生涯ケアラーの誕生―再構築された世代関係/再構築されない世代関係』学文社 への書評へのリプライ)

    大和礼子

    2009年10月

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    出版者・発行元:『ソシオロジ』  

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  • 「書評:『家事』から見える社会のあり方」(品田知美著, 2007,『家事と家族の日常生活――主婦はなぜ暇にならなかったのか』学文社)

    大和 礼子

    2008年5月

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    出版者・発行元:『図書新聞』  

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  • 「男性の介護意識(シンガポール)」

    大和 礼子

    (21世紀アジア家族 第4部 男と女の未来 6), 京都新聞   朝刊10面   2005年11月

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  • 「『孫の世話はしない』(台湾)」

    大和 礼子

    (21世紀アジア家族 第3部 高齢期の過ごし方 4), 京都新聞   朝刊11面   2005年8月

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  • 「絆を強める社会保障」

    大和 礼子

    (21世紀アジア家族 第1部 同時代を生きる 9), 京都新聞   朝刊11面   2005年4月

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  • 「文献紹介」(ユーラン・アーネほか著、日本・スェーデン家族比較研究会ほか訳, 2001, 『家族に潜む権力――スウェーデン平等社会の理想と現実』青木書店)

    大和 礼子

    2002年3月

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    出版者・発行元:『家族社会学研究』  

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  • 「書評」(井上眞理子著, 2005,『ファミリー・バイオレンス――子ども虐待発生のメカニズム』晃光書房)

    大和 礼子

    2002年2月

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    出版者・発行元:『ソシオロジ』  

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  • 「文献紹介」(中野収著, 1992, 『「家族する」家族――父親不在の時代というけれど』有斐閣)

    大和 礼子

    1993年7月

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    出版者・発行元:『家族社会学研究』  

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講演・口頭発表等

  • 「親と既婚子の同居についてのアジア8社会の比較―クロス集計による検討」

    大和礼子

    第74回関西社会学会大会(京都先端科学大学)  2023年5月 

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    開催年月日: 2023年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • 「父との同居と母との同居—日本と台湾における規定要因の比較」

    大和礼子

    第95回日本社会学会大会(追手門学院大学茨木総持寺キャンパス)  2022年11月 

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    開催年月日: 2022年11月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • ”Changing Roles of the Wife and the Husband in Care-Giving to Their Older Parents in Japan”

    Yamato Reiko

    The XIX ISA World Congress of Sociology, held in Toronto (RC11, the session of Caring of Elderly By Their Families: Roles and Challenges in Ageing Societies)  2018年7月 

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    開催年月日: 2018年7月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:The session of Caring of Elderly By Their Families: Roles and Challenges in Ageing Societies, RC11, The XIX ISA World Congress of Sociology, held in Toronto, July 15-21, 2018  

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  • ”Determinants of intergenerational living arrangements in Japan: A comparison between living together, living nearby, and living far away with the husband’s and the wife’s parents”

    Yamato Reiko

    The joint conference for RC06 and RC41: Changing Demography, Changing Families held in Singapore  2018年5月 

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    開催年月日: 2018年5月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:The joint conference for RC06 and RC41: Changing Demography, Changing Families held in Singapore, May 17-19, 2018  

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  • Patrilineal, bilateral, or individualized? Changing intergenerational relationships in Japan

    Yamato Reiko

    Conference paper presented to the Third ISA Forum of Sociology  2016年7月 

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    開催地:Vienna, Austria  

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  • Individualization of intergenerational relationships between married children and their older parents in Japan

    Yamato Reiko

    Conference paper presented to the seminar of Research Comittee 06 (Family), International Sociological Association  2015年8月 

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    開催地:the University College Dublin, Ireland  

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  • "Changing determinants of women’s continued employment at the time of family formation: A comparison between Japan and Taiwan"

    大和礼子

    Conference Paper presented to RC06, Work and family in cross-national comparative perspective, The World Congress of the International Sociological Association, 13-19 July 2014, Pacifico Yokohama, Yokohama, Japan  2014年7月 

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  • "Gender difference in adult children’s coresidence with their older parents: A comparison between Japan and Taiwan"

    大和礼子

    Conference Paper presented to RC11, Intergenerational Dependencies, The World Congress of the International Sociological Association, 13-19 July 2014, Pacifico Yokohama, Yokohama, Japan  2014年7月 

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  • "How has economic globalization, mediated by country-specific institutions, influenced women's employment at marriage and childbirth? A Comparison between Japan and Taiwan"(招待講演).

    大和礼子

    Paper presented to Symposium on Asian Perspectives on Social Stratification and Inequality, 27-28 October 2012, Tohoku University, Sendai, Japan  2012年10月 

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  • "Inconsistency between policy presumptions and actual relationships of the intergenerational relationships within the family in present-day Japan"

    大和礼子

    Conference paper presented to Research Committee 11 (Aging), Forum of Sociology, International Sociological Association, 1-4 August 2012, University of Buenos Aires, Argentina.  2012年8月 

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  • "Is the norm of patri-locality applied to older mothers and fathers in the same way ? An examination of the nature of intergenerational relationships within the intimate sphere in contemporary Japan"

    YAMATO Reiko

    International Sociological Association, Research Committee 06 (CFR), Kyoto Workshop, September 12 to 15, 2011  2011年9月 

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    開催地:Kyoto University, Japan  

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  • 「父との同居と母との同居―規定要因はどう異なるか?」

    大和礼子

    田渕六郎・嶋崎尚子 (編) 『第3回家族についての全国調査 (NFRJ08) 第2次報告書 第2巻: 世代間関係の動態』日本家族社会学会 全国家族調査委員会.  2011年9月 

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  • "Regional Variety of Occupational Sex Segregation in Japan"

    Oda Akiko, YAMATO Reiko, TAROHMARU Hiroshi

    ISA RC28 Spring Meeting  2011年8月 

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    開催地:University of Iowa  

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  • 「性別職務分離の地域間比較」

    織田暁子, 大和礼子, 太郎丸博

    第51回数理社会学会大会, 2011/3/8~9  2011年3月 

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    開催地:沖縄国際大学  

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  • "A bridge or dead end? A comparison between Japan and Korea on the position of nonstandard employment in the life course of women"

