2024/10/25 更新

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サカグチ ユウスケ
阪口 祐介
SAKAGUCHI,Yusuke
所属
総合情報学部 教授
職名
教授
外部リンク

経歴

  • 関西大学総合情報学部   教授

    2021年4月 - 現在

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  • 桃山学院大学社会学部   准教授

    2014年4月 - 2021年3月

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  • 桃山学院大学社会学部   専任講師

    2011年4月 - 2014年3月

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  • 大阪大学大学院人間科学研究科   助教

    2010年4月 - 2011年3月

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論文

  • 入職コーホート・初職雇用形態・壮年期の地位と収入: 就業構造基本調査を用いた媒介分析

    阪口祐介

    情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要   ( 59 )   25 - 47   2024年7月

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    担当区分:責任著者  

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  • 質問形式による無回答率の差と生活満足度の変化 : 高槻市民郵送調査の累積データの基礎分析

    阪口祐介

    情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要   57   21 - 44   2023年7月

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    担当区分:責任著者   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

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  • 新型コロナウイルス感染症に関する意識の規定構造: 2021年全国郵送調査を用いた属性・政治的態度・価値観の効果の検討

    阪口祐介

    情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要   57   103 - 121   2023年7月

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    担当区分:責任著者   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

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  • 現代日本における性役割意識の長期的変動: 社会的地位の構成変化に注目した媒介分析 査読

    阪口祐介

    社会学評論   74 ( 1 )   2023年

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    担当区分:責任著者   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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  • ジェンダー・学歴と初職非正規雇用リスク : 就業構造基本調査を用いた趨勢分析

    阪口祐介

    桃山学院大学社会学論集   52 ( 1 )   55 - 90   2018年9月

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    担当区分:責任著者   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

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  • 原発への態度と世代・ジェンダー・社会階層: 価値媒介メカニズムの検証

    阪口祐介

    桃山学院大学社会学論集   49 ( 2 )   47 - 68   2016年3月

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    担当区分:責任著者   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

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  • 福島原発事故後における「自主避難」の社会的規定因:福島県中通り地域の母子調査から 査読

    松谷満, 成元哲, 牛島佳代, 阪口祐介

    アジア太平洋レビュー   ( 11 )   68 - 77   2014年9月

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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  • 放射能災害下の子どものウェルビーイングの規程要因:原発事故後の福島県中通り9市町村の親子の生活・健康調査から

    成元哲, 牛島佳代, 阪口祐介, 松谷満

    44 ( 1 )   41 - 47   2014年

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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  • 生活目標のコーホート分析: いかなる時代・世代において日本人の生活目標は変化したのか? 査読

    阪口祐介, 柴田悠

    ソシオロジ   59 ( 1 )   21 - 37   2014年

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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  • 犯罪リスク認知の規定構造の時点問比較分析: 犯罪へのまなざしの過熱期と沈静化期 査読

    阪口 祐介

    犯罪社会学研究   38   153 - 169   2013年

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   出版者・発行元:日本犯罪社会学会  

    本研究の目的は,社会調査データを用いた実証分析によって,2000年代において人々の犯罪に対する反応がどのように変容したのかについて明らかにすることである.はじめに,これまでの社会調査の結果をまとめることで,人々の犯罪へのまなざしが2000年代前半に急速に過熱し,2000年代半ばをピークに沈静化しつつあることを示す.次に,こうした過熱から沈静化という変化のなかで,人々の犯罪リスク認知の規定構造がどのように変容したのかについて問う.JGSSのデータを用いて時点間比較分析を行った結果,2000年代前半の過熱期にみられた高階層効果や男性における配偶者の効果が,2000年代後半の沈静化期では消失しつつあることが明らかになった.欧米の仮説からは説明できない日本独自の規定構造は,2000年代初頭に凶悪犯罪が社会問題化し,人々の犯罪へのまなざしが急速に過熱していくなかで生じた時代特有の現象であったと考えられる.

