2024/04/10 更新

写真a

イケジリ ヨウコ
池尻 陽子
IKEJIRI,Yoko
所属
文学部 教授
職名
教授
外部リンク

学位

  • 博士(文学) ( 2010年3月 )

  • 修士(文学) ( 2006年3月 )

研究分野

  • 人文・社会 / アジア史、アフリカ史

学歴

  • 筑波大学   人文社会科学研究科   歴史・人類学

    2004年4月 - 2010年3月

      詳細を見る

    国名: 日本国

    researchmap

  • 筑波大学   第一学群   人文学類

    2000年4月 - 2004年3月

      詳細を見る

    国名: 日本国

    researchmap

経歴

  • 神戸大学   国際人間科学部   非常勤講師

    2022年4月 - 2022年9月

      詳細を見る

  • 関西大学文学部   准教授

    2017年4月 - 2024年3月

      詳細を見る

  • 京都大学   こころの未来研究センター   日本学術振興会 特別研究員RPD

    2016年4月

      詳細を見る

  • 筑波大学 人文・文化学群 人文学類

    2015年10月 - 2016年3月

      詳細を見る

  • 筑波大学   人文・文化学群 人文学類   非常勤講師

    2014年4月 - 2014年9月

      詳細を見る

  • 駒澤大学   文学部   非常勤講師

    2011年4月 - 2012年3月

      詳細を見る

  • 公益財団法人東洋文庫   日本学術振興会 特別研究員PD

    2010年4月 - 2014年10月

      詳細を見る

  • 筑波大学   人文・文化学群 人文学類   非常勤講師

    2010年4月 - 2013年3月

      詳細を見る

  • 中央民族大学   歴史系   訪問学者

    2007年3月 - 2008年1月

      詳細を見る

    国名:中華人民共和国

    researchmap

  • 筑波大学   日本学術振興会 特別研究員DC1

    2006年4月 - 2009年3月

      詳細を見る

▼全件表示

所属学協会

論文

▼全件表示

書籍等出版物

  • 文書・出土・石刻史料が語るユーラシアの歴史と文化

    関西大学東西学術研究所, 森部, 豊, 藤田, 高夫, 澤井, 一彰, 篠原, 啓方, 池尻, 陽子, 吉田, 豊 (言語学), 毛利, 英介( 担当: 分担執筆 範囲: 摂政テモ゠ホトクト晩年のサムイェー僧院修繕事業について)

    遊文舎  2023年3月  ( ISBN:9784910433387

     詳細を見る

    総ページ数:v, 164p   記述言語:日本語  

    CiNii Books

    researchmap

  • 近世の帝国の繁栄とヨーロッパ

    三浦, 徹( 担当: 分担執筆 範囲: 第11章 生まれ変わる聖者たちの光と影:偽物の烙印を押された二人のダライ・ラマ)

    集英社  2022年12月  ( ISBN:9784081571079

     詳細を見る

    総ページ数:769p   記述言語:日本語  

    CiNii Books

    researchmap

  • チベットの歴史と社会

    岩尾, 一史, 池田, 巧( 担当: 分担執筆 範囲: 第4章 ダライ・ラマ政権成立前後のチベットと東方ユーラシア)

    臨川書店  2021年3月  ( ISBN:9784653045618

     詳細を見る

    総ページ数:7, 346p, 図版 [4] p   記述言語:日本語  

    CiNii Books

    researchmap

  • アジアの死と鎮魂・追善

    原田, 正俊( 担当: 分担執筆 範囲: 北京におけるパンチェン・ラマ六世の客死と葬送)

    勉誠出版  2020年3月  ( ISBN:9784585227113

     詳細を見る

    総ページ数:205p   記述言語:日本語  

    CiNii Books

    researchmap

  • 東西学術研究と文化交渉 : 石濱純太郎没後50年記念国際シンポジウム論文集

    吾妻, 重二( 担当: 分担執筆 範囲: 石濱純太郎と関西大学吉田文庫)

    関西大学出版部  2019年11月  ( ISBN:9784873547084

     詳細を見る

    総ページ数:xii, 495p, 図版 [2] p   記述言語:日本語  

    CiNii Books

    researchmap

  • セルニャ:チベット文学と映画制作の現在 vol.6

    星泉、海老原 志穂、岩田 啓介、大川 謙作、三浦 順子( 担当: 分担執筆 範囲: 高僧たちの住まい:クンブム寺のガルワについて)