    YAMATO Reiko

    Kazuo Misumi (ed.) Study of an East Asian Stratification Model, Grant-in-Aid for Scientific Research (B) #20330104  2011年 

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  • A comparison of M-shaped curves of female labor participation between Japan and Korea: With regard to the impact of different social policies

    YAMATO Reiko

    佐藤嘉倫編『現代日本の階層状況の解明――ミクロ‐マクロ連結からのアプローチ 第2分冊 教育・ジェンダー・結婚』(科学研究費補助金 基盤研究(A)研究成果報告書(研究代表者:佐藤嘉倫)#20243029)  2011年 

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  • “A comparison of women’s M-shape curves between Japan and Korea: With regard to the impact of different social policies.”

    YAMATO Reiko

    Conference Paper presented to the World Congress of the International Sociological Association.  2010年7月 

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    開催地:The Swedish Exhibition&Congress Centre, Gothenburg, Sweden.  

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  • 「介護と遺産の関係――高齢者‐成人子関係についてのインタビュー調査から」

    大和礼子

    第82回日本社会学会大会, 報告要旨集  2009年10月 

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    開催地:立教大学  

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  • 「「介護の見返りとして資産を譲る」についての高齢者の意識――予備的インタビュー調査の結果から」

    大和礼子

    第60回関西社会学会大会 報告要旨集  2009年5月 

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    開催地:京都大学  

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  • 「既婚女性の再就職」

    大和 礼子

    日本社会学会大会  2008年11月 

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    開催地:東北大学 川内キャンパス  

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  • “Changing Japanese mothers’ re-entry into the labour market after child-rearing"

    YAMATO Reiko

    The conference of the Research Committee of the Family Study (RC06), the International Sociological Association (ISA)  2008年9月 

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    開催地:Lisbon, Portugal  

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  • 「『専業主婦であること』は女性の階層帰属意識を高めるか?『専業主婦の妻を持つこと』は男性の階層帰属意識を高めるか?」

    大和 礼子, 轟亮(編)

    『2005年SSM調査シリーズ8階層意識の現在』  2008年3月 

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    科学研究費補助金 特別推進研究(16001001)「現代日本階層システムの構造と変動に関する総合的研究」成果報告書

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  • “Is Japanese mothers’ re-entry into the labor market as part-timers associated with lower socioeconomic status? A comparison between the 1995 and 2005 SSM Surveys”

    YAMATO Reiko, NAKAI Miki, SUGINO Isamu

    Social Stratification from Life Course and Lifestyle Perspective, 2005 SSM Research Group  2008年 

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  • “How Japanese women have made arrangements between work career and family career? Focusing on re-entry into the labor market after child-rearing”

    YAMATO Reiko

    The Conference of Asia Pacific Sociological Association  2007年11月 

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    開催地:Georgetown, Penang, Malaysia  

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  • 「シンガポールにおける高齢者の経済的扶養と介護」

    大和 礼子

    社会政策学会2007年度第115回大会 テーマ別分科会「東・東南アジアの家族と社会的ネットワーク」  2007年10月 

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    開催地:龍谷大学 深草キャンパス  

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  • 「(共同報告:父親と育児)第2報告:母親は父親に対してどのような育児役割を期待しているか?」

    大和 礼子

    第58回関西社会学会大会  2007年5月 

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    開催地:同志社大学  

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  • “What do Japanese wives with small children expect of their husband under a serious economic depression?: To be a breadwinner, to share housework, or to be a good father?”

    YAMATO Reiko

    XVI ISA World Congress of Sociology, Research Committee on Family Research RC06, Session 12  2006年7月 

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    開催地:Durban, South Africa  

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  • 「夫の家事・育児参加は妻の夫婦関係満足感を高めるか?――雇用不安定時代における家事・育児分担のゆくえ」

    大和 礼子, 西野 理子, 稲葉 昭英, 嶋崎 尚子

    『第2回 家族生活についての全国調査(NFRJ03)第2次報告書 №1 夫婦、世帯、ライフコース』, 日本家族社会学会 全国家族調査委員会  2006年4月 

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  • 「家事・育児の外部化に関する実態と意識」

    大和 礼子

    『育児をめぐるジェンダー関係とネットワークに関する実証研究:質的研究編』  2006年3月 

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    平成16-17年度科学研究費補助金(基礎研究(C) (1)、#1651207)研究成果報告書, 代表者 木脇奈智子(羽衣国際大学)

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  • 「社会学教育とジェンダー」

    大和 礼子

    『社会学者は誰に何を教えどんな人間を創っていくのか』  2006年3月 

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    平成14-16年度科学研究費補助金(基礎研究(B) (1)、#14310074)研究成果報告書, 代表者 藤崎宏子(お茶の水大学)

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  • ‘Changing attitudes toward Elderly Financial Support and Personal Care in Postwar Japan’

    YAMATO Reiko

    Thursday Seminar, the Department of Sociology  2006年2月 

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    開催地:the University of Surrey, UK  

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  • “Changing attitudes toward Elderly Financial Support and Personal Care in Postwar Japan”

    YAMATO Reiko

    International Conference on Low Fertility and Rapid Aging in East and South East Asian Societies  2005年10月 

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    開催地:Tong-A University, Busan, Korea.  

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  • 「夫の家事参加は妻の夫婦関係満足感を高めるか?」

    大和 礼子

    第15回日本家族社会学会大会 テーマセッション(2)「第2回全国家族調査(NFRJ03)の結果から」  2005年9月 

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    開催地:島根大学  

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  • 「援助ネットワークと介護」

    大和 礼子, 木下 栄二

    日本家族社会学会・全国家族調査(NFRJ)委員会編『第2回 家族についての全国調査(NFRJ03) 第1次報告書』  2005年4月 

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  • Changing Attitudes toward “Dependence” in Old Age in Postwar Japan

    YAMATO Reiko

    International Conference on the Solutions and Issues of the Elderly in the 21st Century  2004年10月 

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    開催地:Yeungnam University, Gyeonsang, Republic of Korea.  