    DOI: 10.20621/jjscrim.38.0_153

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  • リスクの社会的形成要因にかんする考察 : リスクの普遍化論の検討と分析枠組みの提示

    阪口祐介

    大阪大学大学院人間科学研究科紀要   37   1 - 18   2011年3月

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    担当区分:責任著者   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

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  • 失業リスクの趨勢分析:非正規雇用拡大の影響と規定構造の変化に注目して 査読

    阪口 祐介

    ソシオロジ   55 ( 3 )   3 - 18   2011年

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    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:SHAKAIGAKU KENKYUKAI  

    How did the unemployment risk in the labor market change after the collapse of the bubble economy, while both globalization and the economic slump progressed? In this paper we answer this question by analyzing the determinants of unemployment risk. Unemployment is defined as an employee's involuntary job-shift for reasons such as bankruptcy, business closure, and dismissal. This paper focuses on two topics: the effect of the expansion of non-standard jobs,and the change of determinants. First, we examine whether the rise of unemployment risk after the collapse of the bubble economy was influenced by the expansion of non-standard jobs. Second, we investigate the changes in the determinants of unemployment risk such as the position in the labor market, education, and occupation. Concretely, this paper verifies three hypotheses: universalization of risk, stratification of risk, and stability of the determinants. We analyze the determinants of unemployment risk by using the data of Social Stratification and Social Mobility (SSM) (2005). The results are the following. First, concerning the rise of unemployment risk after the collapse of the bubble economy, the direct effect of the period was strong, but the mediation effect of the expansion of non-standard jobs was weak. Second, though the unemployment risk increased after the collapse of the bubble economy, there was no change in the tendency that employees in small firms and in non-standard jobs are exposed to unemployment risk.

    DOI: 10.14959/soshioroji.55.3_3

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    その他リンク: https://jlc.jst.go.jp/DN/JLC/20010471966?from=CiNii

  • 長期パネル調査を用いたパーソナリティの安定性についての日米比較分析: コーンとスクーラーの研究との比較 査読

    阪口祐介

    社会と調査   ( 4 )   67 - 79   2010年3月

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    担当区分:責任著者   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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  • 環境保護の支持と環境リスク認知の国際比較分析: 二つの環境への関心の異なる規定構造 査読

    阪口祐介

    53 ( 3 )   109 - 124   2009年

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    担当区分:責任著者   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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  • 仕事の複雑性スコアの構成 査読

    長松 奈美江, 阪口 祐介, 太郎丸 博

    理論と方法   24 ( 1 )   77 - 93   2009年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:数理社会学会  

    職業は、私たちの社会生活に大きな影響を及ぼす要因の一つである。これまで日本では、職業指標として職業威信スコアやSSM職業8分類が用いられてきた。しかし、職務内容を反映した職業指標はあまり利用されてこなかった。本稿では、仕事の複雑性に注目し、そのスコアを構成した。<BR> Dictionary of Occupational Titles(DOT)第4版と、「情報化社会に関する全国調査(JIS調査)」のデータを用いて、合併コード、混合コード、DOTコードという三つの方法によりスコアを構成した。さらに、構成されたスコアを用いて、仕事の複雑性が、職業と関連が深い意識やライフチャンス変数に効果をもっているかを検討した。重回帰分析の結果、複雑性スコアは、個人収入や階層帰属意識、職業による不公平感に対して、職業威信スコアに還元できない効果をもっていることがわかった。この分析結果は、仕事の複雑性スコアの妥当性と有効性を示していると考えられる。

    DOI: 10.11218/ojjams.24.77

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  • 犯罪リスク知覚の規定構造: 国際比較からみる日本の特殊性 査読

    阪口祐介

    社会学評論   59 ( 3 )   462 - 477   2008年

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    担当区分:責任著者   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.4057/jsr.59.462

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  • メディア接触と犯罪不安 : 「全国ニュース」と「重要な他者への犯罪不安」の結びつき

    阪口祐介

    29 ( 2 )   61 - 74   2008年

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    担当区分:責任著者   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)  

