2024/03/30 更新

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ナガイ ヨシカズ
永井 良和
NAGAI,Yoshikazu
所属
社会学部 教授
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教授
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学位

  • 文学修士 ( 1985年3月 )

研究キーワード

  • 大衆文化

  • 都市

  • 都市;社会史;風俗;社会統制;大衆文化;

  • 風俗

  • 社会史

  • 社会統制

研究分野

  • 人文・社会 / 美学、芸術論

  • 人文・社会 / 社会学

学歴

  • 京都大学   文学研究科   社会学専攻

    - 1988年

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  • 京都大学   文学部   哲学科

    - 1983年

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  • 京都大学   文学研究科   社会学専攻

    1988年

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    国名: 日本国

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経歴

  • 関西大学   社会学部 社会学科 社会学専攻   教授

    1999年4月 - 現在

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  • 関西大学   社会学部 社会学科 社会学専攻   助教授

    1993年4月 - 1999年3月

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  • 大阪教育大学   教育学部   助教授

    1992年4月 - 1993年3月

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  • 大阪教育大学   教育学部   講師

    1990年4月 - 1992年3月

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  • 京都大学   文学部   助手

    1988年4月 - 1990年3月

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所属学協会

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論文

  • 「ふつうの外見」と監視社会

    永井 良和

    2015年5月

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    中河伸俊・渡辺克典編『触発するゴフマン やりとりの秩序の社会学』pp.158-187.

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  • 風営法とダンス

    永井 良和

    2015年3月

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    井上章一・三橋順子編『性欲の研究 東京のエロ地理編』pp.197-216.

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  • 『つかいわける顔』から『削除できない顔』へ

    永井 良和

    2014年12月

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    『現代風俗研究会年報第34号 現代風俗 かお』(一般社団法人現代風俗研究会)pp.116-121

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  • テレビとプロ野球 ナショナルヒーローの形成

    永井 良和

    2012年10月

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    黒田勇編『メディアスポーツへの招待』pp.21-33.

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  • 観察法 まず「日常」を記録しよう

    永井 良和

    2010年2月

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    工藤保則・寺岡伸悟・宮垣元編『質的調査の方法-都市・文化・メディアの感じ方』pp.31-44.

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  • プロ野球報道の偏りと無定見 関西、パ・リーグ、南海ホークスという立場から

    永井 良和

    黒田勇編『送り手のメディアリテラシー 地域からみた放送の現在』世界思想社   pp.84-101   2005年9月

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  • 風俗営業のコントロール-〈囲い込み〉から〈個人認証〉へ

    永井 良和

    宝月誠・進藤雄三編『社会的コントロールの現在[新たな社会的世界の構築をめざして]』世界思想社   pp.174-188   2005年3月

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  • 日本職棒熱在台北

    永井 良和

    『現代風俗 興行 イッツ・ショウタイム!』社団法人現代風俗研究会/新宿書房   pp.199-206   2005年2月

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  • 回転展望台-繁栄の夢の顛末

    永井 良和

    社団法人現代風俗研究会編『現代風俗2002 20世紀の遺跡』社団法人現代風俗研究会/河出書房新社   pp.68-80   2002年2月

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  • 展望台という景観 近代都市と「高さ」

    永井 良和

    片桐新自編『歴史的環境の社会学』 新曜社   pp.178-198   2000年10月

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  • 「方法の学」としての風俗研究

    永井 良和

    社団法人現代風俗研究会編『現代風俗2000 風俗研究の方法』 河出書房新社   pp.2-12   2000年1月

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  • 異文化接触とネットワーク 植民地都市・大連と文化の重層

    永井 良和

    関西大学経済・政治研究所『研究双書122冊 組織とネットワークの研究』   pp.57-83   1999年3月

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    科研費特定領域研究

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  • フィールドワークを読む

    永井 良和

    石川淳志・佐藤健二・山田一成編『見えないものを見る力社会調査という認識』 八千代出版   pp.99-115   1998年9月

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  • つくられるスポーツ・ファン 企業の経営戦略とプロ野球