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  • 'Changing Meanings of ”Dependence” in Old Age in Postwar Japan'

    YAMATO Reiko

    The 36th Congress of International Institute of Sociology, Session 28  2004年7月 

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    開催地:Beijing, the People's Republic of China  

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  • 「シンガポールにおける高齢者扶養の現状と現役世代の老後意識―日本との比較から」

    大和 礼子

    『アジア諸社会におけるジェンダーの比較研究―日本・韓国・中国・タイ・シンガポールを対象に』平成13-15年度科学研究費補助金(基礎研究(A) (1)、#13372001)研究成果報告書, 代表者 宮坂泰子(奈良女子大学生活環境部)  2004年3月 

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  • 「戦後日本における高齢者の扶養・介護に関する人々の意識の変化」

    大和 礼子

    第76回日本社会学会大会報告  2003年10月 

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    開催地:中央大学  

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  • 「育児ネットワークと性分業意識」

    大和 礼子

    『育児をめぐるジェンダー関係とネットワークに関する実証研究』平成13-14年度科学研究費補助金(基礎研究(C) (1)、#13837040)研究成果報告書, 代表者 木脇奈智子(羽衣学園短期大学)  2003年3月 

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  • 'Changing Meanings of ”Dependence” in Old Age in Postwar Japan'

    YAMATO Reiko

    The International Conference on ”Intergenerational Relations in Families' Life Course”  2003年3月 

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    開催地:Institute of Sociology, Academia Sinica, Taiwan  

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  • 'Does Husbands' Sharing of Housework Increase Wives' Marital Satisfaction?: A Study of Japanese Wives with Reference to the Wives' Contribution to the Household Income'

    YAMATO Reiko

    The XV World Congress of Sociology  2002年7月 

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    開催地:The Brisbane Convention&Exhibition Centre, AUSTRALIA  

    学部共同研究費 2001

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  • 「外部化された家事・教育・ケアの利用」

    大和 礼子

    『現代家族にみる家事の実態・意味・感情に関する実証研究(質的調査の実施と分析)』  2002年3月 

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    平成12-13年度科学研究費補助金(基礎研究(C) (1)、#12610173)研究成果報告書, 代表者 山根真理(愛知教育大学)

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  • 「交際のネットワークにおける地域とジェンダーの違い」

    大和 礼子

    『現代家族にみる家事の実態・意味・感情に関する実証研究(質的調査の実施と分析)』  2002年3月 

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    平成12-13年度科学研究費補助金(基礎研究(C) (1)、#12610173)研究成果報告書, 代表者 山根真理(愛知教育大学)

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  • 「『公共領域』と『家内領域』の意味は、ジェンダーや階層によってどう異なるか?―『ケアのネットワーク』の分析から」

    大和 礼子

    『現代家族にみる家事の実態・意味・感情に関する実証研究(質的調査の実施と分析)』平成12-13年度科学研究費補助金(基礎研究(C) (1)、#12610173)研究成果報告書, 代表者 山根真理(愛知教育大学)  2002年3月 

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  • 「自分の介護が必要になったとき、頼れる人」は誰か?―ジェンダーと社会階層による違い―」

    大和 礼子

    第11回日本家族社会学会大会  2001年9月 

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    開催地:立命館大学衣笠キャンパス  

    科学研究費基礎研究 1998-2000

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  • 「なぜ女性は“多様な”介護ネットワークを持つのか?―介護ネットワークの年齢差・階層差が大きい女性と小さい男性」

    大和 礼子, 石原 邦雄, 大久保 孝治

    『家族生活についての全国調査(NFR98)報告書 現代家族におけるサポート関係と高齢者介護』1998-2000年度科学研究費補助金(No. 10301010) 研究成果報告書, 日本家族社会学会・全国家族調査(NFR)研究会  2001年9月 

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  • 'Gender, Class, and Preference for Personal Care in Japan'

    YAMATO Reiko

    The 4th Conference of the Asia Pacific Sociological Association  2000年9月 

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    開催地:Kwansei-Gakuin University, Nishinomiya, Japan  

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  • 女性の労働市場再参入に関するコーホート比較-家族と個人による調整から家族と産業による調整へ-

    大和 礼子, 岩井 八郎

    1995年SSM調査シリーズ13、ジェンダーとライフコース(1995年SSM調査研究会)  1998年3月 

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    科学研究費特別推進研究(1) 1994-1997

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  • 援助ネットワークの広がりとその規定要因-「助け合いの輪」は何によって広がるのか

    大和 礼子, 山根 真理, 斧出 節子, 藤田 道代

    家族多様化時代における家事分担の変容可能性に関する調査研究(コープこうべ・生協研究機構)  1997年9月 

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  • 「家族多様化時代における家事労働の変容可能性に関する研究」

    大和 礼子

    第69回日本社会学会大会  1996年11月 

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    開催地:琉球大学  

    コープこうべ・生協研究機構の助成金 1994-1996

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  • 「世帯内コミュニケーション構造――ライフステージによる分析」

    大和 礼子, 直井 優, 川端 亮

    『集合住宅におけるコミュニティ形成――エリア・サンプル法による調査』, 大阪大学人間科学部経験社会学・社会調査法講座  1995年3月 

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  • 「女性の『社会進出』と女性議員の分化」

    大和 礼子

    地方自治研究会(編)『地域社会の政治構造と政治意識 解析編』  1992年3月 

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    昭和63・平成元・平成2年度文部省科学研究費補助金総合研究A(研究代表者:居安正)

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  • 「新聞の投書にみる現代の『家族なるもの』」

    大和 礼子

    第64回日本社会学会大会  1991年11月 

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    開催地:筑波大学  

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  • 「ライフコースから見た女性議員の社会的背景」

    大和 礼子

    第42回関西社会学会大会  1991年5月 

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  • 「夫婦間の情緒行動とライフステージ」

    大和 礼子

    第63回日本社会学会大会  1990年11月 

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    開催地:京都大学  

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  • 「『中年期』考察のための一視角――社会構造と年齢カテゴリー」