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書籍等出版物

  • 丸山里美・太郎丸博編『労働・貧困 (岩波講座 社会学 第6巻)』

    阪口祐介( 担当: 分担執筆 範囲: 失業リスクの趨勢分析: 非正規雇用拡大の影響と規定構造の変化に注目して)

    岩波書店  2024年10月  ( ISBN:4000114468

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    総ページ数:304   担当ページ:97-116  

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  • リスク意識の計量社会学: 犯罪・失業・原発・感染症への恐れを生み出すもの

    阪口 祐介( 担当: 単著)

    勁草書房  2024年9月  ( ISBN:4326603739

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    総ページ数:240  

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  • 友枝敏雄・浜日出夫・山田真茂留編『社会学の力〔改訂版〕: 最重要概念・命題集』

    阪口祐介( 担当: 分担執筆 範囲: リスク社会)

    有斐閣  2023年1月  ( ISBN:4641174814

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    総ページ数:323   記述言語:日本語  

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  • 中村高康・三輪哲・石田浩編『少子高齢社会の階層構造1 人生初期の階層構造』

    阪口祐介( 担当: 分担執筆 範囲: なぜ高卒女性で初職非正規雇用リスクは高まったのか)

    東京大学出版会  2021年7月  ( ISBN:4130551418

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    総ページ数:272   記述言語:日本語  

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  • 田辺俊介編『日本人は右傾化したのか: データ分析で実像を読み解く』

    阪口祐介( 担当: 分担執筆 範囲: 第9章 脱原発――誰がなぜ原発に反対するのか)

    勁草書房  2019年9月  ( ISBN:4326351799

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    総ページ数:344   記述言語:日本語  

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  • 友枝敏雄・山田真茂留・平野孝典編『社会学で描く現代社会のスケッチ』

    阪口祐介( 担当: 分担執筆 範囲: 第17章 「格差と不平等」にどう向き合うか?)

    みらい  2019年8月  ( ISBN:4860154851

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    総ページ数:224   記述言語:日本語  

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  • 太郎丸博編『後期近代と価値意識の変容: 日本人の意識 1973-2008』

    阪口祐介・柴田悠( 担当: 分担執筆 範囲: いかなる時代・世代において日本人の生活目標は変化したのか?)

    東京大学出版会  2016年9月  ( ISBN:4130501895

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    総ページ数:240   記述言語:日本語  

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  • 藤村正之・浅野智彦・羽渕一代編『現代若者の幸福―不安感社会を生きる』

    阪口祐介( 担当: 分担執筆 範囲: 7章 若者におけるメディアと生活の相互関係の変容: 2002年と2012年の時点間比較)

    恒星社厚生閣  2016年3月  ( ISBN:4769915772

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    総ページ数:224   記述言語:日本語  

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  • Hiroshi Tarohmaru ed., Labor Markets, Gender and Social Stratification in East Asia: A Global Perspective (The Intimate and the Public in Asian and Global Perspectives, 7)

    Yusuke, Sakaguchi( 担当: 分担執筆 範囲: Gender Difference in Unemployment Risk in the Face of Globalization: Effects of Institutional Factors in the Case of Japan and Taiwan)

    Brill Academic Pub  2015年12月  ( ISBN:9004256105

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    総ページ数:242   記述言語:英語  

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  • 友枝敏雄編『リスク社会を生きる若者たち―高校生の意識調査から―』

    阪口祐介・樋口耕一( 担当: 分担執筆 範囲: 第9章 震災後の高校生を脱原発へと向かわせるもの―自由回答データの計量テキスト分析から)

    大阪大学出版会  2015年4月  ( ISBN:4872595009, 9784872595000

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    総ページ数:250   記述言語:日本語  

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  • 成元哲編『終わらない被災の時間: 原発事故が福島県中通りの親子に与える影響』

    阪口祐介( 担当: 分担執筆)

    石風社  2015年3月  ( ISBN:4883442500

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    総ページ数:277   記述言語:日本語  

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  • 田辺俊介編『民主主義の「危機」: 国際比較調査からみる市民意識』

