前任校（京大）にて、機械システム学コース3回生の演習で「音楽と楽器を科学の立場で理解する」を開講。 講義内容は「音楽の素養の無い講師が数学と物理学を頼りに、和音と不協和音、ピタゴラス音律と平均律、楽器の音色と周波数スペクトル、弦楽器、管楽器、打楽器の発音機構、ホールの音響特性、楽器を模したデジタルサウンドの創生などの題材を紹介します。受講者はパソコンを利用して、計算機上で作成した音楽信号をスピーカで再生することで、音楽を科学的に理解してもらいます」と題して3年間実施。数学、力学、振動工学で学習したフーリエ級数展開、弦の波動方程式、音響管の波動方程式、梁振動の運動方程式などの微分方程式の解法、解の線形和、畳み込み積分、ディジタルフィルタなどの概念を、楽器と音楽を対象に説明することで、学生には好評であった。 同内容を、京大文系理系全新入生向けのポケットゼミでも実施。こちらは一切数式を使わないが、一般教養として、音楽を物理的に紹介して、人気が高かった。

教科書 「振動工学の基礎」の第3章‘1自由度系の振動’第11章‘音響・騒音’を執筆した。出版社は森北出版で、初版は2008年5月。機械工学科向けの機械力学の教科書として執筆し、関西大学でも使用している。

　特になし

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