    大和 礼子

    第40回関西社会学会大会  1989年5月 

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    開催地:龍谷大学  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 高齢化するアジア諸社会における世代・ジェンダー関係の多様性と変容

    研究課題/領域番号:19H01559  2019年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    落合 恵美子, 岩井 八郎, 伊達 平和, 筒井 淳也, 稲葉 昭英, 中里 英樹, 大和 礼子, 村上 薫, 押川 文子

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    配分額:17420000円 ( 直接経費:13400000円 、 間接経費:4020000円 )

    5か国7地域で実施したアジア比較家族調査(CAFS)の結果をデータベース化して公開した。国内の研究分担者と国外の研究協力者およびその指導する学生・若手研究者によるそれらの分析成果を学術誌やCAFSワーキングペーパーとして出版した。全地域を比較する包括的な成果を日本語と英語の書籍として公表する準備も進めており、日本語版の書籍は京都大学学術出版会より刊行予定である。東南アジアと東アジアの世代意識とジェンダー意識の両面での違いの大きさ、ベトナムの南北の差、ジェンダー平等に近いと言われる東南アジアでの意識と行動のずれ、年齢や学歴による違いなどを特に重要な知見と考えている。

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  • 現代アジア家族の共通性と多様性に関する調査研究とデータベース作成

    研究課題/領域番号:16H03690  2016年4月 - 2020年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    落合 恵美子, 岩井 八郎, 伊達 平和, 大和 礼子, 村上 薫, 安里 和晃, 押川 文子, 柴田 悠

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    配分額:16770000円 ( 直接経費:12900000円 、 間接経費:3870000円 )

    共通のフォーマットによる質問紙調査を実施して作成してきた「アジア家族比較調査
    (CAFS)」データベースのさらなる充実のため、イスラム圏を理解するためにトルコ(2016)、東アジアと東南アジアをつなぐミッシングリンクを埋めるためにベトナム南部カントー(2017)にて追加調査を実施した。2017年には6カ国8地域のデータベースが完成して本格的な比較分析を開始し、イスラム圏内の多様性、父系社会の規範変容などが明らかになった。英文書籍Care Relations in Southeast Asia(Brill, 2018)を刊行し、さらに1冊を準備中であり、東南アジア3カ国のデータ公開も行った。

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  • 親-成人子間の同居・援助が変化する中での相続の実態についての実証的研究

    研究課題/領域番号:16K04125  2016年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    大和 礼子

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    配分額:3770000円 ( 直接経費:2900000円 、 間接経費:870000円 )

    日本においては「夫親と同居、その親を経済・世話面で援助、その親から相続を受ける」といった父系規範に従い居住・援助と相続を一体的に行う家制度的な状況が1980年代頃まであったが、近年こうした状況は変化している。本研究では世代間の居住・援助の変化や、子世代の性別分業の変化と、それらに伴う相続の変化を、量的・質的データによって分析した。その結果、現代日本では相続、居住、援助といった世代関係は、その面によって関係が異なり(多次元性)、その背後に、a)父系規範(夫親優位)や性別分業と、b)男女平等や女性からみた生活しやすい世代関係(妻親優位)の、両者を共存させようとする人々の調整があることがわかった。

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  • 全国家族調査データを用いた1999-2009年の日本の家族の総合的研究

    研究課題/領域番号:25380683  2013年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    稲葉 昭英, 田渕 六郎, 筒井 淳也, 保田 時男, 松田 茂樹, 西村 純子, 田中 重人, 永井 暁子, 西野 理子, 嶋崎 尚子, 平澤 和司, 荒牧 草平, 松井 真一, 裵 智恵, 金 貞任, 施 利平, 菅野 剛, 大日 義晴, 田中 慶子, 大和 礼子, 鈴木 富美子, 福田 亘孝, 中西 泰子, 品田 知美, 乾 順子, 島 直子, 澤口 恵一, 松信 ひろみ, 内田 哲郎, 井田 瑞江, 堀 真紀子, 賀茂 美則, 余田 翔平, 三輪 清子, 根岸 弓, 近兼 路子, 吉武 理大

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    配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )

    日本を代表する28人の家族研究者による計19本の論文を収録した『日本の家族 1999-2009:全国家族調査(NFRJ)を用いた計量社会学』を2016年6月末に東大出版会から刊行予定である。
    本書は、日本家族社会学会によって実施・作成された第3回全国家族調査(NFRJ08)データを中心に、NFRJ98,NFRJ03などのデータも併用しながら1999-2009年の時期を中心とした日本の家族の構造と変容について、各研究者がさまざまな角度から計量的な分析を行ったものである。定位家族へ依存が高まる一方で、そうした家族を持たない人の不利が顕在化してきたことが全体として読み取れる。

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  • 日本における家族の変容に関する多角的実証研究―「環調査的分析」の試み

    研究課題/領域番号:25380731  2013年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    釜野 さおり, 千年 よしみ, 小山 泰代, 山内 昌和, 布施 香奈, 野口 晴子, 大和 礼子

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    配分額:4940000円 ( 直接経費:3800000円 、 間接経費:1140000円 )

    本研究では、これまでに実施された無作為抽出の全国調査約60件をサーベイし、調査方法、回収率、対象者、テーマ別に質問文と選択肢を一覧にまとめたデータベースを構築し、公開する準備を進めた。家事・育児時間・分担、夫婦の決定権、伴侶性、満足感、家族に関する意識、家族の範囲などが、異なる調査間で比較検討できる分析(「環調査的分析」)の可能なトピックとして特定された。家事分担・時間、育児分担・時間、夫婦のコミュニケーション、子ども数についての考え方を中心としたウェブ調査(n=1271)を実施し、ワーディングの違いによる回答傾向を調べた。項目についてのヒアリングを行い、設問の回答しやすさ等の情報を収集した。