    阪口祐介( 担当: 分担執筆 範囲: 第七章 自由か安全か?: テロの脅威のなかでどのような国が自由規制を支持するのか)

    勁草書房  2014年12月  ( ISBN:4326653906

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    総ページ数:304   記述言語:日本語  

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  • 太郎丸博編『東アジアの労働市場と社会階層 (変容する親密圏/公共圏 7)』

    阪口祐介( 担当: 分担執筆 範囲: 第2章 グローバル化のなかでの失業リスクの変容とジェンダー差: 日本と台湾の比較からみる制度要因の影響)

    京都大学学術出版会  2014年5月  ( ISBN:4876983798

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    総ページ数:240   記述言語:日本語  

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  • 吉川徹編『長期追跡調査でみる日本人の意識変容: 高度経済成長世代の仕事・家族・エイジング』

    阪口祐介( 担当: 分担執筆 範囲: 第2章 中高年期における意識の安定性に関する日米比較)

    ミネルヴァ書房  2012年1月  ( ISBN:4623061159

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    総ページ数:229   記述言語:日本語  

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 移民急増社会におけるナショナリズムの変容要因の解明:時点間と国際比較による実証

    研究課題/領域番号:22H00074  2022年4月 - 2027年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(A)

    田辺 俊介, 中井 遼, 松谷 満, 阪口 祐介, 永吉 希久子, 濱田 国佑

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    配分額:23530000円 ( 直接経費:18100000円 、 間接経費:5430000円 )

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  • 福島における分断修復学の創成:多様な選択を可能にする社会を求めて

    研究課題/領域番号:19H00614  2019年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(A)

    成 元哲, 三上 直之, 牛島 佳代, 松谷 満, 高木 竜輔, 松井 克浩, 阪口 祐介, 除本 理史, 長澤 壮平, 藤川 賢

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    配分額:45370000円 ( 直接経費:34900000円 、 間接経費:10470000円 )

    本研究は、福島原発事故後の家族、地域、全体社会における分断構造を明らかにし、それを修復するアプローチを分断修復学として創成しようとするものである。大きく次の二つの取り組みをすすめた。第1に、これまで9回実施した社会疫学調査をふり返る作業を行った。第2に、「親子をつなぐサポートブック」と「ふり返り手帳」のエピソード分析を行い、ワークショップ「語り合いの場ふくしま」を進めるための準備をした。「親子をつなぐサポートブック」と「ふり返り手帳」の内容から、原発事故前から事故後の現在までの生活・健康・心境の変化に関する時系列的な類型化と、その記録をデータベース化した。ただ、コロナ禍により、現地ならびにオンラインでの「語り合いの場ふくしま」は遂行できず、研究計画の変更を余儀なくされた。

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  • 家族と労働市場における階級・ジェンダー・エスニシティの相互作用と不平等の比較研究

    研究課題/領域番号:18H00931  2018年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    竹ノ下 弘久, 長松 奈美江, 阪口 祐介, 石田 賢示, 佐藤 嘉倫, 森山 智彦

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    配分額:16640000円 ( 直接経費:12800000円 、 間接経費:3840000円 )

    本研究は、階級・ジェンダー・エスニシティという3つの重要な不平等形成メカニズムに注目し、それらが日本の家族と労働市場の社会的場面において相互にどう関係し、そこからどのような不平等が生じるのかを理論的、実証的に明らかにしてきた。本研究プロジェクトの研究成果を報告書としてまとめ刊行した。第一部では、教育・労働市場をめぐる不平等について検討し、所得格差の要因分解など、日本での周辺的地位にある人々の状況について考察した。移民をめぐる不平等については、移民の子どもの教育機会の不平等、大人世代における失業、賃金について検討した。また移民統合とウェルビーイングとの関係に注目するなど、多角的視点から考察した。

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  • ナショナリズムの可変性と不変性-継続的全国調査に基づく実証研究

