2024/03/30 更新

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イチハラ ヤスヒサ
市原 靖久
ICHIHARA,Yasuhisa
所属
法学部 教授
職名
教授
外部リンク

学位

  • 法学修士

研究分野

  • 人文・社会 / 基礎法学

学歴

  • 関西大学   法学研究科   公法学(法制史専修)

    1983年

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    国名: 日本国

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  • 関西大学   法学部   法律学科

    - 1978年

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    国名: 日本国

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  • 関西大学   法学部   法律学科

    - 1978年

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所属学協会

論文

  • 法多元主義と「新しい中世」

    市原 靖久

    関西大学法学論集   第70巻第5号1-55頁   2021年1月

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    本論文は、「新しい中世」や「法多元主義」という語の厳密な定義をふまえて、国際関係論における「新しい中世」論と法多元主義論における「新しい中世」論を比較し、後者の特徴を、①普遍的秩序についての沈黙と②ヨーロッパ中心主義という2点において捉えようとするものである。

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  • 寺院教場から校舎・学舎へ、そしてマルチキャンパスへ―校舎・校地の変遷からみた関西大学の130 年―

    市原 靖久

    関西大学なにわ大阪研究センター・2017年度関西大学創立130周年特別研究費(なにわ大阪研究)研究成果報告書『関西大学千里山キャンパスの景観変遷と可視化』 執念   pp. 1-18   2018年3月

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  • 法律家・神学者ウァカリウスのキリスト論──タリアドロス説の検討

    市原 靖久

    晃洋書房・『法理論をめぐる現代的諸問題──法・道徳・文化の重層性──』   241-251ページ   2016年11月

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  • 「権利」の古典的意味と近代的意味——土井本周易抄「私—権利ハ爵ゾ」を手がかりに——

    市原 靖久

    関西大学法学論集   第64巻第3・4号123-157ページ   2014年11月

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    土井本周易抄にみえる「権利」を手がかりに、日本における漢語「権利」の初出用例とその意味、古典的意味における「権利」と近代的意味における「権利」の関係について考察する。

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  • 揺籃、充実、新生――大学史の三つの画期

    市原靖久

    大学時報   344号104-111頁   2012年5月

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  • 法観念のトリアーデとディアーデ―「正」「法」「権利」の観念連合―

    市原靖久

    『アジアの法文化の諸相 第2巻』(関西大学法学研究所 研究叢書 第44冊)   21ー46頁   2011年9月

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  • 人権の道徳的基礎づけと文化的資源の利用――批判的多文化主義に依拠して――

    市原靖久

    『アジアの法文化の諸相』(関西大学法学研究所 研究叢書第40冊)   41~72頁   2009年10月

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  • 西洋的法観念の形成― imago Dei から homo juridicus へ― 査読

    市原 靖久

    『関西大学法学論集』   第56巻第2=3号59-88頁   2006年11月

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  • 現代中国における宗教政策と少数民族政策――国民統合の手段としての「宗教信仰の自由」―― 査読

    市原 靖久

    『アジアのマイノリティと法』(関西大学法学研究所)   111-139頁   2006年3月

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  • 国家と法――国民国家と近代法―― 査読

    市原 靖久

    『改訂版 入門法学―現代社会に生きる法―』(晃洋書房)   10-23頁   2005年4月

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    国民国家成立の前史にも注意を払いつつ、市民革命と立憲民主主義国家の形成、国民国家と近代法の関係について概観したもの。

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  • 「自然法-実定法」ダイコトミーの成立と「法の世俗化」 査読

    市原 靖久

    有斐閣・法哲学年報2002   21-28頁   21 - 28   2003年10月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:THE JAPAN ASSOCIATION OF LEGAL PHILOSOPHY  

    DOI: 10.11205/jalp1953.2002.21

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  • 「日本人の法観念」論における歴史学的視点の必要性

    市原 靖久

    『法観念の比較文化論(高等研究報告書0320)』(財団法人国際高等研究所)   175-181頁   2003年6月

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    財団法人国際高等研究所 200104-200303

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  • 法観念の比較文化論と宗教―笠原氏の講演に対するコメント―