    永井 良和

    杉本厚夫編 『スポーツ・ファンの社会学』 世界思想社   51頁-69頁   1997年3月

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  • 社交ダンスの「スポーツ」化

    永井 良和

    『現代風俗学研究』 社団法人現代風俗研究会東京の会   3号30頁-36頁   1997年3月

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  • 「尾行」術の足跡-「個人」を把握するテクノロジー

    永井 良和

    佐藤健二編 『都市の解読力』(21世紀の都市社会学3) 勁草書房   1頁-30頁   1996年9月

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  • 都市大衆文化の調査-タクシー・ダンスホールの社会史

    永井 良和

    須藤健一編 『フィールドワークを歩く-文科系研究者の知識と経験』 嵯峨野書院   47頁-53頁   1996年6月

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書籍等出版物

  • 今どきコトバ事情 現代社会学単語帳

    永井 良和, 井上 俊( 担当: 共編者(共編著者))

    2016年1月 

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  • 定本 風俗営業取締り 風営法と性・ダンス・カジノを規制するこの国のありかた

    永井 良和( 担当: 単著)

    2015年8月 

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    〔2002年刊行の講談社選書メチエ版を改訂増補。〕

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  • 占領期生活世相誌資料Ⅱ 風俗と流行

    永井 良和, 松田 さおり( 担当: 共編者(共編著者))

    2015年6月 

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  • 占領期生活世相誌資料Ⅰ 敗戦と暮らし

    永井 良和( 担当: 共編者(共編著者))

    2014年8月 

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  • 基礎社会学〔新訂第3版〕

    永井 良和, 間淵 領吾, 大和 礼子( 担当: 共編者(共編著者))

    2014年3月 

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  • 南沙織がいたころ

    永井 良和( 担当: 単著)

    朝日新聞出版  2011年9月 

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  • アジアにおける経済・法・文化の展開と交流4 中国経済・企業の多元的展開と交流

    永井 良和, 水野 一郎( 担当: 共編者(共編著者))

    2011年3月 

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  • スパイ・爆撃・監視カメラ 人が人を信じないということ

    永井良和( 担当: 単著)

    河出書房新社  2011年2月  ( ISBN:9784309624259

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  • 南海ホークスがあったころ 野球ファンとパ・リーグの文化史

    永井 良和( 担当: 共著)

    河出書房新社(河出文庫)  2010年5月 

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  • 南海ホークスがあったころ 野球ファンとパ・リーグの文化史

    永井 良和( 担当: 共著)

    河出書房新社(河出文庫)  2010年5月 

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  • ホークスの70年 惜別と再会の球譜

    永井 良和( 担当: 単著)

    ソフトバンククリエイティブ  2008年10月 

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  • 性の用語集

    永井 良和, 井上章一, 斎藤光, 古川誠( 担当: 共著)

    講談社現代新書  2004年12月 

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  • 解説 近代都市文化と「大阪カフェーの東征」

    永井 良和

    津金澤聰廣・土屋礼子編『大正・昭和の風俗時評と社会探訪-村嶋歸之著作選集 第1巻 カフェー考現学』柏書房  2004年10月 

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  • 風俗営業取締り

    永井 良和( 担当: 単著)

    講談社(選書メチエ238)  2002年4月 

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  • 基礎社会学〔第3版〕

    永井 良和, 片桐新自, 山本雄二( 担当: 共著)

    福村出版  2002年4月 

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  • 戦後日本の大衆文化(共編著)

    永井 良和( 担当: 共著)

    昭和堂  2000年5月 

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  • 尾行者たちの街角 探偵の社会史1

    永井 良和( 担当: 単著)

    世織書房  2000年5月 

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  • 歴史社会学のフロンティア(共著)

    永井 良和

    人文書院  1997年9月 

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  • スポーツファンの社会学(共著)

    永井 良和

    世界思想社  1997年7月 

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  • 情報化と地域社会(共著)

    永井 良和

    福村出版  1996年12月 

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  • 「異国」への玄関口 大連ヤマトホテル

    永井 良和

    『SD』1996年3月号  1996年3月 

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  • 仕事と遊びの社会学(共著)

    永井 良和

    岩波書店  1995年12月 

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  • 昭和戦前期ダンス・音楽雑誌目次総覧(1)~(4)

    永井 良和

    『関西大学社会学部紀要』第26巻3号から第27巻3号に分載  1995年 

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  • にっぽんダンス物語

    永井 良和

    リブロポート  1994年9月 

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  • 子どもというレトリック-無垢の誘惑(共編著)