    研究課題/領域番号:16H03702  2016年4月 - 2021年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    田辺 俊介, 松谷 満, 阪口 祐介, 永吉 希久子, 濱田 国佑

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    配分額:16380000円 ( 直接経費:12600000円 、 間接経費:3780000円 )

    2009年・13年・17年と4年毎の3時点の調査データを用いた分析の結果、民主党政権下の2009年と自民・安倍政権下の13・17年では、ナショナリズムの類型や構造などが一定程度異なることが示された。具体的には、尖閣・竹島問題がクローズアップされる以前の2009年に比べ、中国や韓国に対抗的な安倍政権下では「日本を愛するべき」と主張するような愛国主義が反中・反韓意識と強く結びつくようになり、その傾向が13年と17年に共通して維持されていた。またナショナリズムの類型としても、13年以降は反中・反韓を特徴とするような形態が出現するなど、地政学的コンフリクトとナショナリズムの関連が明確化されてきた。

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  • パネル/時系列データによる周辺的労働の変容に関する研究

    研究課題/領域番号:16H03691  2016年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    太郎丸 博, 村上 あかね, 阪口 祐介, 藤原 翔, 吉田 崇, 吉岡 洋介, 山本 耕平

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    配分額:16770000円 ( 直接経費:12900000円 、 間接経費:3870000円 )

    パネル調査で3~4か月ごとに就業状況と意識の変化を調べた。その結果、3~4か月ごとに変化を見ると、1年ごとに変化を見た場合よりも顕著に失職の回数が多く検出された。収入も1年のあいだに少なからず変動しており、短期的な変動を調べることで雇用の不安定性についてより正確な推定ができることが分かった。また、雇用の状況についても細かく調べたが、仕事が変わっていなくても仕事の忙しさ、失職の見込み、仕事の自律性といった状況は3~4か月のあいだにも変化しており、そのことが人々の雇用満足度や将来への希望にも影響を及ぼしていることが分かった。

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  • 原発事故後の親子の生活・健康変化の実態解明と社会的亀裂修復に向けた介入研究

    研究課題/領域番号:15H01971  2015年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(A)

    成 元哲, 牛島 佳代, 松谷 満, 阪口 祐介, 西崎 伸子, 永幡 幸司, 三上 直之, 守山 正樹, 荒川 雅志, 石原 明子

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    配分額:45630000円 ( 直接経費:35100000円 、 間接経費:10530000円 )

    本研究の目的は、原発事故が福島県中通りに居住する親子の生活と健康にどのような影響を与えているのかを明らかにし、必要な支援策を検討することにある。全般的には、原発事故後、急激な生活変化を経験した後、ゆるやかな回復傾向にあり、その生活変化に適応できない母親は精神健康度が低下し、それが子どもの問題行動につながっていることを定点観測的な調査票調査と聞取り調査を通じて明らかにした。補償の不公平感、情報不安、経済的負担感を軽減し、保養・避難を選択できる環境にすることによって、将来の健康不安と福島での子育て不安を軽減することが親子への支援策として必要である。

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  • アジア諸社会における人口変動と移動レジームの比較分析

    研究課題/領域番号:15H03405  2015年4月 - 2018年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    佐藤 嘉倫, 森山 智彦, 竹ノ下 弘久, 今井 順, 阪口 祐介, 永吉 希久子, 太郎丸 博, 林 雄亮, 藤原 翔, 有田 伸, Brinton Mary C., 平尾 一朗, 石田 浩, Park Hyunjoon, Shin Kwang-Yeong, 多喜 弘文, 吉岡 洋介

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    配分額:12870000円 ( 直接経費:9900000円 、 間接経費:2970000円 )

    現代の日本社会では、移動レジーム(人のライフコースを組織化する制度的配置)に影響を及ぼす大きな社会変動が4つ進行している。グローバリゼーション、新自由主義の台頭、サービス産業化、少子高齢化がそれである。本研究プロジェクトでは、これらの変動、とりわけ少子高齢化に焦点を当て、現代アジア社会における移動レジームの変容が社会階層と雇用・生活リスクに及ぼす影響を分析した。その結果、少子高齢化が移動レジームに及ぼす影響は階層によって異なり、それゆえ雇用・生活へのリスクの変容も階層ごとに詳細に検討する必要があることが明らかになった。