    市原 靖久

    『法観念の比較文化論(高等研究報告書0320)』(財団法人国際高等研究所)   111-117頁   2003年6月

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    財団法人国際高等研究所 200104-200303

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  • Religion as a Factor in Legal Culture

    ICHIHARA Yasuhisa

    Kansai University Review of Law and Politics,   No.22, pp. 17-32.   2001年3月

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    学部共同研究費

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  • 法文化における宗教的因子―方法論的検討―

    市原 靖久

    漢陽大学校法学研究所(韓国)『法学論叢』   第17輯393-405頁   2000年10月

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    法文化研究における宗教的因子の分析方法について一定の提言をおこなうもの。

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  • 中世の正戦論と「神の平和」

    市原 靖久

    『トピック法思想-羅針盤としての歴史-』(法律文化社)   219-242頁   2000年5月

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  • 大津事件「意見書」に関する諸問題

    市原 靖久

    『児島惟謙の航跡』(関西大学法学研究所)   85-118頁   1996年3月

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  • ヨ-ロッパ中世盛期カノン法思想の一断面-『グラティアヌス教会法令集』における「俗権への引渡し」を素材として- 査読

    市原 靖久

    『法哲学年報1993』   135-144頁   1994年10月

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  • 《brachium saeculare》論・(二)-『グラティアヌス教会法令集』における,「俗権への引渡し」-

    市原 靖久

    『関西大学法学論集』   43巻6号56-78頁   1994年2月

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  • 1923年陪審法の構造的欠陥とその克服-同法施行期および戦後改革期を中心として-

    市原 靖久

    『民衆の司法参加をめぐる諸問題』 (関西大学法学研究所)   59頁-78頁/122頁   1993年12月

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  • アイヌ民族と法

    市原 靖久

    『関西大学人権問題研究室紀要』   26号11-20頁   1993年3月

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  • 《brachium saeculare》論・(一)-キリスト教ロ-マ帝国からグレゴリウス改革までの時代における,「俗権への引き渡し」の起源と展開-

    市原 靖久

    『関西大学法学論集』   42巻5号19-68頁   1992年12月

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  • 《brachium saeculare》論・序説-課題と方法-

    市原 靖久

    『関西大学法学論集』   41巻5=6号303-320頁   1992年2月

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  • 旧陪審法の内容と運用実績-陪審制はなぜ定着しなかったか-

    市原 靖久

    『民衆の司法参加の可能性と限界-弁護士意識調査の分析』(関西大学法学研究所)   59-95頁   1992年1月

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  • カノン法学と実定法概念 査読

    市原 靖久

    『宗教法』(宗教法学会)   9号163頁-177頁   1990年9月

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  • ボアソナードの警察論

    市原 靖久

    『司法省法学校におけるボアソナードの講義に関する研究』(関西大学法学研究所)   175-211j頁   1989年10月

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  • 旧制関西大学に入学した朝鮮人学生-入学前の教育および入学動機を中心にして-

    市原 靖久

    『関西大学人権問題研究室紀要』   13号67-99頁   1986年11月

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  • 司法省法学校におけるボアソナードの講義-井上操筆記『民法講義』『行政法講義第一巻』『フランスにおける検察官に関する会議』ノートについて-

    市原 靖久, 千藤/洋三

    『関西法律学校の創立とその精神』(関西大学法学部)   427-501   1986年11月

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  • フランスの1972年人種差別禁止法について

    市原 靖久

    『世界はいま-諸外国の差別撤廃法と日本-』(解放出版社)   170-197頁   1985年12月

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  • ドイツ宗教改革とルタ-の抵抗権論

    市原 靖久

    『関西大学法学論集』   35巻3=4=5号133-212頁   1985年12月

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  • 叙任権闘争期の抵抗権論

    市原 靖久

    『宗教法』(宗教法学会)   3号128-147頁   1985年3月

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  • アファーマティヴ・アクション-歴史・判例・評価-

    市原 靖久

    『関西大学部落問題研究室紀要』   10号1-60頁   1984年12月

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  • 中世ヨ-ロッパ抵抗権思想におけるゲルマン的要素とキリスト教的要素の交錯-叙任権闘争期の抵抗権論を中心として-