    永井 良和

    青弓社  1993年7月 

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  • 社交ダンスと日本人(第二回橋本峰雄賞)

    永井 良和( 担当: 単著)

    晶文社  1991年8月 

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MISC

  • 川北長利 社交ダンス評論集続集 ~高齢社会における「共生」をめざして~

    永井 良和

    湘南グッド   175   2002年7月

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  • The social Control on the Night Business

    NAGAI Yoshikazu

    2001年1月

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  • 植民地都市の社交ダンス(資料集)-大連での勃興期を中心に-

    永井 良和

    』関西大学経済・政治研究所「調査と資料」第92号   208   1999年3月

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講演・口頭発表等

  • モノグラフを書くこと

    永井 良和

    日本ポピュラー音楽学会第10回大会(東京工業大学)  1998年10月 

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  • Where did Dance Music come from? A Social History of the Taxi-Dance Hall in Japan of the 1920's and 30's

    NAGAI Yoshikazu

    第9回国際ポピュラー音楽学会日本大会(於:石川県青年会館)  1997年7月 

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  • 植民地都市

    永井 良和

    日本都市社会学会第14回大会(鹿児島大学)  1996年6月 

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  • 風景の記憶

    永井 良和

    第68回日本社会学会大会(東京都立大学)  1995年9月 

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受賞

  • 橋本峰雄賞(社団法人現代風俗研究会)

    1993年  

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    受賞国:日本国

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 現代日本における部落差別の社会学的分析

    研究課題/領域番号:22F20723  2022年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

    永井 良和, TAIEB CAROLINE

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    配分額:800000円 ( 直接経費:800000円 )

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  • 現代日本における部落差別の社会学的分析

    研究課題/領域番号:21F20723  2021年11月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

    永井 良和, TAIEB CAROLINE

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    配分額:1500000円 ( 直接経費:1500000円 )

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  • ポピュラー文化展示の手法開発及び公共性のメカニズム解明に関する実践的メディア研究

    研究課題/領域番号:15K03898  2015年4月 - 2018年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    村田 麻里子, 山中 千恵, 伊藤 遊, 谷川 竜一, 永井 良和, 三浦 文夫

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    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    近年多くのミュージアムがポピュラー文化を積極的に展示するようになった。しかし、経済的動機が先行し、ポピュラー文化を扱う手法や意義、およびその課題については不問に付されたままか、非言語の領域にあった。こうした状況に鑑み、研究者自ら展示の実践研究を行い、展示手法を開発・提案すると同時に、それがどのように公共性に資するのかを分析・解明することを目指した。それにより、具体的な展示手法の深化はもちろんのこと、ポピュラー文化を展示するという作業そのものが、ポピュラー文化をより公共性に資するものへと変換する作業であること、さらに公共性とは何かを考えるフィルターとしても機能していることがあきらかになった。

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  • 公共空間の秩序化の社会史〜街頭における監視システムの展開と問題点〜

    研究課題/領域番号:15530355  2003年 - 2005年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    永井 良和

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    配分額:2300000円 ( 直接経費:2300000円 )

    高度経済成長の時代に、工場での危険な作業の管理、都市交通の管制と安全確保、金融機関での犯罪抑止のために導入された監視カメラは、その後の社会変化にともない、大きくその機能を拡大し、また日常生活の場面に普及した。とくに、大阪教育大学附属池田小学校事件以後、「学校の安全」が喫緊の課題となり、それに対応するために学校を対象としたセキュリティ・システムの導入がすすめられた。また、外国人の増加、不況の中での犯罪の増加などの要因が、日本の安全神話を崩壊させたとの説を一般化させ、結果として、さまざまな個人認証システムや監視装置、通報システムなどが産業化され、商店街やコンビニエンスストア、オフィスビル、一般住宅に浸透した。とりわけ、9.11同時多発テロ以降は、犯罪を抑止するためではなく、犯罪を未然に防ぐためのシステムのなかにカメラを核としたセキュリティ・システムが開発され、公共空間に設置されている。
    また地域コミュニティの喪失を原因だとみなす人びとは、「安全・安心」をキーワードにしたさまざまな地域活動を実践している。設備の面でも、社会活動の面でも、社会は、より監視を強化する方向に進んでいる。このような流れは、近世までの「囲い込み」による社会秩序維持の再構築の試みであるとも解釈できるが、昔の社会が「悪」を囲い込んでいたのに対し、現代は「善」を囲い込み、「悪」を排除する仕組みによって秩序維持をはかろうとしている。そのための技術が高度に進化した先に予測されるのは、人間を一定の基準によって機械的に選別するシステムの強化である。