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  • 原発・失業・犯罪リスク不安の社会的形成要因と社会的帰結にかんする実証研究

    研究課題/領域番号:26780295  2014年4月 - 2017年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(B)

    阪口 祐介

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    配分額:1950000円 ( 直接経費:1500000円 、 間接経費:450000円 )

    本研究は、社会調査データ分析によって、原発・失業・犯罪という3つのリスクに対する不安の社会的形成要因とその社会的帰結を実証的に明らかにした。原発リスク不安については、ジェンダー・世代・社会階層による属性差がみられ、それは平等主義といった価値を媒介して、リスク不安に影響を与えていた。失業リスク不安については、国際比較分析の結果、積極的労働市場政策といった制度要因が不安の水準と階層性を低めることを明らかにした。犯罪リスク不安も含めて、3つのリスク不安を比較分析すると、社会階層、ジェンダー、世代、国によってリスク不安は異なり、リスク不安は普遍化しているわけではないことが明らかになった。

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  • リスク社会における若者の意識と将来社会の構想-第3回高校生調査の実施-

    研究課題/領域番号:25285149  2013年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    友枝 敏雄, 樋口 耕一, 山田 真茂留, 阪口 祐介, 藤原 翔, 木村 好美

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    配分額:11830000円 ( 直接経費:9100000円 、 間接経費:2730000円 )

    2001年以来6年ごとに実施してきた高校生調査(質問紙調査)の第3回調査を2013年に実施した。第3回調査は、福岡県(7校)、大阪府(9校)、東京都(10校)で実施し6092名分のデータを収集した。第3回高校生調査の特色は、第1に、福岡、大阪のみならず東京で実施することによって、より日本社会の縮図となるようなデータの収集に努めたこと、第2に、東日本大震災をふまえて、科学技術と社会のあり方に関する高校生の意識を分析したことにある。
    データ分析の結果、(1)規範への同調傾向の強まり、(2)政治的態度における保守化の進行、(3)理系クラスで原発支持者が多いことという興味深い知見が得られた。

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  • 価値意識と階層構造の変容にかんする比較社会学的研究

    研究課題/領域番号:25285148  2013年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    太郎丸 博, 永吉 希久子, 柴田 悠, 田靡 裕祐, 真鍋 一史, 大和 礼子, 阪口 祐介

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    配分額:10270000円 ( 直接経費:7900000円 、 間接経費:2370000円 )

    1973-2008年の日本の価値意識の変化を、諸外国と比較しながら記述し、その変化の原因を明らかにした。第一に、価値意識の変化の方向性については、少なくとも日本に関しては、いわゆるポストモダン化(価値観の多様化、階級と価値観の関連の減少、近代的価値観の後退)は生じておらず、むしろ近代の深化(私生活志向や自己表出重視の強まり)が生じていた。第二に、このような価値観の変化を、年齢、時代、コーホートの効果に分解して説明した。総じて、通説で言われているほどにはコーホートの効果は大きくなく、大きな価値観の変動が起きる場合にはすべてのコーホートで価値観が変化していることが分かった。

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  • 原発災害における母親のリスク対処行動の規定要因の探索と支援策についての研究

    研究課題/領域番号:24330165  2012年4月 - 2015年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    成 元哲, 牛島 佳代, 松谷 満, 阪口 祐介, 永幡 幸司, 守山 正樹, 高木 竜輔, 田中 美加

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    配分額:17290000円 ( 直接経費:13300000円 、 間接経費:3990000円 )