    東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所  2019年3月 

     詳細を見る

  • チベット・ヒマラヤ文明の歴史的展開

    岩尾一史, 池田巧編( 担当: 分担執筆 範囲: 内秘書院モンゴル文檔案にみる17世紀アムド東部ゲルク派諸寺院と清朝)

    京都大学人文科学研究所  2018年3月 

     詳細を見る

  • 清朝前期のチベット仏教政策

    池尻 陽子( 担当: 単著)

    汲古書院  2013年1月 

     詳細を見る

▼全件表示

講演・口頭発表等

  • チベットの書簡マニュアル(yig bskur rnam bzhag)における敬意記号(che rtags)に関する記述について

    池尻陽子

    2023年度KU-ORCAS 第6回研究例会/ユーラシア歴史文化研究班(第13回東西学術研究所研究例会) 

     詳細を見る

    開催年月日: 2024年2月

    researchmap

  • A Study on the Introduction of the Title of Jasak-Lama to the Tengyeling Monastery in the 18th Century

    第七届北京国際蔵学研討会  2023年8月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2023年8月

    会議種別:口頭発表(一般)  

    researchmap

  • 北京的學問僧院雍和宮及被其引來的人們

    池尻陽子

    内亞與海洋:明清中央檔案、地方文書及域外史料国際研討会  2022年12月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2022年12月

    会議種別:口頭発表(招待・特別)  

    researchmap

  • Trans-regional connections in the formation of the Buddhist status in Hohhot

    Yoko Ikejiri

    第15回国際チベット学会  2019年7月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2019年7月

    会議種別:口頭発表(一般)  

    researchmap

  • 石濵純太郎と関西大学吉田文庫

    池尻陽子

    2018年10月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2018年10月

    会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    researchmap

  • 关于乾隆时期清朝派遣驻京喇嘛到伊犁政策的探讨 招待

    池尻陽子

    首届蔵学交流工作坊  2018年6月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2018年6月

    会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

    researchmap

  • チベット語文書におけるチェター(ཆེ་རྟགས, ཆེ་མགོ)について

    池尻陽子

    京都大学人文科学研究所共同研究班(B)チベットにおけるコミュニケーションツールの研究  2023年6月 

     詳細を見る

    会議種別:口頭発表(一般)  

    researchmap

  • 摂政テモ゠ホトクト晩年のサムイェー僧院修繕と扁額賜与の請願について

    池尻陽子

    2022年度第1回KU-ORCAS研究例会  2022年7月 

     詳細を見る

    会議種別:口頭発表(一般)  

    researchmap

  • 清代宮廷チベット仏教僧の帰属意識

    史学・地理学会大会  2019年12月 

     詳細を見る

  • 清廷におけるチベット仏教儀礼について:帝后喪事を中心に

    池尻陽子

    東アジア宗教儀礼研究班第14回例会  2018年12月 

     詳細を見る

    会議種別:口頭発表(一般)  

    researchmap

  • 2018年夏 青海寺院調査報告

    池尻陽子

    第6回 チベット学情報交換会  2018年11月 

     詳細を見る

  • 清順治年間来朝の闡化王の使節について

    池尻陽子

    第53回社会文化史学会大会  2017年12月 

     詳細を見る

    会議種別:口頭発表(一般)  

    researchmap

  • 清初扎萨克喇嘛制度的形成

    池尻 陽子

    第2届清朝与內亚工作坊:帝国与族群  2016年8月 

     詳細を見る

    開催地:人民大学, 中華人民共和国  

    researchmap

  • Historical Roles of the Monastic Network of the Eastern Part of Amdo in the 17th century

    池尻 陽子

    第14回国際チベット学会  2016年6月 

     詳細を見る

    開催地:ベルゲン大学, ノルウェー  

    researchmap

  • The Relationship between Monasteries in the Pā-jo Area and the Early Qing

    池尻 陽子

    第4回国際若手チベット学者会議  2015年9月 

     詳細を見る

    開催地:ライプツィヒ大学, ドイツ  

    researchmap

  • Jasak Lama in central Tibet

    池尻 陽子

    第3回国際若手チベット学者会議  2012年9月 

     詳細を見る

    開催地:神戸市外国語大学  

    researchmap

  • The Foundation of the Yong-he-gong Monastery and Qing's Policy on Tibetan Buddhism