    市原 靖久

    『関西大学法学論集』   32巻3=4=5号165-230頁   1982年12月

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  • 中世教会法における「実定法」概念の登場-クットナ-説の検討を中心として-

    市原 靖久

    『関西大学法学論集』   31巻2=3=4号185-242頁   1981年12月

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書籍等出版物

  • 小林公『ウィリアム・オッカム研究──政治思想と神学思想』(勁草書房、2015年)

    市原 靖久( 担当: 単著)

    法制史研究  2017年3月 

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  • 法理論をめぐる現代的諸問題——法・道徳・文化の重層性——

    市原 靖久, 角田 猛之, 亀本 洋( 担当: 共編者(共編著者))

    晃洋書房  2016年11月 

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  • 将基面貴巳『ヨーロッパ政治思想の誕生』(名古屋大学出版会、2013年)

    市原 靖久( 担当: 単著)

    法制史学会『法制史研究』  2015年3月 

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  • 人類の伝統的価値観と人権

    市原 靖久( 担当: 共著)

    関西大学法学論集  2014年5月 

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  • 『文化としての法:人類学・法学からの誘い』 査読

    市原靖久, 角田猛之, 石田慎一郎, 河村有教, 久保秀雄, 薗巳晴, 馬場淳( 担当: 共著)

    福村出版  2011年5月 

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    ローレンス・ローゼンの表題著書の日本語訳

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  • 小川浩三著「ローマ法学に鍛えられて――中世教会法学のbona fidesについて」 査読

    市原靖久( 担当: 単著)

    創文社  2011年3月 

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  • はじめて学ぶ法哲学・法思想

    市原靖久, 竹下賢, 角田猛之, 桜井徹( 担当: 共著)

    ミネルヴァ書房  2010年4月 

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  • 21 世紀におけるドイツの日本法研究

    ベルツ、モリッツ(市原靖久訳)( 担当: 単著)

    ノモス(関西大学法学研究所)  2009年6月 

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  • 源河達史「グラーティアーヌス教令集C. 15 q.1 c.8のルブリカに関する一考察」 査読

    市原 靖久

    『法制史研究』  2007年3月 

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  • シンポジウム「宗教と法」の概要 査読

    市原 靖久, 角田猛之, 濱真一郎( 担当: 共著)

    『法哲学年報2002』  2003年10月 

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  • 児島惟謙 大津事件手記

    市原 靖久, 山川雄巳, 市川訓敏, 竹下賢( 担当: 共著)

    関西大学出版会  2003年5月 

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  • 19世紀の日本とベルギー――近代化と国際環境――(平成11年度-平成13年度科学研究費補助金(基盤研究(B)(2))[研究代表:市原靖久]研究成果報告書)

    市原 靖久, 朝治敬三, 藪田貫, 芝井敬司, ウィリー・バンドワラ, ディミトリ・ファノーヴァベク, アリアン・ファン・デル・ウェルフ( 担当: 共著)

    2003年3月 

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  • 児島惟謙「民法編纂に関する意見書」1889(明治22)年

    市原 靖久( 担当: 単著)

    『続・児島惟謙の航跡』(関西大学法学研究所)  1998年3月 

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  • 教会法史 査読

    市原 靖久( 担当: 単著)

    『新カトリック大事典』(研究社)  1998年1月 

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  • 宗教改革者マルティン・ルターの法思想――二王国論について――

    ディーセルホルスト、マルテ(市原靖久訳)( 担当: 単著)

    関西大学法学会誌  1995年2月 

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  • 『隣人』─ アイヌ民族と国際先住民年 ─

    市原 靖久( 担当: 単著)

    関西大学新聞  1993年2月 

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  • 「児島惟謙と関西大学展」展観目録解説

    市原 靖久( 担当: 単著)

    『危機としての大津事件』(関西大学法学研究所)  1992年3月 

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  • ボアソナード 査読

    市原 靖久( 担当: 単著)

    『日本近代法120講』(法律文化社)  1992年1月 

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  • ポール・フールニエ『法史の転換期:1060-1140』(邦訳)