    本研究の目的は、原発事故が福島県中通りに居住する親子の生活と健康にどのような影響を与えているのかを明らかにし、必要な支援策を検討することにある。そのために、参与観察、聞き取り調査、調査票調査を通じで、原発事故後、中通り9市町村に暮らす親子は急激な生活変化を経験しており、それに適応できない母親は精神健康の低下を経験しており、それが子どもの問題行動につながっていることを明らかにした。親子への支援策は、経済的負担感と補償をめぐる不公平感を軽減し、放射能への対処をめぐる認識のずれを軽減する。また、保養・避難を選択できる環境にし、福島での子育て不安、健康不安を軽減することが必要である。

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  • 移動レジームの動態に着目した社会階層と雇用・生活リスクの融合的研究

    研究課題/領域番号:24330146  2012年4月 - 2015年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    佐藤 嘉倫, 竹ノ下 弘久, 今井 順, 阪口 祐介, 森山 智彦, 太郎丸 博, 永吉 希久子, 林 雄亮, 藤原 翔, 石田 浩, 有田 伸, 平尾 一朗, 多喜 弘文, 吉岡 洋介, 石田 浩

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    配分額:12480000円 ( 直接経費:9600000円 、 間接経費:2880000円 )

    「グローバルな変動→移動レジーム(人のライフコースに沿った社会移動イベント-就職、転職、労働市場からの退出/再参入、引退等-を組織化する制度的配置)の変容→社会階層と雇用・生活リスク分布の変動」という一連のメカニズムに着目して、正規雇用者と非正規雇用者の格差が歴史的な背景を有していること、パート労働法・労働者派遣法の改正が既存の不平等を法制化する役割を果たしたこと、人々の教育選択や職業選択に社会制度が多元的な影響を及ぼしていることなどが明らかになった。

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  • 流動化社会における都市青年文化の経時的実証研究-世代間/世代内比較分析を通じて-

    研究課題/領域番号:23243065  2011年4月 - 2014年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(A)

    藤村 正之, 羽渕 一代, 岩田 考, 浅野 智彦, 辻 泉, 辻 大介, 木島 由晶, 小川 博司, 南田 勝也, 西村 美東士, 土井 隆義, 加藤 篤志, 苫米地 伸, 永井 純一, 溝尻 真也, 久保田 裕之, 阪口 祐介, 牧野 智和

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    配分額:34970000円 ( 直接経費:26900000円 、 間接経費:8070000円 )

    本研究では都市を生きる10代後半、20代の若者たちの行動と意識の実態把握ならびに30代・40代との比較を目的に、1992年・2002年につづく3回目の調査を東京都杉並区、神戸市灘区・東灘区で実施した。①若者たちの現状把握、②過去3回の調査による若者たちの変化の把握、③若者世代と中年世代の比較、④同一世代の加齢による変化の観点から分析をおこなった。現在の若者たちが安定志向の堅実な意識をもつことが相対的にうかびあがり、90年代、00年代の若者たちの特徴とされたことが、ある世代が時代からの影響を受けた事象として理解できることなどが明らかとなった。

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教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

  • 専門演習では、全国ランダムサンプリングの全国調査を用いて、社会調査データの分析法を実践的に学ぶ。学生自身が関心のあるテーマについて、先行研究を取集、まとめた上で、仮説を立て、データ分析による検証、プレゼンテーション、質疑応答を行う。その後、各自の問題関心や仮説を踏まえて、質問項目を作成し、共同でウェブ調査を企画・実施する。社会学などの講義科目では、LMS経由で事前にテーマに関連するアンケートとり、それの結果を紹介することで、講義への関心や理解を高める試みを行っている。

作成した教科書、教材、参考書

  • 阪口祐介,2019年,「格差・不平等にどう向き合うか」友枝敏雄・山田真茂留・平野孝典編『社会学で描く現代社会のスケッチ』,みらい社(分担執筆).
    阪口祐介,2017年,「リスク社会」友枝敏雄・浜日出夫・山田真茂留編『社会学の力』,有斐閣(分担執筆).
    阪口祐介,2015年,「調査票調査を深く理解するための基礎知識(3. クロス集計表の分析、4. 因子分析)」大阪大学出版会、友枝敏雄編『リスク社会を生きる若者たち』 (分担執筆).