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  • 価値意識と階層構造の変容にかんする比較社会学的研究

    研究課題/領域番号:25285148  2013年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    太郎丸 博, 永吉 希久子, 柴田 悠, 田靡 裕祐, 真鍋 一史, 大和 礼子, 阪口 祐介

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    配分額:10270000円 ( 直接経費:7900000円 、 間接経費:2370000円 )

    1973-2008年の日本の価値意識の変化を、諸外国と比較しながら記述し、その変化の原因を明らかにした。第一に、価値意識の変化の方向性については、少なくとも日本に関しては、いわゆるポストモダン化(価値観の多様化、階級と価値観の関連の減少、近代的価値観の後退)は生じておらず、むしろ近代の深化(私生活志向や自己表出重視の強まり)が生じていた。第二に、このような価値観の変化を、年齢、時代、コーホートの効果に分解して説明した。総じて、通説で言われているほどにはコーホートの効果は大きくなく、大きな価値観の変動が起きる場合にはすべてのコーホートで価値観が変化していることが分かった。

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  • グローバル化・少子高齢化時代の親-成人子関係についての実証的研究

    研究課題/領域番号:25380721  2013年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    大和 礼子

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    配分額:3510000円 ( 直接経費:2700000円 、 間接経費:810000円 )

    グローバル化と少子高齢化により、性別分業型の世代関係は変化している。本研究では①親-成人子間の援助において「個人化」(夫・妻それぞれが自分の親との援助関係を優先する)がみられるか、②相続のあり方はどう変化したかについて分析した。①について、成人子から親への援助においては「個人化」と、女性が夫方・妻方両方の親に援助するパターンが並存していた。一方、親から成人子への援助においては「個人化」はみられず、女性が両方の親からの援助の受け取り口になるパターンがみられた。②については、相続における男女差は縮小しているが、不動産は男性、預貯金は女性の受け取りが多いなどの差は維持されていた。

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  • 現代アジアの家族変容と福祉レジームに関する国際共同研究

    研究課題/領域番号:22243039  2010年4月 - 2014年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(A)

    落合 恵美子, 伊藤 公雄, 岩井 八郎, 押川 文子, 太郎丸 博, 大和 礼子, 安里 和晃, 上野 加代子, 青山 薫, 姫岡 とし子, 川野 英二, ポンサピタックサンティ ピヤ

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    配分額:41210000円 ( 直接経費:31700000円 、 間接経費:9510000円 )

    アジアの家族は多様であり、東アジアと東南アジアの違いというような地理的違いにも還元し尽くせないことが、統計的に明らかになった。一枚岩の「アジアの家族主義」の伝統も現実も存在しない。しかし圧縮近代という共通の条件により、国家よりも市場の役割の大きい福祉レジームが形成され、そのもとでは家族の経済負担は大きく、移民家事労働者の雇用と労働市場の性質によりジェンダーが固定され、近代的規範の再強化も見られる。

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  • 現代日本社会における高齢者-成人子関係についての実証的分析と理論

    研究課題/領域番号:22530588  2010年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    大和 礼子

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    配分額:2860000円 ( 直接経費:2200000円 、 間接経費:660000円 )

    高度経済成長期から近年までの日本の親-成人子関係は、「系譜における父系」と「日常的援助における性別分業型双系」の並存としてとらえられるという仮説を、同居・介護・相続といった側面に注目しデータによって検証し、以下のことがわかった。(1)両者の並存が観察された。(2)介護と相続が絡む場面では、両者の矛盾が顕在化し世代間援助の妨げとなっていた。(3)近年の子世代における性別分業の変化により、妻の収入が高い場合は妻方親との同居が増えるなど親-成人子関係も変化していた。

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  • 東アジア階層モデルの探究

    研究課題/領域番号:20330104  2008年 - 2010年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    三隅 一百, 石田 浩, 有田 伸, 岩間 暁子, 神林 博史, 竹ノ下 弘久, 太郎丸 博, 中村 高康, 林 雄亮, 三輪 哲, 大和 礼子, 相澤 真一, 多喜 弘文, 有田 伸

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    配分額:17550000円 ( 直接経費:13500000円 、 間接経費:4050000円 )

    職業と教育を中心とした不平等の東アジアを基点とした国際比較研究を進めるために、計量調査にもとづいて東アジア的特徴を分析するための視点、概念、方法論の工夫を行い、それを東アジア階層モデルとして提示した。高学歴化と急速な後発産業発展を共通枠組みとしながら、同時に教育制度、労働制度や経済組織、ジェンダー、社会集団などに関する歴史的・制度的相違の影響を捉えることが、東アジアの特性を捉えるために重要である。

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  • インタビュー調査による世代間の財・サービスの公的移転と私的移転の関係に関する研究

    研究課題/領域番号:19530481  2007年 - 2009年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    大和 礼子, 岩渕 亜希子, 新道 由記子

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    配分額:3120000円 ( 直接経費:2400000円 、 間接経費:720000円 )

    文献レビューとインタビュー調査をもとに、現代日本における高齢者と成人子の世代関係について分析した。その結果、公的移転(特に年金の充実)によって私的世代関係が弱まるといったことは観察されず、むしろ高齢者から成人子への支援(特に経済的支援)は増えており、世代間の絆は維持されていた。また同居・相続における「父系」と、日常の援助における「性別分業に基づく双系」が並存している、という仮説が導かれた。今後の研究でこの仮説をさらに検証していく。

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  • 育児におけるジェンダー関係とネットワークに関する実証的研究:質的研究編

    研究課題/領域番号:16510207  2004年 - 2005年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    木脇 奈智子, 斧出 節子, 冬木 春子, 大和 礼子

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    配分額:3700000円 ( 直接経費:3700000円 )