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  • 近代都市空間の秩序化過程の研究〜風俗取締の変遷と展開

    研究課題/領域番号:11871034  1999年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  萌芽的研究

    永井 良和

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    配分額:900000円 ( 直接経費:900000円 )

    本年度の研究では、計画時よりも作業課題を限定し、(1)明治後期から昭和初期にかけての警察における犯罪捜査・風俗統制に関する諸資料を収集・整理するとともに、(2)これらの資料から再構成できるかぎりの範囲において、当時の警察の活動を記述・分析した。
    明治末に、警察は犯罪捜査のありかたを一新した。そのおもな方途は、法医学・理化学鑑識などの導入による捜査の科学化、幹部教育の徹底・教科書の発刊などによる捜査技術の体系化、調査要員としていた掏摸・博徒らとの訣別による組織の近代化といった点に集約できる。このような理念が示す方向性は大正期から昭和戦前期までに全国の警察で実現していき、社会統制を支える力となった。
    医学や化学のみならず、法律学や心理学などの学術も、警察のあり方に大いに影響をあたえた。また他方、警察の近代化は、大衆文化のなかの探偵ブームとも緊密な関連をもった。それは、警察の捜査技術が小説や映画に反映するといった流れにとどまらない。むしろ、大衆が抱く猟奇的趣味や、市民生活を守るための知恵が、警察のもつノウハウを洗練させていった側面に注意が向けられるべきである。
    以上のような歴史的経緯について研究の成果をまとめ、別記のとおり単著『探偵の社会史1 尾行者たちの街角』(世織書房)を上梓した。

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  • 近代都市空間の秩序化過程の研究-風俗警察の変遷を手がかりに

    研究課題/領域番号:08710151  1996年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  奨励研究(A)

    永井 良和

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    配分額:1000000円 ( 直接経費:1000000円 )

    わが国の公共空間が秩序化される過程において、それを具体的に推進する担い手となったのは警察である。ところが、警察関係の資料は、内容の分析以前に、所在の確定や利用できる状況の把握といった点で未だ十分な環境にない。公刊されている警察関係の歴史資料群について、リストアップとデータベース化の作業が必須である。
    そこで、まず全国都道府県の発行(あるいは編纂)した警察史をできうる限り収集した。そこから、関連する資料を探し出し、その資料がどこに所蔵されているかなどの情報をNACSISなどのネットワークや商用データベースを利用しながら整理している。現在は、収集したデータをデータベース化するために作業を継続中である。
    いっぽう、それらの資料のうち、風俗警察(風俗統制の事実経緯)に関する記述を抜き出し、公共空間の秩序化(とりわけ明治の開化期と第二次世界大戦の終結後の秩序維持の時期)がどのようなプロセスを経て現在の秩序の基礎となったのかを分析しつつある。
    以上の二つの作業が今回の助成にかかわるものであるが、成果の公表までには至っていない。ひとつには、多くの研究者が利用可能な形態をめざしているので、できるだけ資料の完璧を期したいということがある。また、より多くの利用に供するべく、ネットワークなどの上にデータベースとして乗せたいという希望があるためである。ただし、ある程度のデータベースが完成した段階で、大学の発行する紀要などのメディアを通じて活字資料としても公開する予定である。

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社会貢献活動

  • 現代風俗研究会における民間との共同研究

    役割:企画, 運営参加・支援, 寄稿

    1983年 - 現在

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教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