    池尻 陽子

    第12回国際チベット学会  2010年8月 

     詳細を見る

    開催地:ブリティッシュコロンビア大学, カナダ  

    researchmap

  • 于入関前後的清朝対西蔵仏教政策

    池尻 陽子

    満学与北京文化国際学術検討会  2004年8月 

     詳細を見る

    開催地:北京市,中華人民共和国  

    researchmap

▼全件表示

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 東北アジアの歴史展開に青海チベット仏教寺院ネットワークが果たした役割に関する研究

    研究課題/領域番号:18K12531  2018年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究

    池尻 陽子

      詳細を見る

    配分額:2990000円 ( 直接経費:2300000円 、 間接経費:690000円 )

    2021年度は本来最終年度にあたるが、コロナウィルス感染症による活動制限を余儀なくされ、予定していた調査がこの2年停滞したうえ、成果報告を行う予定であった国際学会が延期されるなど、十分な研究活動と成果報告を行うことができなかった。特に、研究対象地域での史・資料収集と景観調査が本年度も実施できなかったことは非常に大きな痛手であった。
    そうした中、本研究課題に関係する貴重な一次史料の影印本シリーズが中国で刊行され、日本でも入手可能となったことは僥倖であった。中でも、『清代西蔵地方档案文献選編』(全8巻、中国蔵学出版社、2017)には従来外国人研究者がアクセスすることが困難だった西蔵自治区档案館所蔵のチベット語文書が多数収録されている。本史料集は収録文書の選定に偏りが否めないことや、ボン大学が公開しているDigital Tibetan Archives Bonn (DTAB)に含まれる文書との重複もあり、注意が必要ではあるが、新出史料も多く本研究課題に資する文書が複数含まれている。また、『西蔵自治区档案館館蔵蒙満文档案精選』(四川民族出版社、2018)には、同じく西蔵自治区档案館に所蔵されているモンゴル語・満洲語の文書が整理され収録されている。中国での刊行から2年以上を経てようやく日本でも入手が可能となった。
    2021年度はそれらの史料集に採録されている新出チベット語史料の解析を行なった。その一部成果として、ジェドゥン・ホトクトが乾隆帝から授与された「慧通禅師」の称号に関する研究報告を行った。

    researchmap

  • 北東アジアにおける青海チベット仏教寺院ネットワークの歴史的役割の研究

    研究課題/領域番号:16J40151  2016年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

    池尻 陽子

      詳細を見る

    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    【研究内容】古来チベットと中国の境界であった青海地方は、ゲルク派の開祖ツォンカパを輩出するなど、チベット仏教の一大拠点として重要な役割を果たしてきた。清代においては、18世紀初頭にグンルン寺の高僧チャンキャ=ホトクトが清朝の大国師に任じられ、以後清一代を通じて青海地方出身の高僧たちが清朝のチベット仏教政策顧問として重用されたことが知られている。チャンキャら青海の高僧がかように重視された背景について、従来は専ら17世紀末以降の内陸アジア情勢やチャンキャ自身の資質などによって説明され、前時代からの連続性は等閑視されてきた。かかる状況に鑑み、清朝最初期の青海東部チベット仏教寺院の動向に着目し、清初からの通時的観点から清朝による青海重視政策の起源を再検討した。
    【方法】本年度は、特に清朝最初期の外交文書である『内秘書院モンゴル文档案』中の青海寺院関連文書を精査し、青海の寺院勢力がいつ、どのように清朝と関係を築いていたのか、後代にいかなる影響を及ぼしているかを検討した。また、青海内部の寺院ネットワークに関しては、17~18世紀に成立したチベット語史料を主に用いて検討を行った。さらに、上記文献解析によって得られた知見をもとに中国青海省および甘粛省において現地調査を行い、現地の地理感覚・景観などを把握した。
    【研究成果】検討の結果、青海東部タンリン寺を中心とするグループがいち早く清朝との関係構築を模索していたことが分かった。さらに、これらの寺院が相互に座主を輩出し合い、また中央チベットの大僧院に留学する際に同じ寄宿舎に所属して師弟関係を結ぶなど、相互に密接な関係を持つネットワークを形成していたことが明らかになった。後に清朝の大国師となるチャンキャもこのネットワークに所属しており、清初におけるこれら青海東部寺院勢力の動向が清朝の青海重視政策の重要な基礎となっていたことが判明した。

    researchmap

  • チベット仏教僧の思想とネットワークが清代内陸アジア史に与えた影響に関する研究

    研究課題/領域番号:10J06982  2010年4月 - 2015年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