    私たちの研究グループは、本調査に先立って、平成13年度・平成14年度にも、文部科学省科学研究費補助金(基盤研究(C)(1))を受け「育児におけるジェンダー関係とネットワークに関する実証研究」と題した大量アンケート調査を実施した。平成13年度調査では、マクロで見た場合の現代日本家族の子育ての特徴を明らかにした。その後私たちは大量調査ではすくいあげることができなかった個々の親たちの本音に迫りたいと考えた。また、平成13年度調査では分析の対象にできなかった単親家族、共働き家族、再婚家族、父親が育児休業を取得した家族など、近代家族を超える家族の子育てについても、取り上げ分析したいと思った。このような問題意識から実施したのが本調査である。
    平成16年5月に本調査に着手し、初年度には研究会を重ねて先行研究の検討と質問項目を作成した。平成17年3月から平成18年3月まではインタビュー調査と分析を行った。
    その結果母親22名、父親10名、計32名に生育歴や育児観、家事育児分担、ジェンダー観などそれぞれ1時間半におよぶインタビュー結果を得ることができた。対象者は当初平成13年度調査において「インタビュー調査に協力してもよい」と答えて下さった方々としたが、対象者の多様性を持たせるために、知人の紹介で関西圏に居住する共働きのご夫婦や単親家庭、再婚家庭へ対象者を拡げ、その結果を報告書冊子にまとめた。
    報告書は6章からなり、1章「調査の目的と方法」、2章「男性の子育てと仕事との葛藤」3章「専業主婦の子育て分業意識・子育て観」4章「家事・育児の外部化」、5章「定位家族体験と親子関係」6章「男性にとっての家事・育児とはなにか」となっている。
    夫婦で(別々に)インタビューを行っているカップルが多く、子育てや家事に関する男女の意識の違いやズレが明らかになった。

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  • アジア諸社会におけるジェンダーの比較研究

    研究課題/領域番号:13372001  2001年 - 2003年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(A)

    宮坂 靖子, 藤田 道代, 落合 恵美子, 山根 真理, 橋本 泰子, 上野 加代子, 大和 礼子

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    配分額:32500000円 ( 直接経費:25000000円 、 間接経費:7500000円 )

    女性労働力率のパターンに着目すると、本調査の対象地域は、「逆U字(台形)型」の中国・タイ、30歳代から次第に低下する「キリン型」のシンガポール・台湾「M字型」の日本・韓国の3類型に分けられる。つまり日本・韓国以外の地域においては、出産・育児後も共働きが一般的であった。
    中国、タイ、シンガポールの共働きを支えてきたのは、親族(特に親)による育児支援と、必要な場合の家事使用人の雇用(家事・育児の市場化)であった。しかしより詳細に見ると、特にその後の展開においては各国で差違が見出された。現在の中国(南部)では、親族(特に祖父母)による援助と父親による育児・家事参加により、出産・育児期の女性の就労が可能になっている。タイ(都市中間層)の場合は、同居の親(一般的には妻方)からの援助と住み込みのメイドであったものが、近年インフォーマルな民間の託児所(保育ママさんによる保育)と家事の市場化に依存する形に変化してきている。都市中間層では専業主婦も誕生してきており、1998・1999年にはバンコクの女性労働力率にはM字の落ち込みが初めて出現した。シンガポールでは、親族、有料の養親、住み込みのメイドが主流である(養親とは、保育園に入れる2、3歳までの間有料で子どもを預かってもらうもの)が、最大の特徴は、住込みのメイドによる家事・育児の市場化である(特に家事に関しては、妻夫双方とも行わない)。
    最後に日本と韓国というM字型社会においても、女性の就業率は上昇している。それを支えている共通点は、妻型の親の育児援助と保育園の利用、および父親の育児参加である。ただし韓国では日本以上に緊密な親族ネットワークや他の多様なネットワーク(近隣、友人など)が存在しており、母親の育児の孤立化は生じていない。育児不安はアジア社会において日本固有の特徴であると言える。

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  • 育児をめぐるジェンダー関係とネットワークに関する実証研究

    研究課題/領域番号:13837040  2001年 - 2002年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    木脇 奈智子, 宮坂 靖子, 冬木 春子, 斧出 節子, 大和 礼子, 山根 真理

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    配分額:3700000円 ( 直接経費:3700000円 )

    本報告書は、平成13年度・平成14年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(1))助成を受けて実施した調査、「育児におけるジェンダー関係とネットワークに関する実証研究」の分析結果をまとめたものである。調査の目的は、母親による孤立育児の問題性、育児支援の必要性という認識がある程度定着した現時点において、育児をめぐる社会的ネットワークの実態を明らかにし、1970年代以降の研究蓄積と関連づけて考察すること、および、近代家族の変容期における母親・父親の育児に対する意識や問題点を、できうる限り当事者の心性に即して解明することである。奈良市における乳幼児を持つ母親・父親双方を対象に質問紙調査を行い、それらを分析した。
    本報告書の概要は以下のとおりである。
    第1章 調査概要:本調査の位置づけ、調査の方法、調査対象者の属性ほか
    第2章 育児ネットワークと性分業意識:子育て支援ネットワークの利用頻度ほか
    第3章 家事・育児・仕事と夫婦関係:家事分担および夫婦関係満足感との関係ほか
    第4章 男性の家庭志向と仕事志向:男性の志向性。家庭志向が強い傾向がみられた。
    第5章 父親の育児ストレス:男性における育児ストレス尺度構築を試みた。
    第6章 妻のライフコースと夫の育児休業:男性の育児休業に対する意識と妻の職業歴には関連が見られた。
    第7章 母親が子ともから離れる時間とその関連要因:専業主婦の3割が1ヶ月に一度も子どもと離れておらず、子どもを預ける抵抗感も強かった。
    第8章 ポストフェミニズム時代の母親意識:現代の母親には換算志向が強くみられた。
    第9章 現代の育児の諸相:自由記述から、母親たちによる子育ての閉塞感と、父親たちによる積極的な子育てへの姿勢および仕事との両立問題の語りを分析した。

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  • 現代家族にみる家事の実態・意味、感情に関する実証研究(質的調査の実施と分析)