  •  ゼミ(3年次「専門演習」・4年次「卒業研究」)では、フィールドワーク体験を重視し、実地調査にもとづく卒業論文を作成するよう指導している。インタビューや観察などの質的調査は、ゼミ生が授業時間外に主体的にとりくむもので、授業は、それらの調査報告をもちよって意見交換をする場として機能している。また、月に1回ていどの「街歩き」(現地巡検)は、1994年の開始以来、15年以上の継続的実践となった。行き先などの記録は、担当者のウエブサイトで公開している。  初年度教育(1年次「基礎研究)では、スタディ・スキルの修得から研究成果の報告までを一連の授業時間で経験できるよう工夫した。その効果や評価については、別掲の共著論文「社会学の導入教育における授業連携に関する予備的調査研究」で分析した。  担当する専門科目の講義に関しては、受講生が自分の手でノートをとる習慣を身につけられるようにしている。この目的達成のためには、FDにおける一般的な風潮(より親切な情報提供を心がけるなど)にあえて逆らう必要がある。授業時間内でパワーポイントのようなプレゼンテーションソフトは用いず、板書も極力しないようにつとめている。受講生に対しては、配付資料を手元におき、耳で聴いた講義内容を、理解しながらノートに定着させる技術を身につけるよう指導している。  2006年度~2007年度には、全学部の学生を対象としたテーマスタディ科目「サッカーと地域社会」をコーディネートした。

作成した教科書、教材、参考書

  •  初年度教育の「基礎社会学」「社会学総論」においては、社会学部の専任教員が執筆した『基礎社会学』を教科書として活用している。このテキストは、受講生とのコミュニケーションをふまえて定期的に改訂し、現在は新訂第2版となった。また、日本のスタンダードなテキストとして中国語(繁体字)に翻訳出版された。  専門科目「都市社会学」「大衆文化論」については、1回の授業ごとに1枚の配付資料を作成し、教材としている。  ゼミについては、指導内容についての情報をゼミのホームページ(認証が必要なプライベートページ)に掲載している。また、受講生は、卒業生の論文や先輩の作成したレジュメなども閲覧できるようになっている。

教育方法・教育実践に関する発表、講演等

  • オープンキャンパスや出張講義などをつうじて高校生に対する学部教育の実情説明を担当しているほか、関連する報告を公表している。具体的な成果は以下のとおり。 2006.3.15.「教科書との出会い~『基礎社会学〔新訂第1版〕』の刊行に寄せて~」関西大学社会学部ホームページ「ゼミ・講義・研究紹介」第24回(ウエブ掲載). 2006.3.30.『基礎社会学〔新訂第1版〕』世界思想社,社会学専攻専任教員の共著. 2006.12.20.「授業改善は機械化ではない~停電に負けない授業~」『関西大学FDフォーラム』(関西大学全学共通教育推進機構 FD部門委員会・授業評価部門委員会編)vol.12. 2007.7.13.「テーマスタディ「サッカーと地域社会」での学び」『関西大学通信』(関西大学広報委員会). 2008.3.「社会学の導入教育における授業連携に関する予備的調査研究」(杉野昭博・大和礼子・間淵領吾との共著)『関西大学社会学部紀要』39(3). 2010.2.5.「観察法 まず「日常」を記録しよう」工藤保則・寺岡伸悟・宮垣元編『質的調査の方法』法律文化社. 2010.4.20.『基礎社会学〔新訂第2版〕』世界思想社,社会学専攻専任教員の共著. また、大学での教育・研究の内容については、広報課を通じ、新聞雑誌・テレビなどの取材に数多く応じている。一例として、『読売新聞』2011年7月10日朝刊掲載の「楽しい学問 都市社会学 監視カメラ/のぞく世の中」などをあげることができる。

その他教育活動上特記すべき事項

  •  街歩きについては、15周年を記念し、2010年秋にイベントを開催した(ゼミ生・ゼミOBの参加72名)。また、2006年以降、大阪市青少年活動リーダースクールの講座を担当し、他大学の学生にも紹介している。  研究成果の一部を社会教育に還元する面では、「大阪検定」のテキスト作成ほかへの協力を行なっている。 2009.4.1.「プロ野球文化のよりどころ-大阪でのルーツから球界再編まで」橋爪紳也監修『大阪の教科書-大阪検定公式テキスト』創元社. 2011.7.8.「郊外の文化と民間鉄道」第5回三大学連携公開講座「鉄道を巡る~大阪の歴史と発展~」(大阪府立大学なかもずキャンパス白鷺ホール)