    市原 靖久( 担当: 単著)

    『関西大学法学論集』  1990年4月 

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MISC

  • 西欧の法文化に依拠して(2005年度日本法社会学会ミニシンポジウム報告)

    市原 靖久

    2005年5月

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    2005年度日本法社会学会学術大会のプログラムの一環としてのミニシンポジウム⑥「多文化社会と法文化」における報告であり、近代法システムの前提となっているhomo juridicus観がどのように成立するかを考察したもの。

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講演・口頭発表等

  • Producing the Homeomorphic Equivalents: Moral Foundation of Human Rights in Buddhism

    市原靖久

    17th World Congress of the International Union of Anthropological and Ethnological Sciences  2013年11月 

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    開催地:Manchester  

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  • Western Models for Establishing the Modern Japanese Legal System

    市原靖久

    関西大学国際部 - 国際シンポジウム「転換期の日本とEU-グローバル世界における法改革」報告  2009年11月 

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  • 人権の道徳的基礎づけと文化的資源の利用

    市原靖久

    2009年7月 

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    開催地:長春理工大学法学院  

    赫然ほか編『東北亜比較法研究 新視点』(北京・社会科学文献社、2011年2月)の15~18頁に中国語訳が所収。

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  • 日本における法学教育の現状と諸改革

    市原靖久

    2009年3月 

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    開催地:汕頭大学法学院  

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  • レーヴェン・カトリック大学での在外研究

    市原 靖久

    『ノモス』(関西大学法学研究所)  1996年12月 

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 19世紀の日本とベルギー―近代化と国際環境―

    研究課題/領域番号:11695014  1999年 - 2001年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    市原 靖久, 朝治 啓三, 朝治 啓三, 藪田 貫, 芝井 敬司, 市原 靖久

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    配分額:6900000円 ( 直接経費:6900000円 )

    1830年に独立し、近代国民国家としてヨーロッパ大陸に登場したベルギー、1868年の明治維新以後、相次ぐ改革によって西欧列強の仲間入りを目指した日本を「近代化と国際環境」という枠組みで比較・検討した。日本側4名、ベルギー側3名による国際的研究である点を生かし、研究方法はおもに相互に両国を訪問し、関係資料を調査し、あわせてその成果を持ちよって議論するという形態をとった。3年間の研究活動の成果は、以下の通りである。
    1 岩倉使節団とベルギー
    日本から藪田・芝井両教授、ベルギー側からアリアン、ファンデバールの両氏が担当し、アリアン研究員が使節団派遣実現に至る経緯を検証し、ファンデバール教授がベルギー側資料をもとに使節団に対するベルギー側の動向を明らかにした。一方、藪田教授は久米邦武の『米欧回覧実記』と周布公平『白耳義国志』の関連を通じて少国主義の存在を論じ、芝井教授は『米欧回覧実記』の炭鉄論に注目し、産業面から位置付けた。
    2 日本とベルギーの近代法体系の比較
    市原教授とデミトリ助教授が、ベルギー憲法が大日本国憲法制定に与えた影響について双方向から研究した。その結果、憲法構想過程ではベルギー憲法が重大な影響力をもっていたが、のちにそれがプロシアに取って代わられたことをそれぞれ明らかにした。
    3 日本とベルギーの近代史学
    近代国家はまた、それにふさわしい自己認識を歴史学としてもつが、その点をのちに東大国史科教授となる久米邦武と大著『ベルギー史』を著したアンリ・ピレンヌの活動を通じて検討したのが朝治教授の研究成果である。
    幸いにも研究チームの相互協力、とくに優秀なベルギー側研究者に恵まれた結果、当初予期した成果は十分に果たされたといえるだろう。

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  • 明治期法学史の基礎的研究

    研究課題/領域番号:59520006  1984年 - 1986年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  一般研究(C)

    石尾 芳久, 永田 眞三郎, 市原 靖久, 園田 寿, 市川 訓敏, 岡 徹

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    配分額:1900000円 ( 直接経費:1900000円 )