    研究課題/領域番号:12610173  2000年 - 2001年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    山根 真理, 大和 礼子, 藤田 道代, 斧出 節子

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    配分額:3600000円 ( 直接経費:3600000円 )

    本研究の目的は、家事に関するインタビュー調査を実施・分析し、すでに収集、分析している統計データとあわせて、現代家族において家事が男性および家族の外部に広がる可能性および、未来社会における家事の杜会的編成について総合的に考察することであった。昨年度は、兵庫県神戸市および城崎郡において、男女それぞれ5名、計20名の人に対してインタビュー調査を実施した。
    今年度はインタビュー調査データの分析と解釈を行い、それを統計的データをあわせて考察し、学会報告および報告書の形で成果公表した。また課題を進める一助とするために、関連する研究を行っている研究者を招き「近世大商家から近代財閥へ-家・同族論の観点から-」というテーマで公開セミナーを実施し、本課題と関連づけた議論、研究交流を行った。
    インタビュー調査から得られた主要な知見は、以下の通りである。(1)現代家族において女性が家事を主に担うのは、性別役割分業規範によるのではなく、家事を行うことにより女性たちがジェンダー・アイデンティティを得るというメカニズムが働くからである。(2)男性が家事を行う文脈として親の介護というライフステージ要因が有力である。(3)男性の家事に対する意味づけは市部と郡部で異なっており、市部では職業領域家内領域という近代的領域分離が明確であるが、郡部では外仕事中仕事という農業や地域の役割も含んだ労働分離概念が用いられている。(4)女性の就労は女性の性別役割分業意識を変容させるが男性の性別役割分業意識変容には結びつかない。(5)公共領域家内領域に対する意味づけはジェンダーおよび社会階層によって異なり、それが介護に対する考え方と結びついている。
    今後さらに、論文等のかたちで成果公表を行う予定である。

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  • 家族の境界とケアおよびジェンダーとケアに関する研究

    研究課題/領域番号:08710152  1996年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  奨励研究(A)

    大和 礼子

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    配分額:1000000円 ( 直接経費:1000000円 )

    どのような人が家族外からの介護を受け入れ、どのような人が家族にしか介護してもらいたくないと思っているのか、を明らかにするために、サポート・ネットワークの視点から分析を行った。その結果次のようなことが明らかになった。
    1.性別について:介護・精神援助・経済援助のいずれにおいても、男性より女性の方が多くの多様なネットワークをもっている。
    以下の2.〜8.は、介護ネットワークについて検討した結果である。
    2.年齢について:30歳代は1親等家族(親子・夫婦関係)が中心だが、40代以降になると専門機関に頼る傾向がみられる。
    3.世帯形態について:男性では、現実の同居のしかたが介護ネットワークのあり方を規定しているのに対して、女性ではそのような傾向は見られない。
    4.居住地域について:都市になるほど男女のズレが大きくなる。つまり都市になるほど、女性は専門機関に頼る人が増えるのに対し、男性は1親等家族に頼る人が増える。
    5.社会経済的地位について:この点においても、社会経済的地位が高いほど男女のズレが大きくなる。夫婦の最終教育歴、夫の職業的地位や年収が高い場合は、妻は専門機関に頼る傾向が強まるのに対して、夫は1親等家族に頼る傾向が強まる。
    6.家族愛意識・性別役割分業意識について:家族愛意識は男・女ともに、性別役割分業意識は女性において影響がみられた。このような意識が強い人の介護ネットワークは一親等家族や親族に限定される傾向にあり、逆にこのような意識が弱い人の介護ネットワークは、非親族や専門機関にまで広がる傾向がみられた。
    7.家事について:人間関係を調整する家事においては、そのような家事を行っている人の方が、介護ネットワークは1親等家族を越えてひろがる傾向が見られた。
    8.地域活動への参加について:男女ともに、地域活動をしている人は、介護ネットワークが一親等家族の外に広がっているのに対し、地域活動をしていない人は、一親等家族に頼りがちである。

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  • 日本近・現代における家族変動

    研究課題/領域番号:05851033  1993年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  奨励研究(A)

    大和 礼子

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    配分額:900000円 ( 直接経費:900000円 )

    今年度は2つの研究を行った。
    1つめとして、新聞の投書欄に寄せられた投書をもとに、現在人々がもつ家族イメージを分析した。すでに他の研究によって、家族とは人々がをれぞれもっている主観的な像であり、家族/非家族の区別は人々がそれぞれ主観的に行っているということが明らかにされている。それでは人々はどのような基準で家族/非家族の区別を行っているのであろうか。それを明らかにするためにまず、人々が家族に対してもつイメージを探った。それによると、家族内においては「無償性」「非業績主義」「比較不能性-交換不能性」という原理が貫通している(すべきである)と考えられていることがわかった。また、このような原理がはたらくゆえに、家族は「自己の存在の根拠」を無条件に与えてくれる場であり、「安らぎ」の場であると考えられていることもわかった。人々は、家族には上記のような特徴があり、非家族にはそのような特徴はないという、2分法的な単純化されて世界観を繰り返し述べている。そして人々は、上記のような原理を将来に向けて維持できるような人物を家族に区分し、維持できないような人物は「もう家族とは思わない」という形で非家族に区分する傾向があることがわかった。今後は、家族イメージの年齢差やジェンダー差、また時代差について調べていきたい。
    2つめとして、筆者が既に収集していた数量データを分析して、中年期の女性のもつ家族イメージが、学歴、就労形態、家族形態などの基本属性によってどのように異なるかについて分析した。学歴が高いほうが、フルタイムの仕事をもっているほうが、子供や夫がいない人の方が、伝統的な家族意識から解放されている度合いが大きいことがわかった。ただし、家族イメージを構成する個々の項目によって、解放度には差がある。そこで今後はどの項目では差が大きく、どの項目では小さいのかなど、さらに詳細な分析を進めたい。

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社会貢献活動

  • 茨木市社会教育委員

    2002年

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教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