    池尻 陽子

      詳細を見る

    配分額:3005518円 ( 直接経費:2861320円 、 間接経費:144198円 )

    本年度は、出産育児による採用中断後の四ヶ月のみの活動であったが、これまで取り組んできた17世紀中葉のアムド地方(東北チベット、現中国青海省周辺)のチベット仏教寺院について追加調査を行った。
    14世紀に創建されたドツァン寺は、明朝帝室との関係が深く、明皇帝から「大国師」の称号を授与されていたことが知られている。清朝史料をみると、ドツァン寺はさらに清朝の時代になっても大国師号を認められており、1653年に順治帝から大国師の印と誥命が贈られ、1697年に子孫がこれを継承していた。翌1698年には、北京のジャサクイ=ダ=ラマであったパージョ寺のメルゲン=チュージェが大国師を授与されている。ドツァン寺やパージョ寺などアムド東部エリアの諸寺院は、互いに座主や学堂長となる人材を出し合うなど、人的繋がりが密接であった。清朝はパージョ寺のメルゲン=チュージェへの封号に際して、同じアムド東部のドツァン寺と明朝の関係を意識したものと考えられる。この調査結果により、歴代チャンキャへと繋がる清代の大国師号の淵源が、明代アムド東部寺院所有の称号にあった可能性が浮上した。
    また、現地調査によって、アムド屈指の名刹クンブム僧院において、パージョ寺創建者の化身とされる歴代転生僧がガルワと呼ばれる私僧坊を所有していたことがわかった。このガルワはクンブム僧院内に現存する。アムド東端の小寺にすぎなかったパージョ寺がクンブム僧院に転生僧の私僧坊を営むまでになったのは、清朝帝室との密接な関係がパージョ寺のアムドにおける位置づけに影響を与えた結果であると推察される。
    以上、アムド東部のローカルな事情と清朝初期の施策は、相互に影響を及ぼし合っていたと考えられる。先行研究ではアムド東部地域の重要性が十分に考慮されておらず、今後これらの成果を反映した清朝のチベット政策史及びアムド地域史像を構築する必要がある。

    researchmap

  • 清朝のチベット仏教政策史研究-清朝領内におけるチベット仏教管理制度の成立

    研究課題/領域番号:06J03933  2006年 - 2008年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  特別研究員奨励費

    栗本 陽子

      詳細を見る

    配分額:2800000円 ( 直接経費:2800000円 )

    雍正2年(1724)に来朝したチャンキャ三世は,主に乾隆年間に清朝のチベット仏教政策を牽引し乾隆帝の最も信頼するチベット仏教政策顧問として大きな足跡を残した人物として有名である。その来朝の経緯を明らかにするとともに,彼が招請され,前世の地位を継承したことが後の清朝のチベット仏教管理制度である扎薩克喇嘛制度にもたらした変化を以下のように具体的に明らかにした。
    (1)チャンキャ二世の時代から清朝はチャンキャを重用していたが,康煕年間にはチャンキャと同じアムドのグンルン寺系の転生僧に対する重視が始まったに過ぎず,チャンキャの地位は定まっていなかった。雍正年間にチャンキャ自身の転生者が来朝してその地位を継承したことで,初めて後代に受け継がれる慣例ができた。(2)チャンキャ三世招請が決定されたのは清朝による青海平定の最中で,雍正2年正月のグンルン寺との交戦後であった。当初の予定になかった幼いチャンキャ三世の招請によって,清朝とアムドの寺院勢力の間の紐帯となりうるチャンキャ三世の存在感が高まり,その後双方によってチャンキャと清廷の因縁が随所で強調され,利用されていった。(3)雍正12年にチャンキャ三世が大国師を継承するにあたり,清朝とアムド寺院勢力双方の思惑により,チャンキャ縁の複数の転生僧が禅師としてその脇を固めることとなった。これにより,札薩克喇嘛制度がチャンキャ体制ともいうべき形へと整えられていく。チャンキャ三世が前世の地位を継承したことで,このチャンキャ体制も転生相続制度によって代々継承されていくシステムができていった。雍正年間のこれらの決定は,その後のチャンキャの地位を安定的且つ絶対的なものとし,またそれまで方向が定まっていなかった清初からの扎薩克喇嘛制度そのものを大きく転換させるなど,後世に大きな影響を及ぼすものであった。

    researchmap