2025/09/17 更新

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キシ ケイイチ
岸 慶一
KISHI,Keiichi
所属
経済学部 准教授
職名
准教授
外部リンク

学位

  • 博士(経済学) ( 大阪大学 )

研究キーワード

  • 経済成長

研究分野

  • 人文・社会 / 理論経済学

経歴

  • 関西大学   経済学部   准教授

    2021年4月 - 現在

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  • 関西大学   経済学部   助教

    2017年4月 - 2021年3月

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所属学協会

論文

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受賞

  • 育志賞(第7回)

    2017年3月   日本学術振興会  

    岸 慶一

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本経済が成長するための条件:欧米先進国と何が異なるのか

    研究課題/領域番号:24KK0031  2024年9月 - 2030年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  国際共同研究加速基金(海外連携研究)

    堀井 亮, 堀 健夫, 岸 慶一

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    配分額:20800000円 ( 直接経費:16000000円 、 間接経費:4800000円 )

    researchmap

  • 内生的な企業の異質性を考慮した特許政策および貿易政策の理論的分析

    研究課題/領域番号:19K13660  2019年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究

    岸 慶一

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    配分額:3120000円 ( 直接経費:2400000円 、 間接経費:720000円 )

    企業の売上高(または生産性)のダイナミクス(挙動)が企業の参入・退出に与える影響について分析を進めた。加えて、どのような売上高のダイナミクスであれば、経済に対する貿易自由化の効果が強く表れるのか分析を進めた。
    これらの分析の際にカギとなるのは企業の参入に対する理解である。仮に企業の参入が促進されれば、その産業内で競争が促進され低生産性企業は退出に追い込まれる。低生産性企業の退出は財・サービスの平均的な質を向上させ、GDP(国内総生産)水準を高める。加えて、高い参入率は経済成長率を高める効果もある。したがって、どのような売上高ダイナミクスの下であれば企業の参入率が高くなるのか、また、どのような売上高ダイナミクスのときに貿易自由化が参入率を大きく引き上げるのかを理解しなければならない。
    しかし、これらを理解するために必要な経済モデルは一般的に複雑であり、直観的な理解が困難である。そこで本研究では、局所時間(local time)という数学概念を経済モデルに応用することで、モデルの方程式をシンプルな形に書き換え、直観的理解の助けになることを示した。局所時間は、企業が参入してから退出するまでの期間において売上高がある値(例えば1億円近傍)となった時間の合計値(例えば10年間)を特徴づける。新規参入企業の期待する売上高の局所時間(期待される売上高のライフサイクル)が彼らにとって魅力的であれば、参入が促進される。したがって、売上高ダイナミクスと局所時間の関係について理解を深めることが、ひいては売上高ダイナミクスと参入の関係への理解に繋がる。
    今後の研究の展開として、現実の種々のデータから暗示された局所時間の下で、貿易自由化の効果を推定する。さらに、仮想的に現実と異なる局所時間を考えることで、売上高ダイナミクスと参入の関係を明らかにする。

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