  • すべての科目において、グローバル化時代に対応できるコミュニケーション力と論理的思考力を養うことを主眼としている。 ●基礎研究(学部・演習科目・1年時生向け) ① 宿題としてのミニレポート:学習課題のより深い理解とコミュニケーション力向上のために、グループ・ワークを中心に授業を進めている。グループ・ディスカッションを有効に機能させるために、ディスカッションのテーマについて毎回、全員に宿題としてミニレポートを課している。それをもとにディスカッションとグループ発表を行う。またミニレポートは教員に提出し、教員は一人ひとりについて添削・評価して返却している。 ② ディベートの実施:自分の意見をわかりやすく話すこと、相手の主張をきちんと聞いて理解すること、チーム全員が協力することなどの力を高めるために、授業でディベートを行っている。学生には「おもしろくて、ためになる」と好評である。 ③ ポジティブなコメントの推奨: 建設的・価値創造的な思考力を養うため、ディスカッションの際には、必ずポジティブなコメントをしてから、質問に入ることをルール化している。 ④ コピー・アンド・ペーストをさせない工夫:発表・レポート作成時に、インターネットからの安易なコピー・アンド・ペーストを避けるため、予備的発表(授業時に、参考文献として読む本の現物を持参し、なぜその本が当該テーマの研究に有益なのかを説明する)を課している。その後、その本を読んで、研究テーマについての発表を行い、レポートを書く。 ●専門演習・卒業研究(学部・演習科目・3~4年時生向け) ⑤ 発表とディスカッション中心の授業:コミュニケーション力を養うため、発表とディスカッション中心の授業を行っている。司会、発表順などプログラムの作成、重要ポイントの板書なども学生が行っている。 ⑥ 「問い→仮説構築→データの提示→結論」という思考:論理的思考力を養うため、文献輪読、発表、レポート作成の際は、「問い→仮説構築→データの提示→結論」という流れを念頭において行うことを課している。 ⑦ 数字・図をつかったプレゼンテーション:将来、日本語以外の言語でコミュニケーションする際に、言語でのコミュニケーションを補う有効な手段として、発表やレポート作成において、数字や図を使った説明をできるだけ取り入れることを推奨し、その具体的な方法についても指導している。 ⑧ パネルディスカッション:卒業研究は11月末までに大筋を仕上げ、12月以降の授業ではパネルディスカッション方式で学生の研究発表を行っている。4年間の研究の総仕上げということで、活発なディスカッションが行われ、学生自身も自分および仲間の能力向上を実感する場となっている。またそこで出された他の学生の意見は、卒業研究の最後の仕上げに役立っている。 ●講義科目(学部) ⑨ 「問い→仮説構築→データの提示→結論」という思考:講義を「問い→仮説構築→データの提示→結論」という構成で行い、学生が論理的思考法・プレゼンテーション法を学ぶためのモデルとして利用できるように配慮している。 ⑩ 双方向的コミュニケーションの確保:大人数の講義においても、教員←→学生、学生←→学生といった双方向的コミュニケーションを確保できるよう、ハンドマイクを使って学生の意見を聞く、コメントペーパーを記入・提出してもらい次の授業でそれを紹介・フィードバックする、といったことを行っている。講義科目においても他の学生の意見や経験から学ぶ機会になっており、たいへん有効である。

作成した教科書、教材、参考書

  • ① 教材としての小冊子の作成:演習科目である基礎研究(学部・1年時生向け)や専門演習・卒業研究(学部・3~4年時生向け)のために、発表・レポート作成に必要な技法・情報・ひな型をまとめた4種類の小冊子を作り、学生に配布している。学生はこれを参考にしながら自主学習により、発表の準備・レポート作成などができる。毎年バージョンアップを行っている。 ・『基礎研究の進め方』(学部・1年時生用) http://yamatoreiko.web.fc2.com/kisoken_spring_web.pdf ・『社会調査の方法』『卒業研究の進め方』『卒業研究の書き方』(学部・3~4年時生用) ② 家族社会学の教科書の執筆:専門の講義科目である家族社会学1・2のために、以下の教科書を作った。どちらにおいても「問い→仮説構築→データの提示→結論」という思考のモデルとなるように、記述や章立てを工夫している。 ・大和礼子・斧出節子・木脇奈智子(編)2008『男の育児・女の育児―家族社会学からのアプローチ』昭和堂. ・大和礼子, 2008, 『生涯ケアラーの誕生―再構築された世代関係/再構築されない世代関係』学文社. ③ 社会学専攻の教員で、『基礎社会学』(世界思想社から出版)というテキストを作っている。4年ごとに改定を行い、アップ・トゥー・デートな内容になるよう配慮している。

教育方法・教育実践に関する発表、講演等

  • ① 社会学教育についての調査:日本社会学会の社会学教育委員会の委員として、「学生に対する社会学教育についてのアンケート調査」「さまざまな世代の社会学者に対して、自分が受けた社会学教育・自分が行ってきた社会学教育についてのインタビュー調査」を行った(2002~2004年)。その成果を次の報告書で発表した。 ・大和礼子, 2006, 「社会学教育とジェンダー」『社会学者は誰に何を教えどんな人間を創っていくのか』平成14-16年度科学研究費補助金(基礎研究(B)(1)、#14310074)研究成果報告書, 代表者 藤崎宏子(お茶の水大学), 81-97. ② 社会学の導入教育についての調査・実践記録:関西大学社会学部社会学専攻の教員4人で社会学の導入教育についての研究会を作り、調査を行い、その成果を授業の実践記録と合わせて次の論文にして発表した。 ・杉野昭博・永井良和・大和礼子・間淵領吾, 2008, 「社会学の導入教育における授業連携に関する予備的調査研究」『関西大学社会学部紀要』39(3), 63-102.

その他教育活動上特記すべき事項

  • ・本学併設校の高校生向けに、社会学部および社会学専攻をよりよく知っていただく活動の一環として、シンポジウム「東日本大震災を社会学部で考える」を行った(2011年7月25日(月))。そのシンポジウムで、「東日本大震災と家族」というテーマで報告した。