    われわれは、従来、明治期の法律学に関する研究が少ないという点に着目し、「明治期法学史の基礎的研究」に着手した。
    当初は、未発見史料を発掘することに重点を置き調査を進めるうち、初年度において、ボアソナードが大阪で行なった演説を『大阪公論』(明治22年5月3日)に見出した。そこには「諸君の教師は大概予が門人なれば予は諸君の父の父則ち祖父に該る者」との文言があり、関西にも彼の子あるいは孫と称すべき多くの法律家が存在していたことが明らかとなった。そこで、われわれは、ボアソナード並びに彼の系譜にある関西の法律家たちの中の重要人物について研究を進める方向を固めた。
    彼らのうち最も著作が多く、司法省法学校出身で、東京大学教授・大阪控訴院部長となった井上操(嘉永元年9月生,明治38年2月没)をまず研究対象とすることとし、彼の御遺族を松代に訪ね、自筆ノートを発見するに至った(このノートに言及した研究は見当らない)。このノートは、民法,行政法,検察官制度に関するボアソナードの講義に依拠したものであることはほぼ明らかであり、極めて貴重なものであると確信するものである。そこでさらに、彼のその他の著作である『大日本帝国憲法述義』・『刑法述義』について研究を進めるうちに、彼の業績には看過し得ざるものがあるとの認識に達した。さらに、その他のボアソナードの門人についても研究範囲を広げるうちに、わが国の法律学の発展にとって、フランス法系の諸学者の功績についてより一層の研究を深めるべきであるとの結論に致達した。
    われわれは、以上の経過に鑑み、今後ともフランス法系の諸学者たちの業績をより深く研究し、従来ともすればドイツ法系の学者に重きを置きがちであった研究姿勢が是正される方向で、新たな発見をすべく努力していく所存である。

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教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

  • 【講義科目】  担当する「基礎法学」、「法思想史1(法思想の形成と発展)」、「法思想史2(人権思想の歴史)」、「法の歴史と思想」、「日本の近現代史と関西大学-知の群像」(分担)、「MEU-日本学講義(2)」(分担)については、パワーポイントを用いて教材を作成し、スライドを教室のディスプレイに映写しつつ講義を進めている。この教材については、履修者が関西大学インフォメーション・システムの授業支援システム(参考教材機能)から事前にダウンロードできるようにしている。 【演習科目] 「専門演習2」では、ヨーロッパ中世盛期の法思想を研究テーマとしているため、その前段階となる「専門演習1」では、ヨーロッパ中世史の基礎知識を確実に身につけることを目的に、履修者に教科警の内容について報告(3ないし4人のグループでレジュメを作成させる)させ、討論を行うことにしている。 「専門演習2」では、履修者それぞれに研究テーマを選択させて「研究論文」を提出させることが目的であり、そのための指導に重点を置いているが、やや高度な教科書の購読も同時に行っている。図書館の書庫に入り文献を調べて報告の準備や卒業研究を行うことができるよう、4月中に図書館で文献検索実習を行うことにしている。

作成した教科書、教材、参考書

  • 【講義科目】  市販の教科書は原則として使用せず、自ら作成した参考教材(パワーポイントスライド)を利用している。担当科目のシラバスに記載した各回の講義に対応した、重要概念についての文字情報と図や表からなるスライドを作成し(1回の講義につき12枚から15枚のスライド構成となる)、講義前にそのファイルを履修者に配布している。また、事前に配布してはいないが、講義内容に関連する画像や動画があれば、これを講義のなかで教材として用いることもある。参考書については、シラバスおよび講義のなかで詳しく紹介をしている。 【演習科目】  原則として市販の教科書を使用するが、自ら作成した参考教材(パワーポイントスライド)や画像・動画資料を補助教材として利用することもある。  担当科目の教科書ではないが、法哲学・法思想を扱う以下の教科書を共編著で出版した。  竹下賢、市原靖久、桜井徹、角田猛之編、『はじめて学ぶ法哲学・法思想―古典で読み解く21のトピック』(ミネルヴァ書房、2010年4月)

教育方法・教育実践に関する発表、講演等

  •  特になし

その他教育活動上特記すべき事項

  •  特になし